時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

駄玩具ヘリは空を目指した

2023年09月03日 | 懐かしい系、あれこれ

 

私が子供の頃に通ってた駄菓子屋では、駄菓子の他に駄玩具も売られていた・・というのはこれまで何度か書いてきている。

 

どれもお金のない子供でも安価で買える玩具であった。中にはやや高めのものもあったけど。

駄菓子屋で売られていた駄玩具の中でこれまでこのブログで取り上げてきたのは「妖怪けむり」「プロノート」「銀玉鉄砲」などなど。

今回取り上げるのは「ヘリコプター」である。

 

このネタを書くにあたって少し調べてみたのだが、駄玩具のヘリには2種類あったようだ。

一つはヒモを引っ張って飛ばすタイプ。

で、もうひとつは「押し上げタイプ」。

 

このうち、後者の「押し上げタイプ」は私は遊んだ記憶がない。

今回調べてみて初めて知った次第である。なので、それについてはよく知らない。

 

私が遊んでいたのは、もっぱら「ヒモ引きタイプ」だ。

 

小さなビニール袋に玩具は入れられており、そのビニール袋の上部が紙で閉じられていた。

で、その紙には少年ヒーローらしき少年の顔が描かれていたのを覚えている。

 

今思うに、その少年ヒーローとは、「少年ジェット」だったのではないかとも思える。

 

まあ、私は少年ジェットはリアルタイムでは見られてなかったと思うし、当時少年ジェットの原作漫画も読んだ覚えはなかった。

だが、キャラだけは知っていた。

なので、思いだしてみれば、あのイラストは漫画版の少年ジェットだったのではないかと思えるわけで。

 

 

片手で持てるサイズの発車台があり、その先端に、飛ばすプロペラ部分を装着し、ヒモを引っ張ると、そのプロペラ部分が空に飛んでゆく。

昔ながらの遊び「竹トンボ」のようなものだ。

飛びあがる高さはせいぜい数メートル程度だったとは思う。

だが、自分の力で(?)飛ばしたプロペラが空に上がって行く様を下から見上げるのは楽しかった覚えがある。

 

発車台はプラモデルのようなプラスチック製だったような気がする。

プロペラは、全体的な形は円形をしており、円形の外枠の内側に3枚の羽があり、その3枚の羽根を円形の「外枠」が取り囲むような形をしていた。

 

 

さて、この駄玩具ヘリは簡単に遊ぶことはできる。

とはいえ、力の入れ加減を把握しておかないと、紐が切れたりしてしまうので、力の入れ加減は大事だった。

 

高く飛ばすために勢いをつけたいのはわかるし、羽を飛ばすヒモをつい強く引っ張ってしまいたくなる。だが、ここで力の入れ加減は大事で、あまり強く引っ張ると紐が切れてしまう。

そうなると、私の記憶では買いなおすしかなかった気がする。

 

かといって、力をセーブしすぎて、ゆるく引っ張ってしまうと、羽は思うように飛んでくれない。

ちょっとしたコツが必要だったと思う。

 

緩すぎず、強すぎずで、ヒモを引っ張るのだ。

すると、気持ちよく飛んでいってくれた。ヒューンと。

 

この玩具は部屋で遊ぶこともできたが、よほど天井が高い室内なら別だが、日本の狭い家屋の部屋は天井はそう高くはない。

なので、部屋の中で飛ばすと、飛び上がった羽は天井につっかえてしまう。

 

だが、同じ室内なので、部屋の中がよほど入り組んだレイアウトになっていない限りは、飛ばした羽を回収するのは容易。部屋の中のどこかに落下するから。

 

だが、外で飛ばすと、飛ばす場所によっては回収が難しくなる場合もあった。

天井に乗っかってしまったり、隣の民家の壁の向こうに落ちたり、崖の下に落ちていったり。あるいは、近くの木にひっかかったり。

なので、あまり周りに邪魔になるものがない場所がよかった。

 

そのへんさえわきまえておけば、やはり室内よりも屋外で飛ばすほうが気持ちよかった。

 

ヒモをうまく引き、一気にビューンと空に飛んでいく羽を見上げていると、その羽の先には空があった。

一瞬だけではあるが、空に吸い込まれていくようにも思えた。

 

しかも、それを飛ばしたのは自分なのだという感覚も気持ち良かった。

 

 

今はドローンなるものがあるが、私はドローンを飛ばしたことはない。

だが、ある意味この駄玩具ヘリは、ドローンの原始形態みたいなものだったのかもしれない・・・なんて思ったりもする。

 

まあ、ドローンの魅力は、ビデオカメラが搭載されていて、飛ばしたドローンの視界の映像が見れるのが魅力だが、当然この駄玩具にはそんな機能はない。

だが、もし駄玩具ヘリにカメラみたいなものがついてたら、ちょっとしたドローンみたいだったかもしれない。

 

まあ、駄玩具ヘリの羽は軽いし、動力は決して強力ではなかったと思うので、カメラの搭載など無理だけどね(笑)。

 

また、ドローンは進路を操作主が決めることができるが、駄玩具ヘリはあくまでも風まかせ、羽まかせだった。

なので、どこに飛んでいくか想像がつかなかった。

だからこそ、周りに邪魔モノがあると、回収が難しい場所に落ちてしまうことにもなったわけで。

 

 

ドローンのような機能はなかったけど、自分の手で飛ばした駄玩具ヘリが空にあがっていくのを見るのは楽しかった。羽と空が一体になったようで。

ある意味、その羽は、それを飛ばす子供たちの心理的代理だったのかもしれない。

空に飛んでいきたいと思う子供たちの。

 

 

もしかしたら、子供時代に駄玩具ヘリで遊んだ人が、大人になってドローンを飛ばすようになった人も・・・・いるのではないだろうか。

そんな気さえする。

 

 

ちなみに、この駄玩具ヘリは、今でも買えるみたいである。

 

駄玩具の代名詞的存在のひとつだった駄玩具ヘリの人気は根強いものがあるんだね。

 

 

 


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