
やわらかな秋の陽射しが射し込む中で、そよ風を受けて「ああ・・気持ちええ」って、大の字に寝ている主人。
「まるで、イエスさまの絵みたいね。」と私は言う。
十字架なしのイエスさまみたいだから・・。十字架はイエスさまのもの、恵みだけ頂いたんだね。
私は、イエスさまを覚えて安堵する。部屋の中に挿した金木犀の香りが感謝の余韻のよう・・
お医者さんが言われた、
「なんでしんどくないのか、わしにはそれがわからん。普通の人でもあれだけ寝ていたらしんどいでしょう。」
看護婦さんも「我慢しないで言ってくださいね。」と繰り返し言われるけれど、主人は穏やかに「いいえ。大丈夫です。ありがとう」と言うばかり・・。
もう、水も飲めなくなってきた。毎日の点滴だけ・・。それでもお手洗いには畳の上から立ち上がって行く男前。
イエスさまの力が支えてくださっているのだね。ずいぶん我が儘を聞いて頂いて居るね。