無事公演は終わりました。
soloist of ayami yasuyhoははじめての試みでしたので、作品をはじめて作る栃本も無事作品ができるか、当日まできりきり舞いしました。無事仕上げて公演できてほっとしています。
栃本は先日のブログで書きましたが夢想をするところがあるので、あらかじ頭の中でシナリオをつくってしまうのですが、今回はそれを外してどこまでできるのかということが大変難題でした。
自分の思いが強いため、こうしたい、ああしたい、をカットして創作するということは、本人にとっても大変だったようです。
自分の思いを外して、もっと生の栃本あずさができればいいといろいろ創作過程では試しました。
僕にとっての創作とは、その場で生成していくということだと考えています。
僕自身があらかじめ決まったことをすることが苦手なのでその方法でしか作れないのですが、決まったことをなぞっていくことより、その場その場で生の作品ができるようなものであればとってもいいと思うのです。
それは思いつきとかではなく、しっかりと稽古と準備を重ねた上でなされます。
「 i 」の振りは何度も直され、ブラッシュアップ作業も前日まで続きました。
昨日の19:30の二回目のステージで、栃本はすばらしく踊りました。
見ているこちらも胸になにかくるものがありました。
栃本は公演の朝方に夢をみたそうです。それは火事の夢でした。
それはとてもクリアな夢で、脳裏に焼き付いたそうです。
その夢の中の火事と、夜公演の自分とがふとフィットしてリンクしたそうで、そこではじめて自分自身で踊れたと終わった後話してくれました。
自我を出すことではなく、からっぽの中から動くこと、それができたようです。
今回自我ではなく、からっぽの自分を踊らせることが、「 i 」でした。
お客様が少なくてきて下さったお客様には見づらいこともあったと思います。しかしこれからもっとお客様にみていただけるように、日々研鑽して自分たちの活動をひろく伝えていきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。