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製作費126億円の駄作

2018年07月20日 | EYEs
【7月18日 AFP】

中国映画史上最大の予算を投じ製作された

ファンタジー映画『阿修羅(Asura)』が、

歴史的な興行不振を記録し、公開初週の週末に

上映が打ち切られる事態となった。


アリババ影業集団(Alibaba Pictures)が製作した同作は

チベット仏教の神話に着想を得た壮大な3部作の

第1部として13日に公開された。

製作の背景には、伝統的な中国文化を題材とした

作品を推奨する中国当局の働き掛けもあった。



国営メディアは、製作費が7億5000万人民元

(約126億円)だったと報じている。

これまで中国で製作された大作映画の大半は

この半分の予算で製作されていた。


映画チケット販売サイト「猫眼電影(Maoyan)」によると

初週の週末興行収入は4900万元(約8億2500万円)余りにとどまった。

同作のソーシャルメディア公式アカウントは15日

同日午後10時をもって映画館での上映を打ち切ると発表した。


米ドル換算した推定損失額は1億600万ドル(約116億円)で

興行成績分析サイト「Box Office Mojo」によると

世界映画史上5位に入った。

過去最大の赤字作品は1億2500万ドル(約140億円)の損失を出した

『シンドバッド 7つの海の伝説』とされている。


国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると

本作は製作に6年を費やし、映像面に多額の予算を投入。

上映時間141分のうち2400シーンに

特殊効果が使われているという。


香港のドル箱スター、レオン・カーフェイ(梁家輝)や

カリーナ・ラウ(劉嘉玲)を起用した他

「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの衣装を担当し

アカデミー賞に輝いたデザイナーの

ナイラ・ディクソンといった大物外国人スタッフも参加した。


それでも、中国で最も影響力の大きいレビューサイト

「豆弁(Douban)」での評価は10点満点中

わずか3.1点となっている。

あるユーザーは

「おぞましい! 単なる糞便の壮大な山だ!」

とコメントした。(c)AFP




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