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リバウンド王京都のバスケ( スラムダンクの続き )話

京都のバスケットプレイヤーです。
スラムダンクの続きを細々と書いてます。

『 レベル 深体大 』 38巻 8

2008-02-27 12:26:23 | スラムダンク 38巻
#336 『 レベル深体大 』


三井 ( ま・・・牧!!)


驚く三井。



ゴクリ・・・




三井 ( あいつやっぱり年上だったか・・・・)




(はっ!! いやいや、何を考えているんだ俺は・・・)




B 「韓国遠征にいくのは、3・4年生全員と、2年のレギュラークラス、そして・・・
  推薦組の中でも選ばれた選手だけだ。」


三井 ( なに!?)



B「さすがに驚いたようだな。 今年の1年で遠征メンバーに選ばれたのは、
 神奈川の牧と、、、」



先輩が話すよりも先に三井は気づいた。




三井 「 河田!!」




B「そう、河田だ。」


三井 「あの2人が深体大に・・・・」



B「俺らも必死だ。だからこんなしんどいミニキャンプ中にも関わらず、
  筋トレには時間を費やすんだ。」


三井( 確かに先輩には悪いが、身体能力の割にはゲーム感が高くなかったな・・・)




B「チームメイトだから教えておくが、特別推薦で入部した3人のうち、
 遠征に参加していないのは三井だけらしいぜ。」


三井 ( !! )



B「まあお互い頑張ろうや。」








牧 「 おっ! 三井・・・・」


三井 「よう。」



本来なら 牧・河田という日本トップの選手との再会と、同じチームになれたという喜びがあるはずであったが、三井の心境は複雑であった。



牧 「 神の次は三井か、俺はシューターに恵まれてるな 」

三井 「 ・・・・・ 」


そこへ河田もやってくる



河田「IHの時のような活躍を頼むぞ」



三井 「おう、まかせとけ 」



三井には強がるのが精一杯であった・・・・


疲弊しきった牧・河田の表情が遠征のハードさを物語っていたからだ。





監督室―――――


A・コーチ 「 神奈川の三井、なかなかいいスリーをもっていますね。」


唐沢監督 「 そうか・・・」


A・コーチ 「でもなぜ今回は特別推薦の三井だけ、連れていかなかったのですか?」


唐沢監督 「 彼にはあまり期待していないのだよ 」


A・コーチ 「(え?) でも、特別推薦では・・」


唐沢監督 「君は湘北というチームに対してどう感じた?」


A・コーチ 「 バランスのとれたオフェンス力があるチームで、特に1年の・・・
     あっ! 」


唐沢監督 「そういうことだよ。 3年後に史上最強の深体大が誕生するんだ。」



Aコーチ 「 流川ですね。。。」


唐沢監督 「 今年の牧・河田に流川・森重、天皇杯もいれた完全制覇が夢でなくなるかもしれんな、フフフ・・・」


A・コーチ  ゴクリ・・・








パイプ作り

    大学バスケット界に限らず、アマ・プロに限らず
    スポーツ界全体に確かに存在するものである。

    流川 楓という将来の全日本のエースになれる逸材のリクルート合戦は
    もうすでに始まっていた。
          
    三井 寿を獲得した、深体大は流川争奪戦に一歩前進したのであった。



    そして、三井自身、自分へ推薦が、流川獲得のための
    深体大と湘北とのパイプつくりのためであったことを
    知るのにそんなに時間はかからないのであった。
















 


『 三井レベル 』  38巻 7

2008-02-22 21:40:42 | スラムダンク 38巻
#335  『 三井レベル 』


 三井 ( くそ・・・どうする?あと10分で12点差を逆転しなくては・・・)


 三井は逆転の策を考えるが、なかなかいい案が浮かばない・・・

 ワンプレーで2点をとってもすぐさま対応されて、次からそのプレーで得点をとれないからだ・・・


 三井 ( どうする? 得点のほとんどが速攻かアーリーオフェンスだ・・・

   2年に勝てないのなら、3・4年には絶対に通じない・・・

   ん?

   速攻主体のチーム !!
   
   その先にはさらに高いレベルの選手が待っている!!)


   フフッ  ハハッ!



   一人で苦笑いする三井・・・
   他の選手は、ちょっと引いている・・・


三井 ( まるで豊玉戦じゃねえか! よし!!)


   三井は他の選手を集める。


市井 「 え? 速攻主体で攻めるん?」

三井 「ああ。 2年の得意なアーリーオフェンスで勝負だ。
    俺らもここ数日間、ずっと走らされてきたんだ。
    走りあいなら負けねえよ(俺はあまり自信ないが・・・)」

桜田 「その前のディフェンスはどーすんだい?
    2年の速攻の起点は、その前のディフェンスから始まっているんだよ。」


三井 「そこでだ・・・」



円陣を組み説明する三井


「え~」
驚く一同。


市井 (さすがや、三井君。 だてに山王を破ってないなあ・・・)




ピー――
ミニゲーム後半開始の合図がなる。


ダムダム
PGのAがボールを運ぶ。。。

A「おっ?」


マークマンは三井である。


A(スピードで抜いてやる)



ダム



Aがドリブルをついた瞬間・・・・



バシイ




三井の右手がボールにからむ!




A(読まれた!!)




ルーズボールは・・・・・




バシッ



市井がキープ!
小さいのが幸いした。



そしてそのまま前方へロングパス!!



A「何!  あっ!!」






すでに自陣ゴールへ向かっている三井へボールが入る・・・


そして・・・


「あそこから打つのか!!」



シュッ




ノーマークのスリーポイントが放たれた・・・・





スパッ





「おおっ!」
「レイアップにいかずスリーだと??」



開始早々三井のスリーが決まる。



三井「あたるぞ」

「おう!!」





「1年が仕掛けに行った!」



A「ちっ・・カウンター!!!」

オールコートであたりに行った1年に対して、2年Aはチームでボールを運ぼうと指示した。


しかし、三井は完璧に読んでいた・・・



ダム



ドンッ



ピーーーー
「オフェンスーッ!!」



A(なんだと?)


三井 「 ふっ・・さっきボールを取られたばっかりなんで絶対自分で抜いてくると思いましたよ」


A(こ・・こいつ、速さはないが巧さがある!!)




1年の攻め・・・

ボールが三井に入る。


シュッ!!




2年一同 「何?」








シュパッ!!





「またきたーー」
「なんて野朗だ!!」



三井の連続スリーで一気に6点差まで詰め寄る。

2年  26-20  1年




B「こっちだ」

さすがに三井のディフェンスを嫌がった2年チームは他でボールを運ぶ・・・


しかし、流れは1年に傾いていた。



ガン


シュートが落ちる!



バシイ


仙田のリバウンド。


市井「こっち!」

サイドアウトパス、そして市井から一気に前方へパス!




「三井が走っている!!」


PGをマークすることで、常にトップ付近にいる三井は最前線を走ることが出来た!


バスッ

三井にボールが入る。

A(絶対やらせるか!)




シュッ!!



A(なんだと~!!)



みたび、三井のスリー・・・・・





ガンッ


シュートは外れる

A(そらみろ!)





しかし、



バシイ



桜田のリバウンド



「高い!!」





三井 「こっちだ!」三井はすでにコーナーに移動している。


A「し・・・しまっ・・」




シュッ






シュルシュルシュル・・・・・・




みたび綺麗な放物線を描いていた・・・・






シュパッ!!!






「なっ」
「にーーーーーーっ」

驚愕の2年・・・・いや、1年も驚いている・・・

A・コーチも驚いている・・・・




桜田(さすがだ三井君。ボールを全部まわせと言ったときはちょっと信じられなかったけど・・・)

市井(しかも、全部もらってすぐ打つなんて・・・)
  

仙田(でもその分、リバウンドに飛び込みやすい・・・)


七井(これが山王を破ったスリーか!!)


1年生全員が三井のために動き出し、オフェンスの勢いがディフェンスに飛び火した!



 
一度傾いた流れを取り戻す術を2年生は持っていなかった。




さらに、開始後3分たてば、スリーをおとりにして切れ込み、パスをさばくという三井の作戦どおり、1年全員がアーリーオフェンス中心で得点を重ねていったため、
2年チームのディフェンスも崩壊していった・・・・・



 
ピーーーー
「終了。」



2年 34 - 42 1年


見事に1年生チームが逆転勝利をつかんだ。



三井 ( 意外と簡単に勝たせてくれたな。 追いついてからはもっと苦戦すると思ったが。 身体能力は高いが試合巧者とはいえなかったな・・・)





B 「 やるなあ 三井。 」


三井 (ふっ・・この俺様の実力を認めやがったな)
  「 いえ、それより2年生のパワーには驚きましたよ。
   さすが大学ナンバーワンですね。」


B 「おいおい、俺らの当たりでおどろいていちゃいけないぜ・・・
   なんのために俺らが1日練習のあとにもかかわらず、
   筋トレしてると思うんだ?」



三井 (ん?)





「ちゅーすっ!」
「おかえりっす!!」




体育館入り口から、屈強な体つきの団体が入ってきた・・・



三井 「あっ・・・杉山さんだ」

   (そういえば初めて見たな・・)




!!!!!!!!


三井 「何!!」(なんであいつが!!!)


三井驚愕。。。。







『 大学レベル 』 38巻 6

2008-02-21 09:28:06 | スラムダンク 38巻
#334 『 大学レベル 』


2年生

A PG 185cm
B SG 186cm
C SF 190cm
D CF 192cm
F C 195cm


1年生

市井 PG 175cm
三井 SG 184cm
七井 F 185cm
桜田 CF 193cm(ノー天気ダンク男)
仙田 C  195cm




Bのディナイに対し、三井が身体をぶつける。


三井(おっ・・なんてパワーだ。びくともしねえ!)


しかし、三井はひょいっと力を抜き、バックターン。


ゴール下に向かう三井。


「うまい!」




シュッパ




バシ



ゴール下の三井に市井(PG)からのキラーパスが入る。



シュパッ



三井のバックシュートが決まる。


2年  3-5  1年



三井「ナイスパス!!」

三井(さすが推薦組みだな。抜群のタイミングでだしやがる)





2年の攻め。

Bがローポで場所を取る。

三井( うっ・・なんて圧力だ・・)


「やり返しにいったぞ!」


バシ

ダム

シュパ


「2年がゴール下でやり返した」


2年  4-5  1年






再び2年のディナイ。
前ではボールをもらえない三井。



B「左 ディナイ 左 !」



三井は先ほどと同じくバックターンで裏をつく。




しかし、パスは来ない。


三井( 何!)





2年ポイントガード Aが

市井の右側にべったりつき、左ドリブルをさせていた。



三井 (方向付けか!)


Bの「左」の声に対して、Aは左にパスをさせないディフェンスをしていたのだ!




仕方なく逆サイドの七井にパスをして、シュート。





ガン!




バシイ




リバウンドは2年。

A「速攻!」

いっせいに2年が走り出す!!


三井「戻れ!!」



1年は懸命にもどるが、5人全員が走り出す2年に対して
どうしてもセンター陣のもどりが遅い1年。


アウトナンバーで簡単に攻められる。


2年   6-5   1年





三井 (さすがに速いな・・・)





次なる1年の攻め・・・


同じくディナイ&方向付けで三井にパスが入らない。


しかし、三井は裏をついた後、センターにディフェンスをひっかけて
逆サイドまできれる。


三井「こっちだ!」


バシ


コーナーで三井にボールが入る!!


シュッ




シュパ



三井のスリーが入る。

「おお、三井の連続得点!!」

三井(ふ・・・どうだ!!)

2年  6-8   1年







しかし、2年はどうじることなく、

インサイドプレーで確実に2点を追加する。


2年  8-8  1年







三井が桜田と仙田に指示をする。

2年のディナイに対して、センター陣のスクリーンを使い、フリーになろうとする三井。

三井「へい!」


しかし、

B「スイッチ!!」

Dが三井につく。

三井 「中だ!」





スクリーンに対して、ディフェンスがチェンジする。

この場合、CFのDが三井につくことにより、

SGのBが1年生のCF(桜田)にマチアップすることにより、

ミスマッチが生じる。




しかし、


市井(PG) (ボールが入らない!!)


2年SG Bが桜田の前に立ちディフェンス。


さらにPG Aが 市井にプレッシャーをかけ、
裏へのパスを出させないようにしている。






ピーーーー
「3秒(バイオレーション)!」


1年生の攻めが失敗する。






この後、単発的な得点は入るが、その度、2年生のディフェンスに対応され、
攻め手が無くなって行く・・・・


1年生も全国から集められたエリート集団、個々の能力では遜色ないはずである。

しかし、チームプレイにおいては徐々に力の差を見せ付けられた。





ピー――

「前半(10分) 終了」


2年生  26-14  1年生



わずか10分のゲームで12点もの差をつけられたのだ・・・


いや、得点差以上の危機を1年生は感じていた。

自分達のプレーが成功した後には、対応され、全く通じていなかったからである。










 

『 高校レベル 』 38巻 5

2008-02-19 15:27:24 | スラムダンク 38巻
# 333 『 高校レベル 』




「リピート!!」
A・コーチの声がこだまする!!



三井 「 くっ・・・」


大学ナンバーワンの深体大、大学で一番走るチームである。

派手な結果とは逆に練習は地味で反復練習の繰り返しであった。



ダム


「リピート!!!」


三井 (ちっ・・)






※「リピートスリーメン」※



ドリブル禁止、ループパス禁止、一切のバウンド禁止のスリーメン。

スリーメン2往復中に、

シュートを外すと 「 最初からやり直し 」
パスが直線的パスでなければ 「 最初からやり直し 」
シュートイン後、ボールがコートにつく前にリバウンドしなくては 「最初からやりなおし」


つねにコーチの「 リピート 」の声がこだまする。


毎春、1・2年生でおこなわれるミニキャンプではスリーメンに約1時間費やされる。





この日、朝の10時に始まった初日の練習はもうすでに2時を迎えようとしていたが、

このスリーメンのレイアップシュート以外、まだシュートを打っていなかった。







三井の組みには身体能力は抜群であったが、荒削りの選手がいたため、リピートする本数が多かった・・・



三井(くそ・・・こいつ、桜木みてえなやつだな。)




A・コーチ「 よし、午前中ラストだ! 」


三井組みは最後尾の順番であった。


1往復半までは順調・・・


三井 (よし、ラストだ )


センターを走る三井から運動能力抜群の男へパスが入ろうとしていた。


「ピッ ピッ ピッ ・・・・・」
ラストシュートにあわせて2年生が指笛をならす。



バシ


 パスがその男に入る!!



「いくぞっ!!」



三井 「 あ、、待て!!」





1時間以上走りっぱなしのスリーメン、そのシュートを入れれば終わりのラストシュート、

疲労を感じさせない渾身のワンハンドダンクが炸裂した。





ドガンッ!!



「 おおっ!!」



ダン



ボールはそのまま激しく床に叩きつけられた!!!






「ピッ!!」


「リピート!!」





三井 (あ・・・・)






その後、三井の組みはその日最長の10往復連続で走ることとなった・・・










※※この基礎練習中心のミニキャンプが4月初旬まで続くこととなる※※



そして迎えた最終日 昼休憩


三井 「 いよいよ、ゲーム形式の練習だ。 やっとスリーをアピールできるな。
   その前に便所・・・・」




三井 「 ふう・・・」腰掛ける三井。



「※※※※」
2人の選手が話し掛けながら入ってきた。



三井(ふう・・相変わらず、人がはいってくると落ち着かないな・・)





A「なんだって? 三井が??」


三井( ん? 俺の実力に驚いてるのか?)


B「 ああ、あの実力でS級だぜ。」

A「 よっぽどいい人材がいなかったのか?」


三井(な・・なんだとぉ!)



B「 いや、それがどうやらあいつ湘北出身らしいぞ 」

A「湘北ってあの※※※」


2人は出て行ったため、最後までは聞き取れなかったが、

三井が燃えるには十分な内容であった。





三井(あいつら このあとのゲームをみてろよ)







1年対2年の
ミニゲームが始まる・・・

三井のマッチアップは先ほどのBである。




こいつめみてろよ。







ダムダムダム・・・


PGから三井へボールが入る。


シュッ!!

三井の手からいきなりシュートが放たれた・・・・



「シュパッ!!」



「おお~」
「ナイスミツイ!!」


三井 ( どうだ!)




ダムダム・・
今度は
2年生PGがボールを運ぶ。




こんどはBにボールが入る。


シュッ

三井 「何?」



シュパッ!!



B「三井よ遠慮なしでいくぜ」



三井(くっそ・・)





1年生チームの攻め・・

キュッ キュッ

急に2年のデフェンスが厳しくなる。



三井 ( 何? なんてディナイだ! )





ニヤリ

Bがぼそっとつぶやく「 ふっ 高校レベルが・・・」




三井( !!) この後、三井の集中力が公式戦レベルまで一気に高まる。






















『 三井 登場 』 38巻 4

2008-02-13 01:26:13 | スラムダンク 38巻
#332  『 三井 登場 』 


青山学園大学―――― 通称 “青学” 


青学ではすでに1年生vs2年生のミニゲームが行われていた。







シュパッ



ボールがネットに絡みつく乾いた音がコートに響く・・・



「おおっ!」
「1年がおしてるぞ!!」



バシっ


「 スティール!!」





ダムダムダム・・・





2年「とめろ!岡田を止めろ!!」



1年生シューター 岡田 勇介   正中 岳基


青学期待のルーキーたちである




バスッ




しかし、パスの先には・・・



「また あいつか!!」
「花形っ!!」




2年「く・・・くそっ  」



必死にディフェンスにくる2年センターをあざ笑うかのように、

花形のフックシュートが決まる!!






「おお~ なんて柔らかいんだ 」
「そしてあの身長!!」




岡田 ・ 正中 ・ 花形  この3人で得点を量産していた。





コートの3人に注目が集まる中、とうの本人達の内心は違っていた!!




岡田 ( いや、違うんだ・・・・)


正中 ( 確かに2年に負けるきはしないが・・・・)





シュパッ!!



正中 の スリーが炸裂した。



「おおっ!」
「落ちねえ!!」




正中・岡田( そうだ、すごいのは、このパスなんだ!!)




正中( 欲しいタイミングで寸分の狂いも無く来るパス )


岡田( 俺らはあいつに操られているんじゃないのか?)



花形 ( ふっ・・・・相変わらず いいパスだな。)





ピーーーー
「終了」



ミニゲーム終了後、岡田がポイントガードに話し掛ける・・・


岡田 「 名前はなんていうんだい? 」



「・・・・・ フジマ・・・・・ 藤真 健司 だ 」


岡田 ( フジマ ケンジ ! こいつはいい相棒になりそうだ )


正中 ( フジマか・・・)






藤真・花形の2人はお互い、同じ大学にすすみ、ナンバーワンへむけて

またもや帝王・牧へ挑戦することとなる。







※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


関東大学バスケットリーグ



いまの学生スポーツ界のなかで、絶対的な言葉がある・・・


“私高公低”

私学のスポーツ推薦におされ公立学校がなかなか勝てない状態が全国的に広まっていた。


しかし、大学バスケット界にはそれ以上に絶対的な格言があった・・・


“東高西低”


関東大学リーグのレベルの高さを物語っている言葉である。



各ブロックリーグ(関西リーグや東海など)の1部優勝チームでも、関東2部リーグですら優勝は無理であると言われるほど、関東リーグのレベルは高かった。






そんなハイレベルのリーグで常にトップの成績を残しているのが、
深沢体育大学であった。



三井はその大学から、3人しか選ばれない、特別推薦を受けて、入部したのである。





三井 ( よし、いよいよ日本一のチームでの練習だ!!)






ギイ



三井は今、体育館のドアを開けた・・・












『 新・群雄割拠 』 38巻 3

2008-02-08 01:05:50 | スラムダンク 38巻
#331 『 新・群雄割拠 』


 三井が湘北高校での最後の練習を終えたその日、はやくもルーキーたちが各大学でベールを脱ぎ始めていた・・・・




 深沢大学・・・昨季インカレ準優勝

 どちらかというと無名(といってもIH出場レベル)選手を育て上げる深体大にくらべ、高校時代その名をとどろかせた選手を獲得する大学。

 オフェンシブな選手、特に名シューターを多く輩出している。

 折茂 雄彦、 永山 真、 梶山 真吾・・・・
 JBL屈指のシューターも同校のOBである。


 
 今年も例年どおり、名選手が集まってきた。


 
 



 「 またきたっ!!」


  シュパッ!!


 「おお~ 」
 

 「さすが、愛知の星!!」


  諸星 大  愛和学院出身/SG


 
 「いや、その前のパスもすげえぞ」


  土屋 敦  大栄学園出身/SF

 
 


  ザシュ!

  「おおっスリーやり返したぞ!!」


  菊地 祥兵  深大山形出身/SG

 



  「今年はダブルシューター誕生か?」





  スパッ!!

  「なんだ~」
  「 こんどは土屋のスリーか?」
  「どうなってんだ今年の1年は!!」



  

  


  1部の他の大学を差しおき、今年最注目のチームが2部にあった。
 


  
  2部 西海大学

 
  赤木の進学先―――――  


  元JBLの人気プレイヤー 陸川 彰氏が今年からヘッドコーチとして指揮をとる。

  小学生の頃、陸川選手に憧れた世代が進学を決めていた。

  2部リーグ制覇はもちろんのこと、今年のインカレの台風の目となるといわれていた。




  PG 石崎 匠   堀高等学校出身
  SG 阿部 佑右  西海大四出身
  SF 内海 真悟  山王工業出身(M)
  FC 竹内 譲輔  洛安高等学校出身
  C  井上 聡人  八大子高等学校出身
  



  後に歴史をつくるメンバーが、赤木のチームメイトとして、ライバルとして集まっていた。



  


  そして2部 もう一つの注目チームに神奈川のあの2人がいた。


  青山学園大学――――





  
  

『 MVP再び 』 38巻 2

2008-02-04 01:57:20 | スラムダンク 38巻
#330  MVP再び


 ビー―――

試合終了のブザーが鳴る。


「やったー!」
「さすがは全国準V」


ウインターカップ神奈川県予選は海南大学附属が優勝し、全国への切符を手に入れた。



歓喜の海南メンバー。


その喜びようはいかに県予選が激しかったかを物語っていた・・・・



その翌日、いよいよあの男の運命が風雲急を告げる






3年校舎―――――


ぼー・・・と窓の外を眺める三井がいた。


自らを自責の念でおいつめる三井であったが、意外と過去2年間への後悔はしていなかった。


ただ、全国へいけなかったことを単純に悔やんでいた。





ガラッ・・・・





はあはあはあ・・・


そこへ息をきらした彩子がやってきた。


「せ・・・先輩・・・」



三井 「 ん? どうしたんだ 鳩が豆鉄砲をくらったような顔をして ?」




「 い・・いいから来てください 」






彩子に連れられて、三井がやってきたのは学校の応接室。



ドアを開けるとそこには安西監督と 見知らぬ体格のいい男がいた。



安西監督 「 きたかね 」






4人での話が続く・・・・






コーチ 「 では、私はこれで。」

彩子はコーチを送りに出て行った。





部屋では安西監督と三井の2人・・・




三井 ( 深体大が俺を・・・・!!)


いまだ興奮がおさまらないようである。


安西監督 「 どうするかね三井君。」


三井 「 是非とも(推薦を)受けたいです。」


安西監督はしばらく無言になる・・・



そして、



安西監督 「 わかりました。 但し条件があります。 」


三井 ( 条件?)


安西監督 「 卒業までの期間、部活にでてくれますか? 」


三井 「 あ・・はい、もちろんです。」


安西監督 「 OBとしてではなく現役と同じメニューでやってもらえますか?」


三井 「 え・・・あ、はいかまいませんよ。あいつら相手にOBをきどっていては、負けてしまいますからね。もちろん全力でやらせていただきます。」






翌日から部活には、いままでと同じようにプレイする三井の姿があった。

安西監督からは宮城・流川・桜木に対してのディフェンスを特に頑張って欲しいといわれていた。

3人のオフェンスの練習相手になる選手がいないのが現状であった。

(唯一、流川は桜木を止めれるが、容赦しないため、桜木の練習にはなりにくい)






スピードの宮城とのマッチアップ、

高さとパワーを兼ね備えている桜木とのマッチアップ、

すべての得点能力を持っている流川とのマッチアップ、

この3人とのマッチアップが三井をさらなるレベルへと引き上げた。






バシイーー





「おお、宮城さんからスティール!!」


三井 「ふっ・・ばればれだ。」

宮城 (ちっ 目の上のタンコブめ・・)


彩子 ( なんてバスケットセンスなの! よみだけでリョータのプレイを封じているわ)







ブランク空けからついていくのにやっとのIH前後。

唯一の3年として、赤木が抜けた得点力を補うために必死にプレイしたウインターカップ予選まで。





やるべきことが多すぎたこの数ヶ月。

ディフェンス一本に絞った三井は遅まきながら再びその才能を開花させていた。







そしてウインターカップがはじまる頃には・・・・




バシッ



流川 ( !! )

三井 「フェイクの時がまだたまに無防備だぜ 」

流川の成長を時には三井のディフェンスのよみが上回ることもあった。




赤木 ( 三井め、夏とは別人だ・・・ 恐るべしバスケットセンス!!)




三井 「 おう赤木。 たまにはプレイしていけよ?」

赤木 「いや、バスケットがしたい気持ちを勉強へのモチベーションにしているからな。
   合格後までおあずけだ。」

三井 「なんだそれ? ふっ それにしても推薦で他の大学にいけたんじゃないか?」







赤木 「いや、あの大学には自分の力で入らなければ・・・・なんせ・・・」


「 陸川さんがいるもんな 」


三井と赤木が振り返る。


声の主は 木暮であった。



赤木・三井 「 木暮 」



木暮 「 『ミスターバスケットボール 陸川 彰』 赤木の中学からの憧れだもんな 」








陸川 彰  元全日本プレイヤー 社会人リーグで人気ナンバーワンを誇った名プレイヤー
      2部 西海大コーチに就任 来季からはヘッドコーチとして手腕をふるうことが内々では決定していた。


 




赤木 「ああ、陸川さんのもとでバスケがしたい。そして深体大を倒して日本一だ。」


三井 「 ハハッ その前に1部昇格が先だろ?」


赤木 「1年で1部に上がってみせる。」


木暮(この2人がライバルとして戦うのか・・・楽しみだな。)






山王の今シーズン初優勝で幕を閉じた高校バスケット界。


1冠で終わってしまった山王であったが、その後出場したオールジャパンで、

大学チームを破り、ベスト16入りを果たし、歴代最強の呼び名にふさわしい結果をのこした。







3月初旬―――――



推薦の三井は入学前から練習に参加するためこの日が最後の練習となった。


宮城 「 三井さんありがとよ。 スピードの使い方がだんだんわかってきたぜ。」


三井 「 ああ、2歩目の加速をもっと意識しろよ。」






桜木 「 おうミッチ―頑張れよ!! この天才の相手をしたんだ。自信を持って頑張れよ!」

流川・宮城 「 えらそーに。」


三井 「 ああ、おかげでチャージングをとる自信がついたぜ。」


一同 「 はははっ 」


桜木 「 ぐぬ・・・」







安西監督はにっこりと見守る。

推薦の話が来たとき、実は安西には最初一抹の不安があった。

三井のレベルで大学、特に深体大では通じない可能性が高いという不安である。

その不安を払拭するために、表面上は現役のためと言って、三井を練習に参加させてのだ。

高校時代のような辛い時期を送って欲しくないという安西の親心であった。

(三井君、あとは君自身の頑張りにかかっているよ)





いよいよ三井が大学バスケット界の門を叩こうとしていた。
































『 水面下 』  38巻 1

2008-02-01 00:00:43 | スラムダンク 38巻
#329  『 水面下 』


時はさかのぼる――――――



唐沢監督と杉山選手が IH前に赤木の家を訪れた帰り道・・・・・



 「 ウホホ―ィ 」






杉山 「 ん? 監督 、今何か聞こえませんでした?」


唐沢監督 「 別に。」


杉山 「 それにしても今年の神奈川は本当に楽しみな選手が多いですね。」


唐沢監督 「 今年の神奈川か・・」

何かを考えながら、ニヤリとうっすら笑みをこぼした・・・・





2人の男は闇に消えていった・・・・




深沢体育大学

大学界ナンバーワンの実力をほこり、毎年卒業生をJBL、bjリーグに輩出している。

今年の大学ナンバーワンプレイヤー 杉山は学生にしてすでに日本代表入りしている。

その杉山が卒業する再来年を見越し、今年はIH前から監督自身が積極的にセンターのリクルートに参加していた。






IH直前、深体大会議室―――――


コーチ 「では特別推薦枠の2人は決定ですね。」


特別推薦枠(3)
海南大附属  牧 紳一 PG    
山王工業   河田 雅史 CF
未定



A・コーチ 「 もう一人についてはIH終了後に決定ということでよろしいですね。」

唐沢監督 「ああ、ではよろしくたのむ。」







※特別推薦枠(3)・・・通称 “S級推薦”  学費・寮費全額免除(完全入寮制)



※特待推薦枠(3)・・・通称 “AA推薦”  学費・寮費半額免除( : )



※一般推薦(4~6)・・・通称 “パンスイ” 無試験( : ) 






大学ナンバーワンの深体大は一般入試組の入部を基本的には認めていない。

質の高い選手の少数精鋭でモチベーションをたもっている。

この大学でプレイすることすら並みの選手には無理なことである。

そんな中、ベンチ入り、さらにはゲームに出ることは本当に難しいことであった。




その深体大の唐沢監督が選んだのが赤木であった。







IH終了後―――――――


同じく会議室


唐沢監督 「 赤木は獲るぞ 」

A・コーチ 「 そうですね、愛和に敗れはしましたが、あの山王を破ったことは評価に値しますね。」

コーチ 「 でも、河田には全く通じていなかったのでは?」


唐沢監督 「 かまわん。今の実力ではない。2年後の赤木に期待しているんだ。
   いままでろくな環境で練習してきていない彼こそ、1番伸びる可能性がある。
   それに4年間、地味なプレーで頑張れる男だ。」

コーチ 「わかりました。それでは、ラスト1枠は赤木選手で。」





数週間後―――――――


赤木 「 たいへん光栄ですが、お断りさせていただきます。」

杉山 ( 何 ? )

唐沢監督 「 なんだって?」

赤木 「 ベスト8入りすれば推薦していただけるというお約束であったと思います。
あのような結果では胸をはって深沢体育大学にお世話になることができません。」

唐沢監督 「 む・・・」


赤木 「 それに私の目標は全国制覇です。もうすでに日本一のチームへいっても目標を達成したとはいえません。それに牧・河田に高校時代の借りを返さなくてないけません。



杉山 ( ふっ・・・・頑固な男だな。)


唐沢監督 「 わかった。今日のところは帰らせてもらうよ。」







その後もなんどか赤木と話し合いの場をもうけた深体大の首脳陣であったが、
赤木の意志をかえることは出来なかった。


杉山 (それにしても監督はどうしてあそこまで赤木にこだわるのか・・?)







時は流れ、S級推薦 1枠が空白のまま、ウインターカップ予選をむかえていた。


赤木の進路決定がひとりの男の運命をかえることになろうとしていた・・・・