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社長様、かく語り記

東北のとある社長の名言・行動から、人としてあるべき姿を探していきたいと思います。

棟方志功

2012-12-15 11:07:45 | 日記
ある時、社長様から美術品についてのお話しを伺う機会がありました。

東北では大きい方のチェーン店に併設されたイベントホールで、棟方志功の版画をゲットし喜び勇んで帰宅。

よくよく観たところ…似た作風の版画であったそうです…。

さすがは社長様でございます。


社長様は大人(たいじん)を気取る為に、美術品に対するウンチクもございます。

確か、叔父様が絵かき(絵を書くの意)であるのが大層ご自慢で、わたくしも度々見せられもしました。
(わたくし、金持ちが道楽でやってる絵かきはどうでもイイッす)

さぞや自分は目が肥えていると自信がおありなのでしょう。

そんな社長様が贋作ならまだしも、似たような作風の版画を買わされて激怒しておりました。

しかも…責任はイベントホールを貸していたチェーン店にあるとのご主張でございます。


あらかた…
たまたま見かけた版画展で棟方志功の版画を格安で見つけ、買わなきゃ損との感覚に支配されてしまい、正常な判断力を失った状態で他人に取られまいと焦ったまま購入し、喜び勇んで帰宅。
(元々正常な判断力は少ないように感じますが)

帰宅してよだれを垂らしつつ眺めると…

「棟方志功」じゃない!と気付く…。

そんな怒りの炎に油を注いだのは、その棟方志功風の版画を売りつけた画商のオバ様からのお電話でした。

「とっても目利きな あなた様に紹介したい作品があるので、是非ともお宅に訪問したいんですが。」

と、何度も電話連絡が入ったそうです。
(あっさり電話番号 教えてるし~

「今たまたま社長様のご自宅近くに居りますので、これから伺っても宜しいでしょうか?」
(あっさり住所まで 教えてるし~

と、云うような電話も来たそうです。


画商のオバ様、社長様のお目の高さに ほとほと惚れ込んだようです。

まぁあらかた社長様としても掘り出し物が見つかったら優先して回して欲しくて、住所&電話番号まで教えたのでしょうから手練れの画商様からすれば魂胆は お見通し上客発見です、そこに付け入られたのでしょうね。

人間、何らかの欲が突出した状態に至りますと、正常な判断力は失いがちとなります。

特に時間的な焦りが混ざり込むと手におえませんねぇ~、何とかショッピングで良く用いられる手法ですね。

毎日々々…
「本日は限定30セットのみのご提供でございます。」
なんて、良くやってますね。

画商
「こちらの作品をお気に入りでございますか!
あらぁ~流石は社長様、お目が高いでございますねぇ~。
こちらは先程いらしたお客様もたいそうお気に召したようで、また後で来るから取っておいて、なぁんて仰ってらしたんですのよ~。」

なぁ~んて事を、耳元で囁かれたのでございましょう。
(社長様…えっ俺が社長だってバレちゃった?
滲み出る風格は隠せねぇからな~と、上機嫌になり、テンションマックス!


人間、よくよく精進せねばなりませぬねぇ。

己が掘り出し物と出合うなどと、妄想は抱かれぬ方が身の為でございます。

わたくし自身は精進が進んだと思い込んでおりましたが、これもいけませぬ。

何故ならば、すべてにおいて淡白になってしまいました…

何らかの欲を掘り起こさねば…と頑張っておる今日この頃にございます…

少しは社長様のネズミちゃんみたいな貪欲さを見習わなきゃ!

代替フロン

2012-12-14 16:29:51 | 日記
代替フロン(HCFC-141b-MS)などなど


基板業界では、半田付けの際に生じるフラックス(ヤニ)の洗浄に、代替フロンの液体を使っておりました。

これが猛烈なる「温室効果ガス」と化することは、使っている者としては すでにして当たり前田クラッカー状態の一般常識となっていた時期の話となります。

当初「特定フロン」に比較してオゾン層破壊係数が低い為に「代替フロン」とされてきた物質なのですが、1987年にはモントリオール議定書において、オゾン層破壊物質として認定されております。

2001年には日本国内においても、

「フロン回収破壊法」

が執行され、使用後の回収が義務付けられております。


社長様が行動を起こしましたのは、取引先から環境対応調査が入りました2007年に入ってのことであります。

客先が指定した「使用規制対象品目」に「HCFCー代替フロン」も含まれておりまして、下請け企業においても何の物質をどの用途に使用しているか調査報告が命ぜられた訳です。

ようやく重い腰を上げた社長様、わたくしに新しい洗浄液を探すよう命ぜられました。

わたくしは早速インターネットでの調査及び問屋さんに代替品の調査を依頼して探し出してもらい、価格も含めて4点の候補の中から実際にサンプル洗浄を行なって2点に絞り込み、実際の作業へと導入致しました。
(フラックス洗浄能力と揮発性の観点からすると、代替フロンよりもかなり見劣りしたので作業方法の見直しが必要となりました。)

さて、困りましたのは使用済みの代替フロンが入っている缶の処理です。
(これ、どうなるんだろう…と、まぁ勝手に個人的に困っただけなんですけどね…)

1缶当たり20㎏以上の代替フロンの液体が入っている缶が、まだ工場内には10缶以上残っていたのです。


さてさて今回呆れ果てますのは、この後の処置についてです。

代替フロン液、揮発性が高く机にこぼしても直ぐに気化して消えていきます。

その気化した物質が空中に存在すると、温室効果及びオゾン層破壊効果をもたらす事となる訳です。


社長様が、いかがなる方法を用いましたかと申しますと…



真夏の暑い日に、工場とは別棟にある資材置き場へ これからの作業に使用する部材を探しに行きました。

そこで目にしたものは、入り口に積み重ねておいた使用済みの代替フロン液の缶の蓋が全て外されていた光景でございました…

別棟にはエアコンなどもなく、暑い日が数日続いていましたので、連日 室温は軽く40℃を越えています…
代替フロン液はドンドンと気化して大気へと解放されておりました…

本当に胸が焼け付くような思いが致しました…


社長様の

「どうせ俺が生きている間には、天気なんざ大して変わらねぇだろっ!」

と云う声が聞こえてくるようでした。


さて、その後 数日経ちましても一向に蓋が閉められる様子はありません。
(ぶちまければすぐに気化しますが、缶の口が小さいせいか、なかなか蒸発しないモノでした)


お優しい社長様は、全ての代替フロンを大気に解放して差し上げようとの思い遣りのお心から、このまま全てが気化してしまうのをお待ちなのでしょう。


そこで意を決し、無知なる社長様に教えて差し上げる事と致しました。

「社長様、取扱上の注意点」
※大概の場合、社長様のような才能溢るるお方は、他人から言われたことをそのまま実行することは、プライドが許しません。

例え自分が間違っていると気付いたとしてもです。

下手をすると言われた逆のことをやり
「これでいいんだ!」
と、なりかねませんので注意が必要ですね~。
(まったくお子ちゃまね~

こういう類いのプライドだけが高く、思考よりも口先が達者なるお方を導いて差し上げるには、

「自分で気付いたぜぇっ!
オレっちすんげぇ~!

と、思わせて差し上げるのが肝要となります。

その為には堅固なレールを敷設して差し上げる手間が生じますので、重々ご承知おき下さいませ。
(満州鉄道の経営に近い苦労がございます。)


そこで…

社内の従業員は、これまで使用してきた洗浄液が「代替フロン」である事を認識していないハズでありました。

何故ならば社長様は、そのような指導は全く致しませんのですから。
愚民には余計なことは知らしむべからず、でございます。


わたくしの場合は、たまたま「HCFC」による健康被害が無いのか?をインターネットで調べていて、環境に対する影響に気付いたので社内的には誰も知らないこととなっています。
(初めて知った時は、これまでの自分の行動を振り返り…冷や汗を流したものでした。)

工場内にある洗浄液は代替フロン液しかありませんでしたので、それまでの何年かは手当たり次第に基板の汚れ目がけて代替フロン液をオイラーでプシューっとかけて、汚れ共々エアガンでブワッ~っと飛ばしてしまう…と云う作業を繰り返してきました…

結果的に温室効果ガスを大気に向かって気化させてきたのですから…

知らないと言うことは…
罪作りですねぇ…


わたくしは この東北の地でも体感出来るようになってきた地球温暖化を利用し、当時の異常気象と絡めて代替フロンガスの恐ろしさを朝礼当番の時間を使い、従業員の皆様に説明させて頂きました。

勿論、社長様とは視線など合わせはしません。

数日後、別棟の代替フロンの缶を見ましたら、ようやく蓋が閉められていたのです。


しかぁ~し…

この出来事は5年ほど前の事になりますが、今日現在も社長様の工場内には、

「代替フロン」

の缶が存在し、今もまだ大気に向けて廃棄される危険性が無くなった訳ではないのです…

行政が所持する者には罰則を与えますよ~なんて話が社長様の耳に入れば…

ジクロロメタン

2012-12-13 16:31:49 | 日記
さて、今回は社長様に人間としてどおなの?と真剣に問い質したいテーマです。


「ジクロロメタン」

今年に入って騒がれました、印刷会社における胆管癌発症の一因とされている有機溶媒だそうです。

報道が始まった頃のわたくしは40㎞程離れた工場に派遣され、食堂でお昼ご飯を食べながらテレビを見ておりまして…

「身近にこんなのがなくて良かったなぁ~」

と、完全に他人事として眺めておりました。

実際は数年来社内で使い続けていて、身近に存在していたのです…
(わたくしはほとんど触れず、パートさん達は毎日使用しておりました。)


気が付いたのは、報道が始まって2ヶ月程経過して、ようやく会社に戻ってからでした。

我が相棒が、メンテナンス作業が終わった治具に対してマーキングしておいた油性ペンを消す為に、洗浄液の瓶の蓋部分をペコペコと押してウェスに洗浄液を付けていた時でした。

普段は温厚な社長様夫人がその様子を見つけると、

「◯◯くん、洗浄液を使う時はマスクした方がいいよっ」

と、珍しくキビキビと指示をします。
普段は滅多に作業指示はしない方なので、違和感を感じた訳でした。

何事だ?と相棒と目を合わせます。


午後4時が過ぎ、社長様ご夫妻が定時を迎え帰宅されましたので、早速 洗浄液の元瓶ラベルに記載された

「ジクロロメタン」



で、ググってみました。

出るわ出るわ…印刷会社の報道やら厚生労働省の取扱い注意事項など、ヤバそうな記載が沢山並んでいます。

よくよく読んでいくと、

「ジクロロメタン」

自体が発癌性を指摘されていて、取り扱いには記録簿での管理が必要(30年保管)・排出廃棄に関しても厳しく制限される、等々 危険物として認識した上で作業する必要のある危険な有機溶媒であるとの事でした。

先程の相棒に対する態度と、数日前にパートさんから聞かされていた話から、社長様ご夫妻は事実を認識した上で隠していると確信しました。
(しかし、このように危険な液体でマジックペン如きを拭き取るなんて…しかもそれを得意気に作業指導されていた社長様…全くもって馬鹿野郎だね~。)

わたくしが派遣先から会社に戻る前、パートさん達には社長様から次のような…

「この洗浄液はもう買わないから、ある分だけ使い切ったら終わりだから。」

との指示が出ていたそうなのです。

完璧に「ギルティ」です。

わたくしは早速相棒に、皆の作業台にある洗浄液の小瓶を集めさせて、全てを元瓶に回収しました。

元瓶の蓋は再度開封しないようにテープでグルグル巻きに固め、蓋の上部にはワンピースに出てくるジョリー・ロジャーを書いて注意喚起を促しておきます。
(悪戯心がフツフツと…)


更に元瓶のラベルにある、

「発がんのおそれの疑い」

この注意書きを赤マジックペンで囲み 更なる注意喚起を促しておき、元の保管場所へと戻しておきました。

この危険な役目、すでに社長様とは険悪な関係となっていたわたくしにしか出来ない役目です。

どうせなので社長様にはハッキリとわたくしの仕業と判るようにしておいてさしあげる必要がございました。
(勘ぐりが酷いお方ですので他に類が及ばぬように…)


こんな危険物、何故すぐに使用中止としないのかは明らかです。

理由その1.自分で見つけ出した最良の洗浄液が危険物であった事は公にしたくないと云う、己のプライドを守るため。

後日、わたくしの居ない休憩室にて、

「ジクロロメタンは印刷会社のヤツとは関係ないから」

と厚生労働省ですら断定出来ていない事を、ヌケヌケと話していたと教えてもらいました。


理由その2.瓶が残っている分を使い切らないと、お金がもったいないので使い切りたいから。

安くない液体なので、ケチケチ根性を発揮。

後日書きますが、下らないモノには金をかけ、大事なモノにはとんと理解が及びません。


結局は、「プライド&お金」と「従業員の健康」を天秤にかけて、己の「プライド&お金」が重かった訳です。
(というか…天秤にかけるまでもなく即断即決、愚問ナリヤです。)

正直…再び心の底から軽蔑…


元々、ジクロロメタンを使ってもベンジンを使っても、焼き付いている汚れは除去出来ないのです。
(社長様にこの辺を話してもご理解は頂けません。)

下らないプライドのせいで、従業員に今後数年間も身体の心配をさせる無神経さには、心底腹立たしさを覚えました。

使用環境は印刷会社のように劣悪ではなく、吸入する量も極々微量ですが、確実に危険因子を触れたり・吸い込んだりしますので、癌が発症する可能性が生じるのは確かです。
それと、危険性をキチンと説明した上で作業注意点並びに適正な作業指示をしてから使用するならば、わたくしもあまり文句は言いません。


翌週、保管場所を見たらジクロロメタンの瓶の姿は消えていました。
( ̄∀ ̄)


パートさんには二度と使わないように相棒から話しておいてもらいましたので、洗浄液の小瓶が空なのに気付いた社長様夫人が補充しようとして見つけたハズです。

どおりで…朝から社長様の機嫌が悪い日がありました。
(してやったりです!)


しかし、直接何も言ってこないのは、やはり真実をご存知だからでしょう。

少しでも罪悪感を増幅させる事ができていれば、わたくしとしては大満足です。


次回は、環境問題について考える、

「代替フロンガス」

についてです。

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以下、2013年6月13日付けの追記でございますが、「ジクロロメタン」使用による労災が認定されました。

その記事の紹介でございます。


宮城、愛知の3人を労災認定へ=印刷事業所の胆管がん—厚労省

時事通信6月13日(木)21時36分

 印刷会社の従業員らが相次いで胆管がんを発症した問題で、厚生労働省の検討会は13日、宮城県の印刷事業所で働いていた30代と40代の男性従業員2人と、愛知県の事業所で働いていた40代の元男性従業員1人について、労災認定することを決め、各労働局へ認定手続きを指示した。

大阪市以外では初の認定となる。

 検討結果によると、愛知県のケースは洗浄剤として「ジクロロメタン」を約12年間使っており、高濃度の状態でさらされたと認定された。

ジクロロメタンが原因で労災認定されるのは初めて。 

[時事通信社]

との事でございます。

ようやく社長様の妄言が証明され、少しだけ気が晴れた感じでございます。

明日の朝、ご挨拶に伺おうかな…。

2013年6月13日 深夜に記す。

拝啓、稲盛和夫様

2012-12-12 16:30:19 | 日記
今朝のトピックスにて、「社長が選ぶ今年の社長2012」の第1位に稲盛和夫さんが選ばれたとの記事がございました。

かねてより尊敬の念を抱いておりましたので、心よりお祝い申し上げます。


わたくし10年以上前に勤めておりました会社にて、プラスチック成形工場における生産管理を任されたことがございました。

当時のわたくしは生産管理について全くの門外漢であり、パソコンすらまともに使えない状態でしたが…他になり手もおらず任命されたのでした。

ワープロは若い頃にたしなんでおりましたので、パソコンは何とかなるかぁ!と思いましたが、「生産管理」は…全く要諦が見えません…。

さて…迷った時は書店に赴き関連書籍を探してみます。

しかし…書店で
「生産管理…云々」
と云う書籍を手に取りましても、どれもごく当たり前な理想論を並べ立てるのみで、当時のわたくしが直面していた状況にマッチするモノなどは、ある訳はございません。
(全ての面においてだらしがない工場を救済するための書籍なんざありゃしないってことっすね


当時の状況とは?

1.毎日夕方になると、客先から納期遅延品の状況確認及び督促が入り、そこから工場内の進行状況と製品在庫を調べに掛かります。

2.誰にも管理されていない製品在庫は、全く同じケースに収納されて広い倉庫の中に何の脈絡も無く積み重ねられております。

まずはその製品在庫のジャングル巡りから始まります。

このジャングルの中からお客様がご所望の製品を探しだす訳です。
(あるかどうかも判らない状況で、ほぼ毎日全ての収納箱のフタを開けて中身を確認…前日まであったモノが消えることも多々ありました。)


3.探している製品が見つからない場合、お次は工場内で製作指示書を確認するのですが、全ての成形機を回って確認しなければなりません。
(たま~に、指示書が床に落ちて油にまみれていることもありましたねぇ…)


4.製作指示が出ていればマシな方、出ていない場合が多いので、この時点に至り作業者に特急生産を頼むこととなります。
(現場の方は定時過ぎに特急作業が入るので、毎日夜の11時過ぎの帰宅でした。)

この段で良く発生するのが、
「材料ないよ~…」
との連絡。


5.さて今度は材料在庫のジャングルへと分け入ります。
一袋25㎏入りの袋が大型車のガレージと同等の広さの倉庫に山積みとされています。
(狭いので山が高い…)

使用する材料が作業者によって出庫され・かたや運送屋さんが毎日入庫(適当に空いてる場所に置いていかれます)、の繰り返しなので日々材料在庫置き場の景色が変わります。

全ての袋を避けながら積み重なっている下の方まで確認するも、やはり無い…
無駄に汗だくとなります。


6.督促の連絡から2時間程が経過してから、ようやく客先へ材料発注の連絡を入れます。
(ここの会社では、客先から材料を購入しておりました。)

前任者に教わった通り、
「特急で手配をお願いします。」
と注文書に書き込みFAX。


7.すると…
「またですかっ!急ぎと言われても2週間掛かりますよっ!」
と、お叱りのお電話を頂戴致します。
(前任者に言われた通りやっただけなのに…ションボリ…


8.成形機の作業者、出荷の作業者は夕方になり急ぎの仕事が入るので…

工場長は毎日客先からお叱りの電話を受けるので…

皆様うんざりの毎日ですが、底なし沼の如く這い上がる足掛かりもありませんでした。


9.更に、そのような毎日なので客先に不良品を送りつけるケースも度々ございました。
忙しさの中に金にもならない不良品の代替品手配も加わります。
(しかも不良ロット全数交換なんでね…普通に時間をさ浪費するんだよねぇ~…


10.状況を複雑化させていたのが、取り引きしている客先の多様性でございました。
取引先は当時で8社、注文書の様式から注文の体系、製品の種類が約400品目、材料の種類が約70品目と製品&材料の在庫がジャングル状態、情報もジャングル状態でありました。


少々脱線します。

当時の人材派遣は、時間当たり2,500円位(派遣会社への支払金額)が相場でした。
その中にとてもユニークな方がおりました。

正規従業員達がこの様な日々を送っているのに、
「明日の昼はカレーパーティをしましょう!」
と、勝手に仕切り翌日の午前中は、ずぅっ~とカレーを煮込んでおりました。

わたくしはたまらず、一緒に調理をしている品質管理の責任者の方に、
「あのぉスミマセン…時給2,500円も払って何をさせているんですか?
あらかた10,000円のカレーになってますが?ウチの会社はそんなに暇で儲かってるんでしたっけ?」

帰ってきた言葉が、
「しょうがないでしょう、勝手に作ってるんだから…」
でした。

今の時代ならば即解雇の人材様ですが、良い時代もあったものです。

脱線から復旧致します。


お前 日中は何してるん?と、思う方も沢山いらっしゃるでしょうが、日中は客先から入ってくる注文書の処理をしている訳ですが、その日入った注文書をベースに夕方以降とほぼ変わらぬ内容をこなすのですが、受注する品目が多くて一日があっと言う間に過ぎておりました。


そんな日常を改善する為に参考となる書籍が欲しくて書店へ行き探したのですが、このような特異な状況下から抜け出す方法が書かれた書籍なんぞ書店にある訳がございません。

ん~お手上げ~…となり、気晴らしに好きな歴史小説のコーナーへと向かいました。

なんか読みたくなる本は…と、視線を棚に沿って横に走らせていて飛び込んできたのがビジネス関連の棚にあった、

「稲盛和夫の実学」

と云うタイトルの本でした。


「実学」と云う言葉は、恐らくわたくしが敬愛する「河合継之助」様の小説で目にしていたので、興味が湧いたのだと思います。
確か…陽明学の下りで良く登場したように記憶しますがどおでしょう。

立ち読みしてみて、すぐに自分の疑問が解氷してゆくのが感じられましたので、買い求め自宅で読み漁りました。

今となっては当時の自分の気持ちは判りませんが、漠然としていた自分の考え方に自信が漲り、指標を指し示して頂いたのでした。


今日改めて本を開いてみました。

恐らくは、「完璧主義を貫く」や「採算の向上を支える」といった内容が、自分の漠然としていた考えのバックボーンとなり、自信へと変換してくれたのだと思います。

わたくし、仕事をしておりますと、
「そこまでやらなくてもいい」
とか
「時間の無駄だ」
と、云うご意見を度々頂戴します。

じゃあその方の仕事振りたるや如何に?

まぁ参考にすらならない、下らないお方ばかりです。


結局のところ、

「知恵が湧かない」
「手抜きをしたい」

方々が、

「お前がやるとこっちも色々やらなきゃなくなるから邪魔なんだよ。」

と、云う思考の下に発せられた発言ですので、聞くに及ばずです。

世の中、こういう方が上司だったり経営者である場合がとても多いですね。


そんな上司や同僚が多く、失いかけていた自信を取り戻すきっかけとなったのでした。

この後、約1年かけて、
納期遅延ゼロ・品質不良ゼロ
を達成し、その後1年間はその状態を継続することが出来ました。
(何故、継続した期間が1年間なのか?それは、他の部署に移され同様の作業に再び… )


全て稲盛和夫さんのおかげです。

それと、たまたま事務のプロのおばさまがその職場にいらっしゃり、色々と事務的な処理方法の常識をご教授頂いたのも貴重な知識積み上げとなりました。
(当たり前を知らないと云うのは、時間を無駄にしがちです。経験者に学ぶべきだと痛感しました。)


そうそう!スッカリ大切な社長様の存在を忘れていました。

稲盛和夫さんは いまだ現役で、現在JALの立て直しに尽力し、かたや社長様は いつも従業員たちに愛想を尽かされ去られてばかりで「徳」と云う言葉とは縁遠い人間性。

どちらが人間として宜しいのでしょうか?

人間の有り様の根幹に関わってきますので、またの機会に触れたいと思 ます。

本日は、稲盛和夫さんの今後の更なるご活躍を祈りつつ…締めさせて頂きます。

我が相棒の入院

2012-12-11 16:11:36 | 日記
社長様の会社に わたくしが入社して半年後くらいに、とある会社より作業応援の依頼がありました。

内容としては、4名程度の作業員をお願いしたいとの大変有難いお話しでございました。

その会社は東証一部上場企業と太いパイプがありますので、とても有望なるお話しでありました。


しかし社長様は誰よりも偉い方ですから、そんなうまい話にも疑心を失わず、当時入社したての我が相棒(唯一の男性社員)と、社内で一番仕事が出来ない年長のパート従業員を投入、更に足りない分としては他社(仮にY電子と致します)から2名を借り出して面子を揃えました。
(新顔&社内では使えないパートのおばさんを、タダで教育してもらえるのですからしてやったりです。)

ところが いざ始まってみると、比較的 割の良い作業である事に気が付いたようです。
度々客先へと顔を出しては、デカい態度で客先の工場内を歩き回るようになりました。

しかしここで社長様の計算に誤算が生じました…

Y電子から借り出した方々は今回の作業に慣れていた為に、客先での評判がすこぶる良い…

片や自社の人間達の評価は…
相当に悪い…
(当たり前です…判っていてズブの素人2人を送り込んだ訳ですから。)

会社に戻ってからも、我が相棒の陰口を叩いて憂さ晴らしをしております。
(社長様ご自身が人選したクセに…)

それでも約半年間の研修を終えて、何とか仕事を自社に持ち帰る段となりました。

わたくしはてっきりY電子と半分ずつ作業分担する物と思っていましたが(当然客先様&Y電子もそうです)、社長様は…

「まだ工場内の準備が整っていない。」

との身勝手な理由から、Y電子に全ての部材を運び込みました。


準備が整わなかった理由…

年末年始にかけて別のお客様からの特急作業が入りまして、この作業にもK社と云う別の会社より作業員を2名借り出して当たっておりました。

当初よりこちらのお客様は、

「納期に間に合わない場合とても困るので、間に合いそうにない時は早めにこちらへ戻して欲しい。」

と、再三連絡を入れて来ていたのです。

けれども社長様は、得意の

「大丈夫でしょ!」

を繰り返し、返却なぞ致しませんでした。

内実は…
作業の難易度的から見て、自社ではお手上げ状態でして、応援に来て頂いたK社の社長さんにご指導頂きながらの作業となっておりました。
(ホント頼りにならない我が社長様…
出来もしないのに軽々しく受けるんじゃないっつうの~)

しかし、納期ギリギリになって ようやく間に合わないことへの理解が及んだ社長様は、なんと航空便で強引に製品を客先へと送りつけ返却すると云う…大迷惑をかけている真っ最中でありました。
(遠く離れたH県からの依頼でしたので、航空便でも到着に2日ほど要しました。)


そんな事情があるとは露知らぬY電子ですから、部材を全部搬入されたら全てウチで請け負えると喜び勇んだのは当たり前のことでしょう。

しかし急転直下、搬入した翌日にはかなり憤慨した ご様子で社長様がのたまいます、

「まったくY電子の奴ら、当然のように全部仕事を貰えると思ってやがる。」

と、社長様の身勝手で相手に勘違いさせたことは棚に上げ、何が癪に触ったのか知りませんがかなり怒りながら全ての部材を引き上げてまいりました…
(この辺の経緯は全く聞かされておらず、想像もつきません…あしからず…)

以後、Y電子がこの作業に関わることは、2度とありませんでした。


社長様は「計画を練る」と云うご思考はお持ちでは無いようで、常にご自身の直感が頼りです。

計画を立ててことに当たる様な愚鈍な人間は お嫌いなのです。


さて、客先からは4名と言われていた作業が2名になったのは客先でもご承知で、納期対応に関して度々大丈夫なのか確認が入るのですが、社長様に不可能なんぞございません。
その都度、一笑に付すのみでございます


さて、その状況が何年か続き、会社の売り上げにもだいぶ貢献するようになっていたのですが…我が相棒が急に入院してしまいました。

週末、身体の不調に気付き病院に行ったところ、即入院となったそうです。

肺の病でした。

さて、相棒がたった1人でこなしてきた作業、誰も代わりとなれる人間はおりません。

客先からは、今後どのように対応していくのか すぐに示して欲しいと、当たり前の連絡が入ります。

請け負っている作業の重要性と納期に対する責任を考えれば、Y電子に頭を下げてでもやって貰うのが人間として筋でしょう。
(と私は考えましたが…)

さて、社長様の返事や如何に…?

「申し訳ないが出来ません。」

で、終わりです…客先に対してお断りの返事を申し上げたそうです。

わたくしは社長様から話を聞いて、思わず「えっ」と声を出した途端に、

社長様
「だって誰も出来ねえだろ!」

と、おっしゃり…
当然至極だろ?なんか問題ある?と、逆ギレ寸前の勢いでありました。


へ?へ?へ?
私ごときにはまったく想像もつかないような、まっこと恐れ入る対応でございました…

この時も社長様は己が頭を下げるのを嫌い、不測の事態への対応を客先に丸投げしたのでした…


因みに、客先の外注管理担当者は知り合いでしたので、当時の様子は存じております。

毎日の通常作業をこなした後に、深夜に及ぶ残業そして週末も休みを減らして、不足となった約一名分の作業をカバーしてくれていたのです。
(相棒が復帰したのは約1ヶ月位後だったでしょうか。)


本件でスッカリ人間を下げた社長様ですが、更にしでかします。

復帰した我が相棒が、客先へとお詫び方々復帰の挨拶に伺う段となりました。

誰もが社長様も付き添うと思うハズです。

頭を下げるのが嫌いな社長様は相棒に向け、

「1人で行ってくれるか。」

と、再び不手際(になるのかな?)の謝罪には「俺は関係ないぜ」とばかりに、相棒に手土産を持たせ客先へと1人で赴かせたのでした。

底無しの無責任野郎、典型的なる無能上司です。


しか~し…しばし時が経ち…勝手にそのほとぼりも冷めたかな~と見るや再び客先に、

「なんか仕事なぁ~い?」

と、いけシャアシャアと電話をかけるのでした。

記憶力はミミズ並みのようです。
面の皮の厚さは野田総理を軽く凌ぐ事でございましょう。


さて、この話には余談もありまして、研修中にY電子の2名共々客先の忘年会に招かれた我が相棒でした。

社長様からは寸志として現金を持たされたそうです。

客先の幹事様に社長様からの現金を渡すも、

「これ貰ってもなぁ~…」

と、現金は受け取れない、真面目な幹事様を困らせてしまったそうです…

一方のY電子は、日本酒を差し出して逆に会場を盛り上げていたそうです。


こんなトコでも人間を下げる社長様なのでした…

人間として偉い社長様は、下僕は金を渡せば喜ぶとお考えです。

ちなみに、この会社との取り引きはこの作業が生産縮小となり、部材が引き揚げとなった後、二度と作業が入る事はありませんでした。

また時を同じくし、相棒も会社から去って行くのでした…
(ま、この辺はわたくしの責任が半分くらいで残り半分は家庭の事情であります。)

社長様は取り引き終了後も、ことあらば度々客先に電話を入れて、仕事をクレクレ~と言葉のみ発しますが、出てくることはないでしょう。

だって…人として客先関係者から嫌われているんだから、当たり前ッス。

無責任な人間に仕事を頼みたいワケありませんからね。