「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

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2013年11月17日(日) クチバシカジカの繁殖準備開始

2013-11-18 07:58:56 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:快晴

海況:北西の風弱く 多少うねりあり

気温:13℃  水温:水面 14.8℃  水底 14.3℃

透明度:弁天島 2~3m  アゴ島 4~5m

 今日も快晴のコンディションだが、うねりがまだ残って透明度の回復が遅れている。

1本目は、弁天島へ。いつものクチバシカジカは定位置に、また、クジメの抱卵も順調に子育てしていた。卵塊は、また増えて10個体分もある。先に産み付けられた卵塊は、ハッチアウトしそうだった。

 ハッチアウト寸前の卵塊   最近産み付けられた卵

 また、昨シーズン抱卵したクチバシカジカは、同じ場所で巣床を構え、繁殖準備していた。クチバシカジカは、2~3年同じ場所の巣床を利用する為、今シーズンもこの場所に抱卵する。産卵するメスは、卵が成熟するまで近くの岩陰でじーっと待っている。その距離は、数メートルから10m以上離れて待機するメスもいる。(産卵・抱卵するまで極度の刺激は避けたい)

  昨シーズン抱卵するクチバシカジカ(オス)

  抱卵準備中のクチバシカジカ(オス)

 体の模様で同じ個体と確認できる。ここに産卵するメスが同じ個体なのかは、まだ確認されていないが、これからの観察が楽しみだ。

 2本目は、アゴ島へ。水温が14℃代と下がった為、今日はケムシカジカが観察された。ケムシカジカは、深場で交尾し、メスだけが産卵のため浅場に移動する。産卵は、産卵管を伸ばし岩陰などに隠ぺいする。

  体長40cm以上ケムシカジカ(メス)  

その他、マダコの抱卵は、すでにハッチアウト終了した個体やまだ抱卵している個体など4個体ほど観察できた。

    マダコの抱卵

    1cmまで成長していたダンゴウオの若魚(オス)



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