私がリニアモーターカーのことを知ったのは、いつ頃だったろう。
今からかなり前だったと思う。
70年代の前半頃だったかもしれないが、はっきりとは特定できない。
ちなみに、この日記で書くリニアとは、磁力で浮くタイプのものだ。
新幹線を遥かに上回る速度が出せて、その結果、例えば東京から名古屋や大阪までの移動時間が新幹線よりもはるかに短くなる・・・ということだった。
その時、私は、リニアは将来新幹線に取って代わる存在になるんだろうなと思った。
その速度から言って、もしもボディに翼があったら飛ぶんじゃないかと思ったので、半飛行機みたいな存在に思えた。
当時の私にとっては、リニアは近未来の乗り物に思え、しかもその近未来は文字通り「近い未来」で、21世紀にはすでにリニアはメインの移動手段になっているんだろうな・・・と漠然と思った覚えがある。
だが、この日記を書いている21世紀の初頭現在、新幹線にとってかわる存在にはなっていない。
リニア関連のニュースはテレビなどでたまに見たり聞いたりしてきたが、超高速の磁力浮上型のリニアは現実には実用化に至ってない。
日本の技術力をもってすれば、とっくに実用化されていてもおかしくないような気がするのに、なぜ中々実用化されないのだろう・・・そう思うと、ちょっと不思議ではあった。
なんでも、技術的にはもう可能らしいのだが、それ以外の問題がいくつかあったようだ。例えば建設費。
あと、仮に実用化したとしても、昔よりスピードアップしている今の新幹線と、どれぐらい差別化が計れるのか。リニアの乗車料がいくらになるかわからないが、新幹線よりは高いだろう。その値段差分のメリットがあるのかどうか。
そして、乗り継ぎの問題。
他の電車への乗り換えなどは整備されるのか。
仮に新幹線よりも早く「降りる駅」に着いたとしても、そこから別の電車に乗り換える場合、そこで移動などの時間がかかってしまうのでは、せっかく目的駅そのものには早く着いても、そこからのアクセスで実際の目的地に到着するのに手間取り、その結果総所要時間があまり変わらなくなってしまうのでは意味がない。
それなら新幹線でもいいじゃないかということになる。
そしてルートの問題。
当初日本が開発していた磁力浮上型のリニアは、直線を走ることが前提にあり、カーブなどの要素はさほど考慮されていなかった・・という話もある。
直線で路線を敷く場合、その路線を建設するための地形や土地などの問題はどうなるのか。
地形・・・山があれば、トンネルも必要になる。
土地・・・すでに住んでいる人に立ち退いてもらうことになりそうだが、その補填をしきれるのか。場合によっては立ち退きを拒否する人だっているだろうし、しかも立ち退きが必要になる家は相当な数になるのでは。
日本がリニアで直線速度を追求している間に、ドイツなどでは「乗り継ぎ」や「カーブ」の問題などが研究されていたという。
それを考えるとドイツのほうがより現実的だったのかもしれない。
など、色々な問題や課題があるらしい。
確かに、「乗り継ぎ」の問題は大きい。乗り継ぎの便が悪いと、目的地までの移動にかかる総所要時間は切実だ。
また、直線で路線を敷くとなると、山などの地形的な問題や、すでにそこに建っている建物などの問題もある。直線だと、迂回が難しくなるのでは。
それ以外の問題もあるはずだが、すぐに挙げられるだけでも上記の問題はある。しかも、いざリアルに考えてみると、上記の問題だけでも大きい。
今の感覚で言うと、東京から名古屋や大阪あたりまでは、現行の新幹線でも十分な気もする。昔より速度があがり、所要時間も短縮されてる今の新幹線なら。
ただ、九州方面や北海道方面などの距離になると、飛行機が苦手な人には需要がある気はする。飛行機が苦手・・・という人は案外いるから。
そうなると、飛行機との運賃の差も大きく関わってくるし、そこまでのリニア路線を敷くとなると建設費やルートの問題は更に立ちはだかってくるだろう。
ある意味、昔よりスピードアップした新幹線と、空を飛ぶ飛行機の間に挟まれて、リニアはちょっと中途半端な存在になってしまいそうな気もする。
リニアモーターカーの存在を初めて耳にした時のワクワク感は今も覚えているが、それから長い年月がたった今現在では、リアルに考えるとリニアはだんだん分が悪くなってきている気はする。
つまり・・その存在が初めて世の中に出てから実現しないままで年月が経過しすぎてしまった・・ということなのかもしれない。
それでも・・磁力で浮いて走るリニアモーターカーには一度は乗ってみたい気持ちは・・・私はある。それも、試験運転や体験乗車みたいなイベントがらみではなく、現実の移動手段として。
それは・・かつて・・初めてその存在を耳にした時に自分の中で湧いたワクワク感に、決着をつけたいからなのかもしれない。
ただ、それはあくまでも私個人の思いでしかないし、その私にしても、いざそういうリニアが完成したとしても、どれぐらい利用するかは・・未知数だ。
磁力で浮くタイプのリニアモーターカーよ、君は今「実用化」という駅へのルートを、どれぐらいの速度で走っているのだろう。
なんでも、話によると、それなりに実現化は近付いているらしい。現にルートを建設中ではあるようだ。
リニアは・・・この先、移動手段として新幹線を抜く存在になれるかどうか。私が初めてリニアの存在を耳にした時に想像した「未来のメインの移動手段」として。
その答は、未来だけが知っている。
小松崎茂先生のイラストなんかが印象に残ってます。
でも、昭和40年代初めの頃は「リニアモーター」ではなく、
どちらかというと原子力列車とか、そっち寄りのエネルギーで動く乗り物が多かったような。
今考えると原子力列車にしても原子力バスにしても、かなりおっかないですね。
でも、当時はまだ原子力って未来を創る夢のエネルギーだった訳ですが、
軍事に限定すればすでに原子力空母や原子力潜水艦は実在してました。
でもリニアモーターは民間でも随分と普及してますね。
残念ながらだんぞうさんのおっしゃる磁気浮上式は
試験的に短い距離を運行させるにとどまってますが…
もう30年以上前ですが、宮崎にツーリングで行った時、リニア試験場を遠望した事があります。
近くに解説のパネルがありましたが、
まだまだ海のものとも山のものともつかない感じでした。
2027年には品川〜名古屋間で磁気浮上式リニアモーターカーが運用開始するそうで、
確か時速が500キロを超えるとか。
でもけっこうトンネルの多いコースみたいですね、
旅の達人だんぞうさんとしては、その辺りいかがでしょ?
未来の想像図、怪獣や妖怪図鑑、などなど。
小松崎先生は、その世界での巨匠でした。
原子力は、夢のエネルギーでした。
原子力のリスクを実感できていなかったでしょう。
今思うと、アトムなどは動く原発ですよね。
それが格闘したりしてたんですから、考えてみれば、怖い、、、。
リニアは、実現までに少し時間がかかりすぎてしまっている印象があります。
それだけ困難や問題や課題が多いんでしょうね。
品川から名古屋までの運用だと、ちょっと中途半端な気がします。
それだけの移動なら、新幹線で事足りるような、、、。
胸のハッチを開けると見えるハート型のやつがそうだったのかな?
妹がウランで、兄がコバルト…兄弟揃ってぶっそうな名前ですね〜(笑)
アトムって時々おなかにチューブをつないでエネルギーを補給してたみたいですが、
あれは一体何を入れてたんだろう? ガソリン?まさかね〜
原子力と化石燃料のハイブリッドで動いてたりして(笑)
エイトマンは原子力で動いてて、彼の場合体内の原子炉を冷やすために
タバコ型の冷却材(強化剤って呼んでましたな)なるものを使用してましたね。
でも、子供が本物のタバコで真似をするってんでエピソードの半ばからは
水に飛び込んだりして体を冷やすという荒技を使ってました。
でも本当にあの頃の人間は原子力というエネルギーに夢を持っていたのはわかります。
でも、兵器としての原爆とクリーンで万能な未来なエネルギーとしての原子力…
それをイコールとしなかったのは何故なんでしょうね…
もちろんそれらは別物であり、とりわけ原子力のエネルギー利用は
何重もの安全対策の上に成り立っているのでしょう。
でも、裏返せば何重にも安全対策を施さねば稼働させられないものだという事ですよね…
しかも原発は廃炉になっても、その処分には膨大な時間とお金がかかるし…
廃棄物を処分するにしても原発とは何の所縁もない土地に埋設施設を作らなければならない…
なんかいい事がひとつもないような気がして仕方ないんですが、どうなんでしょうかね。
旅をあまりしない私ですが、それでも列車の車窓の風景は好きです。
時速500キロを超えるリニアモーターカーの場合、車窓に映る風景ってどんななんでしょ。
興味はありますが、旅をしてるというよりただ移動してる感じなんでしょうね。
ところで鉄人28号のエネルギーってなんだったんでしょ?
タバコ型の強化剤、覚えてます。
子供心に粋でカッコ良く見えました。
シガレットチョコを食べる時、いつも気分はエイトマンでした。
当時は原発は未来の夢のエネルギーに思えてたんですよね。
それが今や、、、。
鉄人のエネルギー、、、そういえば何だったんでしようね。
元々は戦時中に開発されたロボットだったはず。