
母の日に、ふと気付くと真っ赤なカーネーションが一輪花瓶に挿してあった。それは息子がそっと買って来たもの。
買うには遠くまで出かけなければならないから、車に乗らない彼は少し照れて持って帰ったのだろう、黙って挿してあったことからそんなことがうかがえた・・。
その花はとてもとても元気なので「造花じゃないか・・」なんて主人が疑うほど・・、さすがに疲れてきたので少し切って、「ありがとう・・」を心の内で花と息子に・・。
雨の前に庭のシャクヤクを切ったので、部屋の主役はシャクヤクに移った。真っ赤から真っ白へと・・。
花は部屋を彩り目をやる度に慰めを与えてくれる、創造主からすべての人への愛のプレゼント。そこに人の愛も重ねられる・・。
どんよりとした空から少し雨粒が落ちてきたけれど、畑が待ち望むほどの雨にはなりそうにないなぁ・・。
降って欲しいような・・そんなことを望むと後が怖いような・・、主婦としては中途半端な気持ちである。