BUONA GIORNATA 

東京の暮らし ミラノの思い出

荻須高徳展

2012-01-12 10:53:05 | おでかけ gita
念願の荻須高徳展に出かけました。

随分前に、雑誌で、荻須氏のご自宅の写真を見たのですが
ご自身が描かれたヴェネツィアの大きな絵が飾られた
リビングルームのインテリアがとても素敵で
今も切り抜きを大事に持っていて、時々眺めているほど、大好きです。

荻須氏の絵は
パリとヴェネツィアという美しい街の
観光客が好みそうな華やかな面ではなく
どちらかというと愛想のない、地味で淡々とした「日常の姿」を描いています。

こうした「人が見逃しがちなところ」にも、美しさが潜んでいるのが
パリやヴェネツィアの凄いところだなぁと思います。

私は学生時代に2回、パリにホームステイをしていたのですが
2回とも、2月~3月上旬にかけての真冬の滞在でした。

荻須氏の絵の中の
灰色の暗い空、葉を落としたプラタナスの黒い枝の形・・・
そんな寒々とした風景も、私にとっては、懐かしくて
見ているだけでも、胸がいっぱいになりました。

箱根

2010-03-18 12:59:37 | おでかけ gita
少し前のことになってしまいますが
「ボナールの庭、マティスの室内-日常と言う魅惑」展を観に
箱根のポーラ美術館まで出掛けました。

都心の美術館とは違い、人がいっぱいということもなく
ゆっくり、のんびりと鑑賞できました。

常設展の充実振りにもびっくり。

静かに絵と向き合う、貴重な時間を持てました。

くるみ割り人形

2010-01-16 01:06:22 | おでかけ gita
昨年のことになりますが
12月末に、娘と二人で新国立劇場へ、「くるみ割り人形」を観に出掛けました。

現代の街を主軸にしているような演出や、舞台美術に、新鮮さは感じたものの
今まで観て、慣れ親しんでいたもののほうが、しっくりくるかなぁ・・・と。

毎年、12月になると、娘と第九を聴きに行くことが、恒例になりつつありましたが
今年は、趣を変えて、バレエにしました。
娘は、久しぶりのバレエ鑑賞、とても喜んでいたので、親としても嬉しかったです。

写真は、題に関係なく
冬休みの娘と二人のランチ。
バーミックスで作った野菜のポタージュと、ホットサンドにトマト。
ベランダのベンチで並んで食べよう~と準備していたところを、パチリ。

仮名手本忠臣蔵

2009-11-20 10:26:49 | おでかけ gita
今の歌舞伎座で、お芝居を見るのも、もう最後かなと思い
義母を誘って、家族で歌舞伎座へ。

前回、娘と二人で観たときと同じく
五、六段と七段、ラストの十一段を鑑賞。
配役は、菊五郎さんだけ、前回と同じでした。

歌舞伎で、「全く同じ演目を見る」のは初めてでしたが
お芝居の不思議さというのか
配役が違うだけでも、同じお芝居かと思う程で
懐かしさと共に、新しい発見も沢山あって、楽しみました。

でも・・・私は前のお役のほうが、良かったかなあ。
幸四郎さんの平右衛門は、足軽にしては、落ち着いているというか、立派過ぎて
前に観た時の、仁左衛門さんのほうが、お役によく合っていたように思うし
玉三郎さんとの呼吸も、流石にぴったりと合っていたように思います。

とはいえ、今回も見所は多く。
特に、私の大好きな福助さんのお軽は、健気で、愛らしく
切ない場面もあれば、一方で可笑しい場面もあり、とても素敵でした・・・

新しい建物になってしまうのは、とても寂しい気が致しますが
これからの歌舞伎座も、ずっと夢のある空間であってほしいなぁと思いました。

秋のおでかけ記録

2009-11-19 17:58:34 | おでかけ gita
展覧会

○「フランスの浮世絵師 アンリ・リヴィエール展」@神奈川県立近代美術館 葉山

かねてより、一度じっくり観たいと思っていた画家でしたので
偶然に、個展があると知って
我が家からは遠いなぁと躊躇いつつも、思い切って出掛けてきました。

結果的には、今もずっと心に残っているので・・・行ってよかったです。
彼の絵は、日本の影響を受けているので、親しみも湧きますが
でも、そうでない部分もあり・・・その混ざり具合に、面白さを感じました。

逗子より更に先にある美術館でしたが
とても美しい建物で、しかも適度に空いていたので(^^)
私としては、絵に集中できて、とてもよい時間を過ごせました。


○「三井家のきものと下絵 -円山派がもたらしたデザインの世界」@文化学園服飾博物館

きものを見るのが好きなので
こういう展覧会があると、出掛けるようにしています。
裕福な町人が作る、最高の技を駆使した、贅沢でお洒落なきものの数々
見ているだけで、ため息がでます。

今回は下絵の展示もあったのですが
下絵をもとに、あれこれイメージを膨らませていく「作る前の時間」も
とても美しいひとときであったのだろうなぁと思いました。


コンサート

○「ニューヨーク・フィルハーモニック」@サントリーホール
 
  バーバー : 弦楽のためのアダージョ
  モーツァルト : 交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
  ベートーヴェン : 交響曲第7番 イ長調 op.92
  
  アンコール  ベートーヴェン: 「エグモント」序曲 op.84

娘がジュピターをお稽古していて、曲がとても好きだと言うので
十代の頃からジュピターが大好きな私としては
つい嬉しくなって、コンサートに連れて行くことにしました。
娘の好きなベートーヴェンの7番も聴く事が出来て、大満足だったようです。


おでかけ記録

2009-06-08 17:36:45 | おでかけ gita
○吉川隆弘さんのコンサート
 
 美しいピアノの調べに、うっとり。
 ミラノに住んでいらっしゃると伺い、何だか親しみを感じてしまいました。

 ハイドン:ソナタ ヘ長調 Hob.23

 ベートーベン:ピアノソナタ 第23番 作品57「熱情」

 ラヴェル:水の戯れ

 ドビュッシー:水の反映

 リスト:泉のほとりで S.160-4

 リスト:メフィスト・ワルツ 「村の居酒屋での踊り」 S.514

○「ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち」(国立新美術館)

 昨年の春、娘と行ったパリのことを思い出しながら、鑑賞しました。
 膨大な量のルーヴルのコレクションの中で、テーマを絞って展示されている点が
 私には新鮮で、とても興味深かったです。

お花見

2009-04-03 13:13:33 | おでかけ gita
今年の桜は
咲き始めた直後に、寒い日が続いて
例年以上に、長く楽しめました。

お友達と目黒川沿いを歩いた時には
まだ咲いている花はちらほら。
ふっくらとした蕾が多く、それはそれで、可愛らしかったなぁ。

満開との情報を聞いた週末
娘と二人、市ヶ谷から飯田橋のあたりを歩いてみましたが
あと一息といったところで・・・

結局、先週になって、急に暖かくなり、満開になりました。
今年は、桜の名所の満開の様子は見ることが出来ませんでしたが
新学期、娘の新しい教室の窓から
満開の桜と、はらはらと舞う花吹雪を眺めることが出来ました。

ハンマースホイ展

2008-11-24 01:12:36 | おでかけ gita
久しぶりの上野。
ヴィルヘルム・ハンマースホイ展を鑑賞して参りました。

一つ一つの絵を、じっくりと観ていると
次第に、しんとした静けさで満たされて
穏やかさを感じる一方で
怖いくらいの寂しさや、不安を覚えたりして

気が付くと、絵の世界に、どっぷりと浸っていました。

美術館を後にしてからも
画集を広げては、絵のことを想い、ぼんやりしている今日この頃です。

赤坂大歌舞伎

2008-09-25 07:47:35 | おでかけ gita
爽やかな秋の一日、母と娘と私、女3人で、歌舞伎を観に出掛けました。

・江戸みやげ 狐狸狐狸ばなし
・棒しばり

どちらも、楽しかったなぁ。

狐狸狐狸ばなしは
何といっても、勘三郎さん演じる伊之助の、動きや台詞の一つ一つが
可笑しくてたまりませんでした。
先月の濃姫さまと同一人物とは、とても思えません。役者さんって凄い。

棒しばりは
お話の面白さは、もちろんですが
勘太郎さん、七之助さんの息の合った踊りに、目が釘付けでした。

そして・・・今回、どちらのお芝居にも出ていらした片岡亀蔵さん。
亀蔵さんが、舞台に現れるだけで、何故だか、笑ってしまいます。
これからも、そのコメディアンぶりに、注目してゆきたいです。

夏休みのおでかけ

2008-09-04 15:10:24 | おでかけ gita
夏休み、朝から晩まで一日中一緒の娘と、あちこち出掛けた記録。



○映画 「西の魔女が死んだ」

○新国立劇場 「バックステージツアー」

○国立劇場 「歌舞伎鑑賞教室 義経千本桜」

○歌舞伎座 「八月納涼大歌舞伎」
         新歌舞伎十八番の内 紅葉狩(もみじがり)
         野田版 愛陀姫(あいだひめ)

○国立近代美術館・工芸館 「所蔵作品展 こども工芸館 [装飾/デコ]」

○昭和館「戦中・戦後をともにした動物たち」

○学校のお友達のバレエの発表会

○伊勢丹 「マドレーヌ・フェア」

○科学技術館

娘にとっては、どのお出かけが一番楽しかったかな・・・

私は、何といっても、八月納涼大歌舞伎!
「野田版 愛陀姫」での勘三郎さん演じる濃姫に、涙々でした。

ルーヴル美術館展

2008-02-23 11:45:40 | おでかけ gita
娘と二人、上野まで「ルーヴル美術館展-フランス宮廷の美-」を観に出かけました。

18世紀のフランス宮廷を彩った、贅の限りを尽くした美術工芸品の数々が展示され
その華麗さに、ただただため息・・・

娘も、ひとつひとつ、丁寧にじっくりと観て、とても興味深そうにしていました。

 

お土産には
マリー・アントワネットの頭文字のロゴをあしらった
特別パッケージの、ピエール・エルメのマカロンと
子供用のカタログを買って帰りました。

子ども用のカタログは、とても分かりやすい内容で
革命前のフランスの歴史と、美術様式の変遷について、娘の理解も深まったよう。
そしてマカロンも、美味しく頂きました。

冬のお出かけ

2008-02-16 10:35:17 | おでかけ gita
寒い冬ですが、心からポカポカになるような、楽しいお出かけが続いています。

その1 「紀伊國屋寄席」

たい平さんの「粗忽長屋」がとても面白くて、娘共々、大いに笑いました。

開帳の雪隠   入船亭 扇里
王子の狐   柳家 三三
寝床   古今亭 圓菊
仲入
粗忽長屋   林家 たい平
明烏   五街道 雲助


その2 「BLUEMAN GROUP IN TOKYO」

こちらも、楽しめました。
真っ青なBLUEMANたちは、間近で見ると少し怖かったのですが
彼らのちょっとした表情や仕草が、何ともいえず可笑しかったです。

築地散策

2008-01-08 23:01:26 | おでかけ gita
まだまだお正月気分の残る、平日のある一日
朝早くから、娘と二人、築地市場に出かけました。



私も娘も、初めての築地ということで、ドキドキ、ワクワク。

今回、築地に行ったのは、お買い物目的ではなく
あくまでも、社会で、水産業を学んでいる娘のため・・・という訳で
市場の中の、様々な場所で、テキパキと働く人々の動きや
沢山の品が、整然と並び、あっという間に売りさばかれていく様子を
邪魔にならないように、隅のほうで、じっくりと観察しました。



活気ある市場の雰囲気を堪能した後は、お買い物も少しだけ。
素人は相手にしてもらえるのかしらと不安でしたが、皆さん、とても親切でした。



私もいつか、築地名物?のカゴ持参で、慣れた様子で、お買い物をしてみたいなぁ。

N響 第九

2007-12-31 13:19:24 | おでかけ gita
今年も、娘と二人、第九(at NHKホール)を聴きに行きました。

昨年、今年と続けて聴いて、思ったことは
やはり、「生で聴く」ということが、とても大事だということ。

同じ曲、同じオーケストラでも、一回として同じ演奏はなく
終わってしまったら、あとは心の中に、その余韻が残るだけ・・・
その儚さこそが、何ともいえず、素晴らしいと思ってしまう。

そして、それは、歌舞伎でも、バレエでも、落語でも、サッカーでも同じこと。
ある空間で起こる美しい世界に、心から浸り、胸をときめかせ
全てが終わった後には、何もかも消えていて、そして、二度と同じことは起こらない
その不思議さに、また静かな感動があり・・・
それこそが、実際に見たり、聴いたりすることの、醍醐味だと思うのです。

娘にも、そんなことを、少しずつ伝えていけるといいなと思いながら
冷たく、冴え冴えと澄んだ星空の下、家路についたのでした。