29.30と有給と取ってくれるので、高橋と会わなくてすむ。あの臭い香水とか、いちいち目をぱちくりとさせて鬱陶しいことこの上ないとか、頻繁に発せられる「うぅ~ン」という声と同じくして指を唇に当てる仕草とか、思い出すだけで不快指数が激しく上がってしまう。
けれど31になるとまた戻ってくるので、それはそれで激しく憂鬱だ。どこかの温泉に行くとか、聞いてもないのにウットリとした表情で語っていたけれど、戻ってきたら「うぅ~ん」と気持悪い声を発した後、目をぱちくりさせてききたくもないことをべらべらと喋り捲るのだろう。そしてその言葉の端々に満ち溢れる「いかに自分が素敵な女であるか」アピールが死ぬほど鬱陶しい。
温泉に行ったなら、いっそのことそのままでてこないで、ふやけた死体にでもなればいいのに・・・