夕方になって涼しくなったので海まで散歩にでる。
本を持って岩場で読もうと思ってたら、若い子たちがやんやと遊んでいた。今日は旗日だったか、ちっ。
仕方ないので、よいせっとテトラポットによじ登り、すこしだけ静かなところに向かう。テトラポットは嫌いだ。器用に積み重ねているのは感心するけど、鍵とか落としたら隙間を抜けて手の届かないところに行ってしまいそうだ。いつもひやひやする。
テトラポットに腰を下ろして西の方に顔を向ける。遠くにテイルランプの赤い目玉が連なって見えた。じっと眺めていても車がじわりじわりと蠢いている。134号線の夏の風物詩だ。特に夕方になると赤いランプが煌めいて綺麗。ひょっとしたら鎌倉高校辺りからずーっと車が並んでいるかと思うと楽しくなってくる。クヌギに群がる明け方のカブトムシみたい。夏の風物詩。
「蠢」って、虫が二匹しかいなかったのか。意外と少ない。今日もフナ虫は一匹しかみていない。大学生くらいの若い男女は岩場に20匹くらい居たのに。
テトラポットは夏になるとフナ虫ばかりになる。やつらは素早いので人が来るとすすっと逃げてしまうけど、夜中にヘッドライトを付けて防波堤の上を歩いていると、わさわさと黒い影が動く。蠢いている。夏の場合は「虫」が二匹どころじゃ足りない。50匹くらい書かないと雰囲気がでない。
三月から五月までが春だと長らく信じていたのに、「寒い寒い」と言っている間にえいやっと夏日になってしまって、気分の上では春なんて三週間くらいしかなかった。この先、十月まで五ヵ月も暑い日が続くんだからいやだ、いやだ。夏が好きな人はほくそ笑んでいるだろうな。よかったね。
本を持って岩場で読もうと思ってたら、若い子たちがやんやと遊んでいた。今日は旗日だったか、ちっ。
仕方ないので、よいせっとテトラポットによじ登り、すこしだけ静かなところに向かう。テトラポットは嫌いだ。器用に積み重ねているのは感心するけど、鍵とか落としたら隙間を抜けて手の届かないところに行ってしまいそうだ。いつもひやひやする。
テトラポットに腰を下ろして西の方に顔を向ける。遠くにテイルランプの赤い目玉が連なって見えた。じっと眺めていても車がじわりじわりと蠢いている。134号線の夏の風物詩だ。特に夕方になると赤いランプが煌めいて綺麗。ひょっとしたら鎌倉高校辺りからずーっと車が並んでいるかと思うと楽しくなってくる。クヌギに群がる明け方のカブトムシみたい。夏の風物詩。
「蠢」って、虫が二匹しかいなかったのか。意外と少ない。今日もフナ虫は一匹しかみていない。大学生くらいの若い男女は岩場に20匹くらい居たのに。
テトラポットは夏になるとフナ虫ばかりになる。やつらは素早いので人が来るとすすっと逃げてしまうけど、夜中にヘッドライトを付けて防波堤の上を歩いていると、わさわさと黒い影が動く。蠢いている。夏の場合は「虫」が二匹どころじゃ足りない。50匹くらい書かないと雰囲気がでない。
三月から五月までが春だと長らく信じていたのに、「寒い寒い」と言っている間にえいやっと夏日になってしまって、気分の上では春なんて三週間くらいしかなかった。この先、十月まで五ヵ月も暑い日が続くんだからいやだ、いやだ。夏が好きな人はほくそ笑んでいるだろうな。よかったね。