「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2015年8月23日(日) 台風15・16号の接近で大荒れの女川湾だが!!

2015-08-23 08:52:57 | 宮城の海

 今日の女川湾は、大型で強い台風16号の影響で大きなうねりが入って、残念ながら昨日から竹浦はクローズ状態だ。

 しかし、この台風16号が南の海から多くの流れ藻や漂流物と一緒にカラフルでかわいい小魚たちを三陸沖まで運んでくれる。

 そして、2~3日後には、台風15号が日本海を北上するルートを通ると、南三陸沿岸には、強い南東の風が吹き、カラフルな季節来遊漁たちが女川湾などにやってくる。

 ソラスズメダイ・ミナミハコフグ・カミソリウオ・カゴカキダイ・ツノダシ・ハナオコゼなど、三陸沿岸では冬を越せない季節来遊漁たちが11月中旬まで観察できるチャンスがある。


2015年8月16日(日) ツクシトビウオの幼魚が舞う in 金華山沖

2015-08-16 17:31:14 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:くもり時々晴れ

海況:北東の風 凪

気温:26℃ 水温:24.8~25.2℃

透明度:20m以上

  蝶のようにヒレを広げて泳ぐ ツクシトビウオの幼魚(体長 6cm)

 

  ヒレを閉じて泳ぐ ツクシトビウオの幼魚(体長 3~6cmが多い)

  ツクシトビウオの幼魚 

 今日は海況が良いので急遽金華山沖の南側の海域で流れ藻に集まる幼魚たちの探索をしてきました。

 朝5:00に渡波港を出港し、金華山沖合の海域を目指す。沖合に行くといくつもの潮目があり、流れ藻やゴミなどが集まっている。この環境に多くの稚魚や幼魚たちが集まり、その下には、イワシからサバやシイラ、そしてソーダガツオの群れなどが集まってくる。

 その中で、初めて観察できたツクシトビウオの幼魚は、10匹程度の群れで水面近くを泳いでいたが、急に蝶のように羽(ヒレ)を広げて泳ぐ姿は圧巻だった。また、シイラの稚魚も初観察でき、沖合の生きものたちを堪能してきました。

 ウマヅラハギやイシダイなどの幼魚がいっぱい!!

 イシダイの幼魚が多いが、中にはイシガキダイの幼魚も!!

 イワシを追ってマサバとゴマサバの群れが襲う!!

 シイラの群れは体長 50cm位の小さな魚体が多い!!

 ソーダガツオの群れ!!

      初観察のシイラの稚魚(体長 3cm)

 その他、アミメハギの幼魚、カンパチの幼魚、イナダの群れ、トビウオの成魚、ギンカクラゲなどと流れ藻に絡みつく大きなサンゴダツも観察できた。

   流れ藻に絡み付き 浮遊するサンゴダツ(体長 12cm)

 

 台風16号の進路が気になりますが、8月23日(日)に金華山沖合(東側海域)の流れ藻ツアーを予定しています。

 

 


2015年8月12日(水) 今日の竹浦

2015-08-12 19:52:35 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:くもり

海況:北風から南よりの風 弱く 多少うねり (波浪注意報 発令中)

気温:27℃ 水温:水面付近 23℃  水底 21.6℃

透明度:5~6m

    イトマキヒトデのオスは 岩肌に張り付いたまま放精する

  立上がって放卵するメス

 今日も竹浦の弁天島と竹浦グロットで潜ってきました。

 1本目は弁天島へ。ダンゴウオやクチバシカジカ、そしてスナビクニンなどを観察してきましたが、いつもは気にしないイトマキヒトデが放精・放卵をしていました。ヒトデ仲間は、一般的に5本の腕で立上がるようにして放精・放卵するのだが、イトマキヒトデのオスは岩肌に張り付いたままで放精しているのが観察できた。

 2本目は、竹浦グロットへ。昨日からのうねりの影響で多少透明度が落ちてきたが、いつものダンゴウオ、クチバシカジカ、フサギンポなど観察できた。

 2日前には留守だったクチバシカジカは定位置に戻っていた(コーポK)

 ダンゴウオは相変わらず多く観察できる

 フサギンポの「コギンちゃん」も健在

 グロットの天井にイソギンポが!!

  スナビクニンは ほぼ定位置で観察

 竹浦のファンダイブ終了後、女川町小型漁船船揚げ場(通称:女川造船)の船台がレールから脱線し漁船の上下架ができないとのことで、急遽KAZUと復旧の潜水作業、約2時間後無事完了した。

 

 


2015年8月10日(月) 養殖ギンザケ最終水揚げと竹浦ファンダイブ

2015-08-10 16:44:15 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:南東の風 多少うねり

気温:24~28℃ 水温:水面付近 23.2℃  水底 22.4℃  水深30m付近 20℃

透明度:5~7m

     養殖ギンザケの最終水揚げ準備(約3500匹)   桐ヶ崎

 今日も早朝6:00から桐ヶ崎の養殖ギンザケの水揚げの為、アリエルの大島さんと潜水作業をしてきました。水温が22℃を超えて、ギンザケたちも限界状態だ。網の中には、死んだギンザケが多く沈んでいるので、手網を持って揚げてきた。

 網には、マアジが入り込んでいた

 ギンザケの作業終了後、竹浦に移動し名取市にオープンしたダイビングショップ「プラゼール」さんとファンダイブしてきました。

 ダンゴウオ・スナビクニン・オコゼカジカ・フサギンポなど女川湾の生きものたちを観察しました。

     岩の隙間に生息するミサキスジハゼ

 オコゼカジカ  フサギンポの「コギンちゃん」

  ミナミハコフグの幼魚は2個体観察!!

 その他、ウミウシ類、ウミクワガタ、キタモエビモドキなどなど観察できた。