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社長様、かく語り記

東北のとある社長の名言・行動から、人としてあるべき姿を探していきたいと思います。

怪獣育成のコツ 後編の序…(全四話③)

2013-09-13 17:03:22 | 日記
色々書いているウチに、
「怪獣」とは育成された方の生き写しであるようにも思えてまいりました…

結局「怪獣」へと変貌を遂げてしまう方と云うのは、親や先輩・上司のやり方に憧れて真似ているのでしょうかねぇ~

わたくし如きは「怪獣」育成エリートコースから脱落したのでありんす…

まいっか



今回は社長様の作業指導の実例を紹介しつつ、コツの検証まで行なえたらいいなぁと思っていますが、自信無し…


実例その1
『検査機器での抵抗値測定作業』

その作業は10年以上工場内で使用されている製造機器の端子接触面の導通試験でありました。

しかし測定部位には汚れが堆積し…抵抗値を正しい値で計測する為にはテスターが計測中ずっと右腕で太めの万年筆みたいな測定子を握りしめながら上から押さえ付けておく必要がありました。
(左手は絶えずテスターの操作をします。)

測定時間は、おおよそ20秒×40回で一台完了、これが100台位あります。

汚れが酷くて接触が特に悪いモノでは男性従業員でも汗をかき、手首痛&肘痛が起きる作業でしたので、正直 皆がやりたがらない作業でした。
(わたくしの右腕には今でも小指から中指まで痺れが残っています。)

ですが、社長様から見るとごく単純作業でありますので、
「お前がやらずに女性従業員にやらせろ!」
と、度々命ぜられておりました。

それでも上記の理由から、わたくしは
「女性のパート従業員に任せてしまう事は体力的に無理です。」
と、難色を示し続けました。

ある日、業を煮やした社長様が現場に乗り込んできて、わたくしから作業を奪い取って検査作業を始めて見せてくれました。

そして次のようなお言葉を頂戴したのでした…
(太めの万年筆的な測定子の上に1kgの重しを乗せて見せながら…)

「ほら見ろっ!こうすれば、腕に力を入れなくていいぞ!」

と、とても素晴らしい作業方法を思い付き、鼻の穴を膨らまして喜んでいます。

わたくしの心の中の声
「じゃあ それ一日中やってみてから再度言って下さ~い。

1kgある万年筆を1時間に100回位 上げ下げしますので、1日だと600回以上も上げ下げする事になります。

また、検査中は測定子を微妙に前後左右へと傾けて、常に測定箇所が良好な接触状態を保つ必要があるのです。

重しがあると微妙な傾けが困難…と云うか、押し付けつつ傾ける余計な力が必要となりました。

上から10㎏程度の静荷重をかけたとしても、全面接触は不可能な状態なのです。

検査対象が新品の場合、上から軽く押さえるだけで検査が可能ですので、汚れによる接触不良である事は確実です。

この辺も社長様には何度も説明しましたが、「豚に説法」全く聞く耳はございません。

更に…この重しを倒してしまえば、製品自体を破壊する事が可能です。
【製品検査と称し、破壊に及ぶ…】
このような馬鹿げた行為はありえませんから、一考の余地もございません。
(まぁ自分で破壊して、客先から修理費用をせしめて喜ぶ輩ですから問題ないか…)

普通であれば、即座に却下なんですが、自信満々意気揚々とされている社長様に対しては「そうですね」と、返す事しか出来ません。

もし駄目出しすれば、
「お前は反抗的だ!部下は上司の言葉に逆らうな!」
と、馬鹿上司が困った時に発する言葉を浴びせられるのが目に見えております、面倒臭い人間であります…。

まぁこんな阿保な作業を継続して行えば、手首と肘に腱鞘炎を生じてしまい再起不能となる事は確実ですから、こんな愚策なんぞ試す必要もなく、誰にもやらせはしませんでした。

阿保老人の戯言に付き合ってる暇などございません。


しかしその後、社長様のご指名で有能なるパートさんを検査作業へ投入する事が決まり、経緯を話した上で担当してもらいました。
(案の定…とても嫌なお顔をなされておりました…

その後、何度か汗ダクになりつつ頑張って頂いたのですが、
「なぜパートで私だけこんな大変な作業をしなければならぬのか?…」
と、退職してしまいました。

頭と手先がとても器用な方だったので、わたくしは残念でなりませんでした…
ヤッパリね…

度々書いてきた事ですが、同じ待遇の従業員に不公平感を与えてはいけません。

つまらない反抗心を招くだけですから、まぁ周りも認めるようなツライ作業をさせるならば、技能手当てを支給すべきでしたね~おバカちゃん


どんなに簡単な作業でも、1日や2日体験しただけでは何も見えません。

まして、営業上がりのお偉いさん方の
「作業なんざ簡単なもんじゃねぇか!」
と、云う思い込みの強い方々には、どの様な説明方法を駆使してもご理解は頂けませんので要注意ですね。

単純作業ほど奥底の闇は深いモノと心得置き願います…

そんな社長様には、パソコンのマウスに1㎏の重しを乗せてネットサーフィンする事をお勧め致しましょう。
(ネットサーフィン←死語?)


実例そ2
『金属の焼き付き汚れ除去の作業』

このユニットは汚れ部分へのアクセススペースが狭く、直径が2cmに満たない金属ブラシを電動回転工具に取り付けての磨き作業でした。

ブラシの線径がφ0.1㎜だったので、作業中に切れて飛んできては作業服に刺さり、動く度にチクチクします…

ステンレス線なのでかなり痛くて、それが1日に数本刺さりました…

作業後に、作業服を脱いでピンセットで抜き取るのですが、全部は発見出来ず日々チクチクが増えていきました。
(日々遠慮なくチクチクとくるので、ひと月も続くと気が滅入りました…)

そんなある日、この作業をたったの1日体験なさった社長様が、こう一言。

「まぁ痛いのなんか我慢すりゃ済むからな!」

さすが!
面倒な事には手を出さずに、他人の作業にケチばかりつけているガサツな人間は言う事が違います。

毎日の繰り返し作業の大変さを知らない無責任な発言は、従業員からの信頼を失うどころか軽蔑の対象となっていきます。

嘘でもこの様に言うべきではなかろうか?

「辛い作業で申し訳ないな、俺も考えておくから何か良い方法考えておいてくれ。
必要な工具は購入していいから。」

嘘でもこのように言うだけで、社長様のご慈悲に触れて涙し、明日も頑張ろうなんて気になり、仮に社長様が何も考え付かなくとも、最低限 嫌われる所まではいかないんですがね~。
(まぁいつもこうだと狼少年か…)


この件は、さすがにウンザリしてしまい作業方法をガラリと変えて無事に解決したのですが、とても男性的な作業方法となり、わたくし以外の方には指導すら出来なくなってしまったので、まぁなんともイマイチな結果となったのでした…

ま、しょうがねっか

さて…まとめのないまま長くなってしまったので、今回はこれにて失礼致します…

怪獣育成のコツ 中編(全四話②)

2013-08-24 18:11:53 | 日記
今回は真打ち登場でございます。

社長様の卓越した怪獣育成の手腕に少しでも迫れると良いのですが…余りにも傑出されていて、わたくし如きの表現で追い付けるのか非常に心許ない感じでございます…それでは…



社長様が起業直後に女性従業員を4名雇い入れた所は前回紹介しましたが、そのウチ1名がなかなかの素材であったようです。

この方は入社前から…
「雇ってくれないと困る!」
と、入社を強要してきてきやがったキチガイ野郎でよぉ…と、社長様が話しておりました。
(まぁ社長様の事ですから話半分ですけどね…)

そして社長様の会社を退社後には、共に退社した3名を引き連れて派遣会社へまとまって再就職を果たしたのですが、派遣されている人材にも関わらず、待遇に不満を募らせて派遣先で度々ストライキを起こしては悶着ばかり起こしていたそうです。

更には、自分の身に危険が及びそうだと感じた途端に内ゲバを始めて仲間を精神的に追い詰めて追放したのでありました。

本当に、やりたい放題 正真正銘の怪獣にまで成長を遂げていたのでありました。

そんな怪獣を育む、社長様の英才教育のご紹介でございます。


因みに…

何故わたくしが、彼女達の退社後の顛末を知っているのか?

それは、わたくしの知人が居ります会社に入っていた派遣会社に就職なされたからです。

社長様のご指導通りに、製品不良が得意なクセに待遇に対する不満は堂々と主張なさる…受け入れた会社ではお手上げ状態で、腐ったミカン達を別室に隔離する事しか出来ないのでした…。

何故そんな派遣会社が契約打ち切りとならぬのか…?
大人の事情ってヤツなんですねぇ…
ま、そこは置いといて…


わたくし自身がその4名と接した期間は約2週間でした。

すでに社内の人間関係が末期的状況にある中に、社長様が連れてきた わたくしなんぞ敵対勢力の1人にすぎませんね。

電気には素人のわたくしが判るような作業ミスを指摘しても

「大丈夫だ」

と言い張り、直す気もありません…
凄まじい怪獣達だなぁと感心したものです。
(己のミスを認めない辺りは、社長様にソックリだ!


社長様の言い分によると、

「4人の中で2人がオレの指示に従わないからクビにする。」

そこで わたくしに対して、

「社員になって欲しい、クビを宣告する時も立ち会ってくれ。」

と、まぁ兎に角 最初から自分の都合ばかり押し付けてくる社長様でございました。
(あの~わたくし他社で働いているんですが?何度も言ってありますよね?人の話聞いてます?)


更に社長様が言うには…

「他2人はそんなに悪い人間じゃないから残してやる。」
(ご自身が嫌われている事など念頭にございません。)

との事でした。


しかし、社長様が極悪2名を呼び出して解雇宣告をしたところ、他2名も辞めると言い出したそうです。

思考力ゼロの社長様は、後先考えず売り言葉に買い言葉で起業直後から会社を支えてきた4名に解雇を申し付け、結果一度に全正社員が去った訳であります。
(パートさんが2名程残りました。しかし女性社員4名が一度に去るって話も、そうそう聞かないですがね。さすが人徳がハンパねぇ~ッス脱帽!)

まぁ社長様のこの辺の行動も納期品質を省みていませんから、社長様ご自身が怪獣である事は明々白々なんでございますけどね~。



さてさて、社長様の怪獣育成手順です。

①同業(基板製造業界)での作業経験の無い素人女性を雇い入れる。
(美形ならば尚可)

②ごく基本的な作業指導を、さも偉そうに行ないこれにて完了、アンタは今日から一人前!
しかし…完成後の検査についての指導は全く行いません。
「検査は使うヤツがやればいいだろ?…文句ある?」

③一度作業指導を行えば、後は丸投げ。
新しい作業が入った場合には客先からの資料に社長様の汚い手書きメモが加えられたモノをコピーして配布。
以降は作業員の自己責任となります。
※社長様からの連絡事項には伝達ミスが多々ありますが、笑って誤魔化すのみ。
この場合でも不良の責を負うのは作業担当者となります。

④仕上がり次第、ろくな検査もなく客先へ納品。
社長様は検査なんて概念は頭に無し、作業が完了後 即納品が基本です
これが「品質管理体制」の真実の姿であります。

⑤客先での検査結果NGの場合…
(大抵NG…)
社長様が不良品を引き取りに伺い、
作業者へは客先からの言葉をそのまま伝えて不良品を作業場へ置いて行く。
この場合にも納期指示は無し…

「申し訳ないが、急ぎで頼む。」

この一言すら発したくない位に、他人には頭なんぞ下げたくはないのです。
(薄い頭頂部がそんなに恥ずかしいのかしらん?)

当然手直しは特急対応となるが、他の作業との兼ね合いにも一切関知せず、
「急ぎが当たり前だろ!」
と、ばかりの態度でございます。
(因みに…社長様は不具合に関して一切理解していないので、質問は許されませんよ~

⑥大概…一つ直して納品しても次に新たな不具合が見つかり、再度修正。
これが繰り返されます。
(さて、如何に素人を掻き集めたとはいえ、正常な人間ならば この辺で社長様の無能振りに気付き始め、心の中に闇が生じ始めます。)

⑦いつも偉そうに振る舞うクセに、
いざとなるとスグ逃げる…
ミスは他人に押し付ける…
忙しい現場には知らん顔…

こんな事が当たり前の日々が続きますと、社長様の人間性への疑念が確信へと変わります。
普段は綺麗事ばかり言う方なので、イザという時の豹変振りが驚くばかりの勢いで、欺くと云う視点で見ますとただの悪人よりも人格崩壊が進んでいると思っております。

⑧そこへ来て自身が完璧人間であると勘違いされている社長様は、どんな作業でも簡単だと考えておりますので、愚図な人間への悪態は澱みなく…尽きる事なく…口から溢れ出し、周りの人間を辟易とさせるのが大変お上手です。
(周りが気を利かせている為、社長様がお手伝いと称して不良品を多発させ、余計な手間を作業員に掛けている事実すら認識していないので、お寒い限りです。)

⑨また…自身のガサツさを全く認識しておらず、むしろご自身を知恵者とすら思い込んでおりますから、作業指導の内容も稚拙で噴飯物でございます…

毎日の繰返し作業の大変さを全く認識していないので、作業員の度胆も抜く発言が度々あるのですが、いい加減長くなりましたので本日はこれにて失礼致します。


怪獣育成のコツ 前編(全四話①)

2013-08-13 23:39:32 | 日記
わたくしが社長様の会社に入社した経緯…あまり書いてこなかったなぁと思い付きましたので、改めて触れながらその経緯から感じたところを書いていこうと思います。


「女性集団をまとめる事が出来れば、リーダーとしての資質あり」

な~んてことを聞いたりもしますが、そんな理想的リーダーの反面教師たる社長様の真骨頂を表しているお話しです。


社長様、初めてお勤めになられた会社では営業職をバリバリとこなしておりました。
(本人は自信満々そのつもり…)

全くもって仕事が理解出来ない所…
それでいて意味もなく偉ぶる態度…
等々により、同僚や部下からはスッカリと愛想を尽かされておりました。

まぁその結果、逆切れ退職なされたのであります。
(こんな奴らと一緒に働いてやるかっ!…と、推察出来る逸話と言うか他人の批判をウンザリするほど沢山聞かされました…
で、ご自身はどんだけ?)

その後、都内に本社がございました基板メーカーの工場長として、この地に降臨なされた訳でありました。

しかし、工場長(社長様)がご立派だったこともあり、案の定 同業他社の後塵を拝して傾き始めますが、社長様ご自身は、

「オレにゃ責任ないぜ、経営者達が好き勝手やってるせいだろ!」

と、言い訳しつつ さっさと見切って又々逆切れ退社なされ、今度は会社を起業なされました。
(まぁ美味しい仕事だけを掠め取り起業された訳で、その辺の節操の無さは流石でございます。)

しかし何よりも…
経営陣達が妾を会社に置いているのが相当悔しく…
妬ましかったと云うのが本音みたいなんですよね~

まぁすこぶるイケメンで性格も良く話す内容には知性が溢れ…恐らくは生涯女性達からモテモテだろうな~と、誰にでも推察可能な社長様なんでね…
(なぁ~んて評価を誰からも聞いたことはない


兎角 他人の悪態ばかり口にする人間というのは、その心根の汚さが面相に現れますね。

歳を取るとそれなりのお顔になられてしまうケースが多いように思います。

他人の悪態ばかり考えていてはいけませんね、ネガティブシンキングの最たるものではないでしょうか?


さて~特に男性従業員からの人望がとても高い社長様ですから、起業するに際してもついて来る人間なんぞ1人も居りません。

てな訳で、女性4名を新たに雇い入れて事業をお始めになられたのでございました。
(何も知らない素人女性ならば、社長様に楯突くこともなく、大人しく従うであろう…との浅はかで見え透いた魂胆であります。)


さてここで…今回のタイトル
「怪獣育成のコツ」
についての説明。

わたくしの製造業での経験の中で何度かお目にかかりました、

「自身の立場の維持確保」

を最優先事項となさり、その為には納期品質を省みず手段も選ばない、

『自己中で無能なベテラン社員』

のことを「怪獣」と心の中で呼び…
あまり相手にせずにやって参りました。

しかし…その「怪獣」達が出現してしまう理由、いかに本人にその資質があろうとも、結局は経営者や上司によって自己中の才能が開花し「怪獣」へと成長してしまったのだと気が付きました。
(昔、汚い海からへドラと云う怪獣が誕生したように…)


そのような見方をしてみますと「怪獣」の育成が得意な人間の姿も見えてきたのでございます。


さてちょいと社長様の話からは脱線ですが、今回はわたくしが相まみえました「怪獣」のご紹介です。

初めて闘った怪獣は、社長様にお世話になる前の会社「E社」にて、部署のトップに君臨していたベテラン社員のK女史でした。
(このE社には沢山の怪獣が在籍しており、さながら怪獣博物館と言ったところでございました。)

このK女史のやり口は、客先からの注文書を全て自分の手元にしまい込み、作業員達にお伺いを立てさせて仕事を分配していたのです。

従って作業員は、K女史に頭を下げないことには仕事にありつけません。

気に入らない作業員には嫌な仕事(難しい・特急品)を押し付け
気に入った作業員とは無駄話をしながら楽しく作業する…
と、好き勝手やっておりました。

こんな案配ですから当たり前のように、
納期は守れず…
不良品は多く…

客先の課長様からは、ハッキリ癌細胞だと断定出来るこのK女史に対する
「排除命令」
すら出されておりました。

なんでクビにならぬのか?

それは、この部署に立ち上げ当初より存在し(有能な人間達は排除…)、会長様の覚え目出度くご寵愛を受けていたからでありました。

社員2~3名
パート従業員10名
が属し、
月の売上金額が200万円。

本来であれば最低300万円の売上がなければ見合わぬ部署なので、毎月△100万円でございます。
(この部署は、客先からの支給品を組み立てるのみの作業だったので、購入費が掛かりません。)

わたくしの直前に投入された、自称生産管理のベテランマン(カッコ悪いッス)も、怪獣に懐柔されてしまい何も変えられませんでした。


ここでわたくしに対して出されたミッションは…

E社 社長
「先方の課長からもKさんを辞めさせろと言われているから、その位のつもりでやっていいよ。」

と、この部署の係長を拝命致しました。
(係長の上が猿工場長で、下はパートさんです…名ばかり係長)


いざ着任。
わたくし、あまり噂話は参考にしませんので、いきなり攻撃的になることはありません。

出来れば皆と協力しながらやりたいのです。

このK女史とも軽く打ち合わせをした上で役割分担し、作業に当たりました。

が…早々に裏切りが発覚したので遠慮なく追放に向けて策を巡らしました。
(客先に対し、わたくしを貶めようとの意図で、情報漏洩をなさりました。)


計画は以下の通り
①客先からの注文書を取り上げ
②K女史が以前追放した、そりの合わないおば様の現場復帰
(この方が人望のある方でした。)
③K女史と仲の良い作業員を異動し、アンチK女史派のみで作業員を構成
(売上高に応じた人数へ削減)
④以上の案件について、会長様からの了解を取り付ける。
⑤K女史本人へ品質管理責任者への専任を通告


E社 社長はK女史を常に庇ってきた会長様に客先からの要求も言い含めて詰め寄り、一切K女史への援護をしない事を確約させた上で、K女史に「品質管理責任者」への専任を申し渡したのでした。


元より品質管理が一番大変だと認識し、ずっと他人に押し付けて自分は好き勝手をやってきたK女史ですから、猛烈に憤慨し わたくしに散々悪態をついて即刻辞職なさりました。

ん~アッサリ終戦…
我ながら…悪よの~

E社 社長
「急に辞めるんじゃ退職金を出せねぇよって言ったんだけどさぁ~アッサリ辞めちゃったよ~。」

と、退職金節約と厄介払いの二つが達成出来て、たいそうお喜びでございました。
(その後の半年ほどの間、わたくしは刺されることを覚悟し、暗闇を歩く時は周囲への注意を怠りませんでした。)

今回は社長様とは関係ない話が長引いてしまいましたが、今回の結論。

以前にも書いたのですが、経営者や上司が「依怙贔屓」をしますとロクなことはありません。

贔屓されている人間が増長してしまい、怪獣へと成長を遂げる可能性が高くなります。
(分別のある人間ならば、変身などなさりませんがねぇ…難しいトコですね。)


くれぐれも…

依怙贔屓をせぬように…
依怙贔屓を受けぬよう…

どちらにしても心の闇が増長してしまいますから、真っ当に生きていく為には、この心掛けが大切であると考えております。

それと、1人の人間に全件を委任してしまうのは危険ですね。
役割分担は必要です。

そのためには、経営者や幹部の方が現場の空気に長く接して敏感に感じ取ることが出来なければなりません。

まぁでも結局は、そんな行為すら面倒臭くて考えたくない、無責任で無能な丸投げ経営者が多いと云うことなんだなぁと感じております。

毒を吐きつつ、つづく…

金融機関

2013-07-26 17:05:32 | 日記
今回は金融機関とのお付き合いの話となります。


社長様がこの地に創業以来、長年に渡ってお取り引きして頂いてきたのは市内の信用金庫でございました。

信用金庫が年に何度か開催します親睦会には参加することもなく、借り入れと返済及び給与の振り込み以外は特段お付き合いはございません。

何故親睦会に参加しない訳?

それは…自称 都会出身である社長様が、社長様に対して偉そうに振る舞いやがる金貸し&田舎もんの経営者達と、到底 親睦なんぞ出来るワケがないからでございます。

さて、以前本ブログ「儲け過ぎにはご用心!」において描きました、社長様の会社が好景気で賑わっていた頃に こんな自慢話を社長様より聞かされたのでした。
(わたくしや仕事に全く関係ない話をしたがる場合、大抵ご自慢話であります。)

社長様
「信金の今度の支店長が気分悪いヤツでよ、年度の事業計画を何回も出し直しさせやがって『今季黒字化しない場合は融資打ち切りもある。』なんて言いやがってよ。」

と、ご自身のこれまでの業績を顧みれば当たり前の話にも関わらず、ご融資を頂いているご恩すら忘れてしまい、新しく着任された支店長が事実をズバズバと指摘してくることが気に入らずに散々悪態をついております。

しかし、天下の社長様がこんな悔しい話だけで終わる訳などありません。

当然 自慢話に入る為の前置きでございます。

社長様
「でもよぉ、こないだ最近の業績を見せつけてやったら驚いて頭下げやがってよ、スカッとしたぜ。」

と、ご自身がたまたま時流に乗れている事実には気付かずに、全て己れの実力とお考えでございます。

見つけた甘い蜜をそれまで世話になった他の会社にすらビタ一文 分けることなく独り占めし、結果的に 客先の工場を一つ閉鎖に追い込む程にボロ儲けした汚い大金を手にして、大経営者となられた余裕を見せつけておられます。


脱線

社長様に大金をもたらした会社は国内はおろか、海外工場もあります東証1部上場企業でございました。

社長様がお取り引きなさっていた工場は品質が良いモノの外注費が掛かり過ぎとの懸念があったようで、社長様の工場にも監査を入れてきたのでした。

まぁ見る人が見れば、社長様の見積りが適価かどうかはわかります。
わたくしが作りました作業見積りの4倍以上の金額で請求をなさっておりましたから儲かって当たり前、これに気が付かなきゃ大馬鹿野郎でございます。

こうして、社長様の泡銭は監査を受けた2ヶ月後には消えて無くなったのでありました…
まさにバブル…

脱線復旧


まぁそもそも社長様は開業以来 常に自転車(折畳みくらいね)を漕ぐようにして会社を運営してまいりましたから、泡銭を手にして正常な判断力を喪失しても何ら不思議ではありません。


しかしわたくしが驚きましたのは業界の耳の早さです。

夕方いつもように社長様が4時に帰宅した後、近隣の地銀ではナンバー2の銀行が社長様の好景気の噂を聞きつけたようで電話を入れてきたのです。
(まぁ社長様が各所でご自慢なさっている姿は想像に難くありませんから当然か…)


電話がありました翌日には早速 地銀の銀行マン2名が訪ねてきたのでした。

好業績で鼻が高くなっている社長様はホクホク顔でお取り引きを始めたようでした。
(これまでは取り引きしたくとも相手にもされずにきた銀行様が、己れの下僕のように恭しく振舞っているのですから当たり前です。)

会社の景気が良くなるや、新たに付き合いを始めた自動車ディーラーや地方銀行の営業マンが度々手土産を持参して訪れるようになりましたから、日々ご機嫌でございました。


しかし…そんな好景気も社長様の実力を表すかのように長続きせず…

それまでは交互に日参するかの勢いであった営業の方々も姿を現す機会が減り、栄枯盛衰を味わう社長様なのでございました。
(枯枯枯盛衰衰衰…くらいの表現の方がピッタリ合うかも。)


一瞬とは言え足蹴にしておりました信用金庫がメインバンクに返り咲き、再びご夫人様の資産に頼った経営に逆戻りの日々となった社長様ですが、わたくしとしては おかげさまで大変良い勉強をさせて頂きました。

時流に乗り調子良く回っている時ほど、己に自惚れることなく精進する姿勢が肝要でありますね。

流れに乗って天狗になった人間の周りには、お裾分けに預かりたいケダモノたちが集まり、食べる所が無くなればすぐに去って行きます。

昔馴染みの人間は天狗から離れてしまっていますから、再び関係を構築するには恥を忍んで頭を下げる他ないのですね。

まぁ面の皮が厚く「厚顔無恥」を地でいく社長様には、んなことは関係ないのでありますけどね。

トモダチに電話する社長様…
「いよぉ久しぶり、景気はどお?何かいい話しない?今からそっちに行っていいかな?」
と、鶏並みの記憶力を発揮しての電話攻勢が再開されるのでした…
(鶏は三歩歩くと忘れるそうですが、餌場は忘れませんからね。)

そうそう忘れておりましたが、社長様にとっての最大の金融機関は奥様でございました。

そのおかげで、信用金庫ごときは足蹴に出来る訳でございます。

人間、才能よりも運が大事なんですね~


買付営業 後編(全三話③)

2013-07-12 17:14:24 | 日記
続きです

さて、いくら「トモダチ」とはいえ無礼極まりないメールを、まあまあ大きい会社の会長様に送りつけた社長様です。

わたくしとしては…
ビジネス目線で見れば明らかにおかしくね?
どおなのよ?

と、思うのですがいかがなモノなのでしょう…。
どなたかご教授頂けますれば幸いです。

まぁこの様な話ですら自慢気に語れてしまう社長様でございます。

そんな自慢話を聞かされた日の夕方…

早速「トモダチ」の会社から電話が入りました。

お客様
「◯◯の常務の◯◯と言いますが社長様居ますか?」

わたくし
「大変申し訳ありません、只今外出中で そのまま直帰となりそうです。」
(と、毎度ウソをつく…社長様は午後4時が定時です。)

お客様
「そうですか、じゃあ協力願いたい件で打ち合わせをしたいので、わたくし常務の◯◯まで連絡を下さいと伝えて頂けますか。」

と、タコが小躍りしそうな お話しですが続きがありました。

◯◯常務様
「それから…くれぐれも会長には直接連絡を入れないで、わたくしに連絡を入れるように念を押しておいて下さい。ではよろしく」
(恐らく会長様から叱責されたのだろう…と、推察出来る口調でございました。)

と、社長様に対して暗に
「アンタ如きがウチの会長の手を煩わせないでくれます?」
とのご注意を賜りました。
(まぁKYな社長様からすれば「トモダチ」に連絡していけないわけ?となりますけど…)

ちなみに…
この連絡をくれました常務様は会長様の孫婿でありまして、若くして後継候補の一人となった才人の切れ者でございます。

ここの会社は役員様が同姓の方ばかりなので、役職で区別を付けなきゃいけません、要注意です。


数日経ち…社長様の会社まで、わざわざ◯◯常務様が部下の課長をお供に連れお越しになられました。

打合せの内容
「急ぎで医療機器の製造部門へ人員を応援に出してくれない?何人出せる?」

この時すでに12月の半ばを過ぎておりましたが、お客様のご要望は
「12月21日から従業員総出で応援に来てくれ。」
との、まぁキッツイなぁ~と云うお話しでありました。

社長様から、これに対する意見を求められましたので進言。

わたくし
「まず、現時点で抱えている作業が終わらないので、先方の希望通りの派遣は無理」

上策
年を越して、1月の第2週頭から派遣する。
(自分含み)

中策
年を越して、1月4日から派遣する。

下策
先方の意向に配慮し、現在抱えている作業が完了後、年内稼働日は残り2日となるが27日から派遣する。

結果、下策をご採用頂きました。
(当たり前過ぎ…聞くなよ…まぁアイツも同意したよと云う逃げ道の既成事実が欲しかっただけです。)


しかも身勝手な条件、

「男性従業員(わたくし)は、社内の仕事が入った場合は社に戻る。」

をお客様に伝えそうで、わたくしには、

「社内が忙しい時は、お前は戻っていいと約束したから。」

とのご指示でございました。
(結局、この辺の口約束がわたくしが社長様から離れた理由です。客先の現場ではそんな約束なんて誰も知りませんし、そんな身勝手は派遣された人間に通用しませんよ。おバカちゃん。)


公私共々荒れた年末年始が確定…
(今の時代、お客様の言いなりになってばかりでは良くありません、特に初めに主張があるよと云う姿勢を示しておく事は肝要であると考えます。)

赴く直前となり、おもむろに先方に提出するスキルマップ(完成品)をわたくしに突き出し、

社長様
「これでいいと思うか?」

と、一見して無理な内容を平気で客先に提出しようとなさる無神経さ…。

「明らかに無理でしょ?」

「装置組立なんて わたくし以外は誰にも出来ないの見て判りません?」

「従業員総出で工場見学しましたよね?」

「アンタ馬鹿?」

と、通常の上司には冗談混じりで指摘しますが、社長様に冗談なぞ通用しませんし、すでに無駄な事を伝える気力は残されておりませんでした。

ふぅ…金稼ぎ以外の判断能力は皆無のようです…。

もうどうでも良かったので、何も言いませんでした。

この後の展開は、本ブログ中「決別のため」の辞めるに至った理由でご紹介した通りとなります。

共に派遣された中の一名は、客先より「スキルマップと全然違うね。」と言われつつ…不要と言われて涙ながらに戻されてしまい…。

社内に居た、入社して2週間の新人が入れ替わりで客先へ出向き、居心地が良くなってそのまま派遣先へと転職なされたり…。

まぁ当たり前です、社長様の工場を見た後で、地方としてはご立派な会社…歳の近い若者と仲良くなったりと楽しそうに働いてましたから。

今更、汚くて小さな会社に戻りたい訳ありません。
(社長様が汚くて小さい人間だと云う意味ではありません…と、否定出来ない…)

彼女の転職が決まる際、ここでも社長様は口汚く罵る事は忘れません。
「恩知らずだ!」(何の?)
「迷惑かけやがって!」
(手間が掛かったのは事務員さんだけです)
などなど、自分の身勝手で入社したての若者を雇用条件にも無いのに他所へ派遣した事はさておいて、彼女や派遣先の役職者達を罵ります。
(汚い言葉の全てが自分に跳ね返っているとも気付かずに…)


まぁそんな騒動もあったのですが、常務様のご温情によりパソコン周辺機器の製造ライン導入を社長様へ優先して打診してくれました。

男性従業員(フルタイム勤務)が10名程度必要となる工数の作業でしたので、望外の作業ボリュームでございます。


しかし社長様はアッサリ…

「ウチには合わないから」と、断りました。
(ウチじゃなくて、自分には判らないからでしょ?)

…………………仕事をくれくれと、言ってたクセに………………


常務様…
「何なんだ、あのオヤジはよ~散々仕事よこせってしつこいから回してやろうとしたら、出来ないやりたくないだとよ。あのハゲおやじ、バカじゃねぇの?」

と、客先の工場内各所で文句を言い散らしご立腹だったようで、わたくしの耳にも入る事態となりました。
(この件を社長様夫人にそれとなくお伝えしたところ、わたくしは大嘘つきと認定されました。ヤッタ~)


さて、ようやく結末。

社長様の「買付営業」に始まった お取引ですが、案の定 社長様の人間性を客先で晒し、会社の信頼を得る足掛かりも構築出来ずに終わりました。
(わたくしはご信頼を頂けたようで、装置の開発作業&客先の顧客との立会い作業にも関わらせてもらいました。ある意味、良い体験となりました。)


社長様 曰わく…

「アイツもコイツも嘘ばっかりで信用なんて出来ねぇな。」
(わたくし含み)

と、なりますが社長様ご自身が、取引先各社の末端に至るまで軽侮の念を持って見られている事には全く気付きもせず、平気で客先の工場内をズカズカと意味も無く歩き回るのでした。
(しかし、社長様は「遠慮」と云う心をお持ちなのだろうか、図々し過ぎるんだよな~)


何故ならば、

人間=社会的地位

であり、

社会的地位のない者=ゴミ

であるからです。

ゴミが何と見ようが、そんなの関係ねぇ~。

ん~素晴らしい!ご立派!
(見る目の無い人間は、社会的地位やお金に固執します、真似をすると人生の苦しみが増すだけですから、皆様におかれましては重々ご注意下さいませ

ようやく終わりをむかえました。
最後まで下らない内容をグダグダと…大変失礼致しました…