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 時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

峠道の怖さ(軽井沢でのスキーバス転落事故に思う)

2016年01月16日 | 

軽井沢でのスキーバス転落事故、痛ましいことだと思う。

 

思えば、私も大学時代は毎年2月ぐらいになると、夜行のバスでスキーに行っていた。

なので、今回の事故は自分にとってもリアルに感じてしまう。他人事ではない。

 

最近のスキーバス事情は知らないが、私が学生時代に使っていたスキーバスは、だいたい夜10時くらいに都心を出発し、朝方の・・・5時くらいに現地に着いていたと思う。

まあ、そのへんは今も昔もたいして変わらないのではないだろうか。

 

夜行バスだと、外の景色は当然夜の風景。

なので、景色はイマイチ分からない。

比較的照明のある高速道路ですら、遠方の景色など分からないのだから、峠道などはなおさらだ。

だから、自分らが乗っている車が、今どういう立地のところを走っているのか、分かりづらかったりもして、あまりリアルには実感できなかったりもする。

だが、実際にはけっこうリスクのある場所を走っていたりするのだ。

今回のケースにも、そんな要素はあったのではないか。

 

峠道というのは、道路はたいがいクネクネしているコースだ。

何かの機会に峠道を昼間走ってみると、晴れていれば景色はよくわかるので、その高さ、立地、道路の幅などで一抹の不安を持ったりする。

標高があればあるほど。

道路の幅が狭く、しかも対向車が来て、しかもその対向車が大型車だったりすると、車は互いにセンターラインを越えるわけにはいかなくなったりするし、崖側の車線を走っている車は崖側に近くなる。

 

そんな時、まかり間違って崖から落ちたら・・・と思ったりすることがあるし、そうなった場合のことを考えると恐ろしい。

 

先日・・去年の秋ごろだったが、能登半島に行った時、私は輪島から大沢集落まで路線バスで移動した。

輪島から大沢までの道路は、峠道だった。

しかもその峠道、相当高い位置を走っていた。崖側の遥か眼下には海が広がっており、その峠道が走る高さはとんでもない高さだった。その峠道は、山のかなり高い位置を走っていたからだ。

しかも、道は狭いし、クネクネとカーブだらけだし、自分の乗っているのはバスという大型車だったし、なまじ昼間だったために景色がはっきり見え、自分の置かれた状況ははっきり把握できていた。

だから、怖かった。不安も感じていた。

今回の軽井沢でのスキーバスの崖からの転落事故のニュースを見て、能登で輪島から大沢まで行った時の路線バスの通った峠道を思いだした。

 

今回の軽井沢でのスキーバスが転落した崖の高さは、能登半島で輪島から大沢まで走った路線バスの走っていた峠道の高さに比べたら、さほどでもないように、ニュース映像を見ていて私には思えた。

だが!!

それでも、あれほどの惨事になってしまったのだ。被害者も多数。

 

ということは・・・能登で輪島から大沢へ向かう路線バスが、峠道で崖から転落したら・・・・とんでもないことになる。

とてもじゃないが、生存者などいようはずもない事故になるだろう。想像しただけで恐ろしい。

 

 

峠道というのは、割と景色に変化があったりもするし、事故がなければ楽しいドライブにもなりえる。

だが、峠道は、崖からの転落というリスクを絶えず背負っているのだ。

さほど高さがないように思える峠道でも、ひとたび崖から転落すれば、今回のような悲劇に繋がってしまうのだ。

 

きっと参加者は、翌日の早朝に、スキー場に着き、そのあとスキーで雪山を楽しく滑る光景を思い浮かべていたはず。

恋愛に繋がる展開も、もしかしたらあったかもしれない。

昼間はスキー、夜は温泉・・そんなプランもあったのではないか。

さんざん滑った後、温泉に入り、そのあと皆でスキー談義や恋愛談議などをしながら飲む酒はまた格別。

そんなことも連想していたことだろう。

 

私も夜行バスでスキーに行く時はそうだったから、そのへんはよく分かる。

なのに・・こんな形で、スキー場に着くことさえできず、命まで失ってしまう結果になろうとは・・。

 

 

今回の事故で亡くなられた多くの人や、その御遺族に、心からお悔やみ申し上げます。

 

 

 

 


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