ニョロばんは、一日早いニョロニョロ通信リポーター、
グレーターサイレンでございます。
さて、本日は微生物について。
水質維持にはなくてはならないバクテリアたち。
彼らはどこから来て、どこへ行くのでしょうか?
本題に入る前に、質問を一つ。
もしも、バケツに入れた水を一カ月放置したら
どうなるでしょう?
答えは簡単です。
水は腐り、何かどろりとしたものが
水面に付着しているはずです。
水道水であろうが、ミネラルウォーターであろうが
一か月放置した水が腐るのは自明の理でしょう。
では、なぜ腐るのか?
そうです、水を腐らせるものの正体が、空中を漂っているのです。
どんなに人間が清潔にしても、空気中から
ウイルスやバクテリア、細菌を根絶することは
できません。
では、本題。
水質維持のバクテリアも空中にいるのでは?
です。
アクアリウムのセオリーでは、生体導入の一か月前から
水槽を用意し濾過器を回せ、というものがあるそうです。
これは空気中に居るバクテリアを取り込んで
水槽に定着させるためだとか。
でも、私はこれにいささか疑問を抱いています。
水道水を一か月まわしても、餌になる物質がなければ
バクテリアも増えようがないのでは?と。
しかしながら、実測値として一カ月回した水と
立ち上げたばかりの水槽の水では、生体を入れた後の
亜硝酸濃度の上がり具合が段ちらしいんです。
もちろん回した水の方が、亜硝酸が上がっていくのです。
つまり、アンモニアを分解している何者かがいる、
ということを物語っているのですね。
何を餌に増えているのやら?
ともあれ、彼らは着実に水槽の水に、底材の砂利に、濾過器のスポンジにと
勢力を伸ばしていくのです。
水質維持のバクテリアに関しては、小難しいことを
考えず、放っておけば増えて行くということで
現在のアクアリウムでは結論付いているようです。
だからこそ、水換えには細心の注意を払いたいのですね。
放っておけば増えてくれるバクテリアを
根こそぎ捨ててしまう行為になりかねません。
生体が慣れた水は、極力手を付けたくない、
これには理由があったわけですね。
さてさて、ここまでくるとバクテリアたちも
立派なタンクメイトと呼べるかもしれません。
生体の同居人として大切にしましょう。
それから、バクテリア以外の微生物にも
注目したいです。
その1
イトミミズ
どこからともなく湧いてきます^^;
水道水に卵が混じってるとか、空気に卵が漂っているとか、
水草にくっついてくるとか、発生の原因には諸説があるようです。
この子、見た目は気持ち悪いですが、立派な水質維持の立役者です。
ミミズは土中の有機物を食し、土壌を耕してくれますよね。
あれを、水中でやるのがミズミミズです。
体長数mmの分際でやってくれる子です。
多分濾過機に住み着くはずですので、通常は目立たないはず。
こいつが水中を漂っているときは、要チェックです!!
住処に居られないくらい弱ってるか、爆殖したか。
つまり水質が富栄養化に傾いていると。
餌のやりすぎや糞による水質汚濁が懸念されます。
水槽掃除をしましょう!!
その2
プラナリア(ウズムシ)
指標生物の一種です。きれいな水にしか住めません。
これもどこから湧くか特定できませんが、湧いて出てきます。
肉食だから、コエビに悪影響なんて記事も見ますが、
金魚や両生類といるかぎりは、何ら問題ないでしょう。
唯一無二の問題は「気持ち悪さ」
数mmですが、伸び縮みぢしてイトミミズどころの
騒ぎでない存在感です。
これも異常な増殖を見せるときは、水質に難あり
と思った方がよいでしょう。
私も当初は気持ち悪さに駆除を試みましたが、
無理でした。奴らは多すぎます。
それよりも水質を落ちつかせ、目立たない数に
抑えた方が賢明でしょう。
水質の指標になるくらいです。
彼らが住める水は、生体にとってもきれいな
はずです。
大目に見る気持ちになると、結構可愛いかも!?
現在、当方の水槽では底材のガーネット・サンドの
中に、わんさと隠れています^^
コップに汲みとった底材をかき回すと無数のイトミミズ!!
多分、糞なんかを分解してくれてるのかな?
大きいプラナリアと小さいプラナリア。
親子で微笑ましいですね^^;
でもウニョウニョ感は・・・やはり・・・。
(でも写真撮るのに探し回るくらいしないといないから)
(まあ、許容範囲ですかね)
このように、さまざまな微生物に囲まれることで
生体はのびのびと呑気に暮らせるのでしょう。
生体をいれてからも水質が落ち着くまで、
また一か月かかります。
それを乗り切った水槽環境と水であれば、
さして心配はないはずです。
あ・と・は・・・
適量と適度の水換えを知り、
適量の餌やりをすれば楽しいアクアライフが
まっているはずです。
そうそう、ついつい餌をやりがちですが
これもタブーです。
魚や両生類は人間の代謝と比べようもないくらいの
低エネルギーの省エネ君です。
あれ、少ない・・・
位がベストです。余った餌は余分な有機物=栄養分として
余計な微生物を肥やすだけです。
水槽表面に付く藻類もこの類。
(茶色や緑の苔みたいなやつです)
こいつらだけは養わないように、水槽の
富栄養化にも気を付けてください。
何に付けても、水槽は小さな地球!
水槽に生きる全ての生物がバランスよく
共存できる環境を、水槽の創造主たる
我々がつくってあげないといけません。
長々と書きましたが、自分流のセオリーが
完成するまで試行錯誤するのがアクアの
醍醐味と思います。
私もウーパールーパーを1尾亡くし
失意の底を経験しました。
生き物を飼う責任を痛感しつつ、
明後日も水換えでございますm_ _m
飼い主の心労もしらず、マリモに戯れ
餌をねだるグレーターサイレンにて本日の
話題を締めさせていただきます。