ほそぼそMoE日記

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親戚の厳しいおばさんの話

2013年02月05日 | 日常

親戚の厳しいおばさんの話をします。


その親戚のおばさんは元々教師をやっていた人でとても厳しかった。

家が近くだったので、普段からよく会う機会があったが

「将来のため、しっかり勉強しなさい」

とか

「兄弟に優しくしなさい」

とか

「あなたは長男なんだから必ず帰ってきて家を継ぎなさい」

とか事あるたびに言ってきた。



正直言って、おばさんの事が嫌いだった。



高校生になり、僕は実家から離れた高校を選び

実家を出て下宿した。

おばさんに会う機会がぐっと減って、正直せいせいした。

実家に帰ったときも、おばさんの家には極力行かないようにしていた。



さらに10数年経ち、僕には彼女ができ、将来を約束し合った。

実家に彼女を連れて行き、僕の両親に結婚したいと告げた。

父親は、最初は結婚には反対していたが

僕と彼女の説得によって、しぶしぶ了承した。

ところが、結婚式の打ち合わせを始めた頃のある日、父親から

「俺はお前の結婚式には行かない」と電話があった。

おそらくまだ結婚に対して納得が行ってないようだった。

言い出したら聞かない父である。僕は頭を抱えた。

どうしようか悩んでいたら、数日後母親から電話が掛かってきた。

「お父さん、やっぱりあなたの結婚式に行くって。

 親戚をみんな乗せて行くためにバスも手配してたわよ」

という内容だった。

「言い出したら聞かない父が、いったいどういう風の吹き回し?」

と聞いてみたら、母親はこう言った。

「この間、親戚のおばさんがうちに来てね、

 あなたが結婚することになったって話をしたの。

 そしたらお父さんに『みんなを乗せていくバスを手配しなさい』

 って言ってくれたの。

 お父さんが『俺は結婚式には行かない』って言ったら

 おばさんが厳しい口調で、

 『あなたには父親の自覚がない』

 『自分の息子の結婚式に出ない父親なんて前代未聞』

 『有り得ない』

 『息子がかわいそうだと思わないのか』

 『人間として恥ずかしい』

 『お嫁さんのご両親に失礼』
 
 『そもそも一般常識というものが欠如している』

 『行かないなんてことは天が許してもこの私が許さない』

 と言ってくれて、ここだけの話、私胸がスーッとしちゃったわ。

 お父さん顔赤くして終止うつむいてたわよ」


僕は「厳しい親戚も時には大事だな」ってつくづく思いました。


その話を聞いてすぐ、彼女と二人でお土産を持っておばさんの家にお礼を言いに行った。

それ以降、おばさんの家に良く顔を出すようになりました。

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