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イタリアの世界遺産周遊の旅 +++ 2013年4月4日~13日 +++

2013-04-16 12:25:34 | インポート
イタリアの12都市を巡り11の世界遺産を見て回るツアーに参加した。
全工程のルートは下記。
成田⇒ローマ⇒ナポリ⇒カリブ島⇒ナポリ⇒マテーラ⇒アルベロベッツロ⇒ポンペイ⇒ナポリ⇒アマルフィ⇒ナポリ⇒フィレンツェ⇒シエナ⇒フイレンツェ⇒ピサ⇒ベネチア⇒ベローナ⇒ミラノ⇒成田。
おそらくイタリア国内の移動距離は3000km近いであろう。
巡った世界遺産は下記。
(1) ヴァチカン市国
(2) ローマ歴史地区
(3) マテーラ
(4) アルベロベッロ
(5) ポンペイ遺跡
(6) アマルフィ海岸
(7) シェナー歴史地区
(8) フィレンツェ歴史地区
(9) ピサの斜塔
(10) ベネチア
(11) ベローナ
本来ゆったりとした旅行を楽しむ主義であるが、初めてのイタリア旅行であり次回の目的地を探すためにあえてこの強行軍のツアーに参加した。
それでも訪れた場所それぞれに感動的な景観を楽しむ事が出来たのが幸いであった。
悪い面ではトイレ休憩になったドライブインや土産店のトイレに便座が無いトイレが多いこと、添乗員よりの注意で常々スリに対する警戒をしていた事などがある。
また、ホテルの設備も幅の狭いベットやお湯の出が悪いシャワーなどが多く良くなかった。
しかし、色々なマイナス要因を考慮してももう一度時間をかけて訪れたい場所が多かった。



1. ローマ
  イタリア最初の観光はヴァチカン市国から始まった。朝8時頃だというのに既に入口には長蛇の列が出来ていた。
  1日の観光客は約2万5千人だと言う。
  スケールに圧倒されながらヴァチカン市国の博物館とサンピエロ寺院を見学。
  最後の審判の壁画が有るシスティーナ礼拝堂はつい先日コンクラーベが行われたばかりで歴史に立ち会った気分だった。
  ローマの市街を走るバスの車窓から実をたわわに付けたオレンジの街路樹を発見、実のなる街路樹とは驚いた。
  初めて見るキノコのお化けの様な笠松の姿も物珍しく印象的だった。
 
 ヴァチカン博物館 ; 天井に描かれた壮大な絵画



 ヴァチカン市国サンピエトロ寺院



 コロッセ



トレビの和泉 想像したより大きかった。



スペイン広場



2.ナポリ⇒カプリ島

  ナポリ港から約30㎞、高速艇で約50分でカプリ島に到着。船を乗り換えて青の洞窟に向かったが満潮で水位が高く洞窟には入れなかった。
  ケーブルカーで登ったて展望台からの景色は絶景だった。

  カプリ島の港の風景



  カプリ島展望台からの絶景



3.マテーラ

  横穴式の洞窟住居がグラヴィーナ渓谷沿いに密集している。
  穴の入口に石を積み重ねた玄関の様なものがあり洞窟住居とは分かりにくい。石の玄関らしきものは隣とつながっており、その上が通路にもなっている。
  キリストの最後の12時間と復活を描いた「パッション」という映画の撮影はここで行われた。
  
  サッシと呼ばれる洞窟住居が立ち並ぶ街並み

  

  サッシの入口は狭いが中に入ると奥深く部屋が掘られている。



4. アルベロベッロ

  石を積み上げて造られたトルッロと呼ばれる部屋一つ屋根一つの住居が立ち並ぶ街並み。
  訪れた人は童話の世界の様だという。
  この家は円錐状の屋根の頂上の石をはずせば崩れ落ちる構造になっているそうだ。
 
  トルッロが立ち並ぶ町の風景



  トルッロの街並み;今も普通に人が住み生活している。



5. ポンペイ遺跡

  ポンペイ遺跡は紀元79年8月24日に起きたヴェスヴィオ山の大噴火時の火山灰に埋もれて消失していた古代ローマの都市が掘り起こされたものである。
  現在の街並みよりはるか高い所にあり、どのように埋まっていたのか想像できなかった。

  ボンベイ遺跡宮殿跡 背景にヴェスヴィオ山が見える。手前は生け贄台

  

  馬車道; 石畳に車輪の跡が有った。



6. アマルフイ

  ナポリからバスでソレント半島の崖っぷちの道路を走りアマルフィへ向かう。
  ここは日本では織田祐二が主演した「アマルフィ 女神の報酬」で一躍有名になったところだ。
  道路は狭いが崖っぷちを走るバスの車窓からの景色はすばらしい。
  
  途中パーキングから「帰れソレント」で有名なソレントの町を見下ろす。

  

 昼食を食べたレストランの駐車場から見渡したアマルフィの町



アマルフィの港の景色



7. シエナ(Siena)

シエナはローマ帝国時代に丘陵地帯に建設された小さな都市である。
  坂道が多いレンガ造りの家が立ち並び、タイムスリップした様な静粛な街並みが続く。
 
 シエナの町の遠景



カンポ広場 ; イタリアで最も素敵な広場とも言われているそうだ。 ここで年2回パリオと呼ばれる祭りがおこなわれる。広場の外周を10頭の馬で競う競馬が有名だそうだ。



8. フイレンツェ

  フィレンツェはアルノ川の両岸に広がる街である。 シニョリーア広場に面してヴェッキオ宮殿とウッフイッツイ美術館が有る。


  丘の上にあるミケランジェロ広場より見渡したフィレンツェの街



  ドゥオーモ : 正式名はサンタ・マリア・デル・フイオーレ(花の聖母)大聖堂。 ローマのサン・ピエトロ大聖堂、ロンドンのセント・ポール大聖堂に次ぐ世界で3番目の大きさ。



 ボッティチェリ作の「ヴィーナス誕生」の絵画が有るウッフイッツイ美術館の窓から見たヴエッキオ橋。

   

9. ピサ

  11世紀から13世紀にかけて東方と交易する港町として発展し、ピサの斜塔で有名な街

  ピサの斜塔;洗礼堂とドゥオモ(大聖堂)および鐘楼が分離して建てられており、ピサの斜塔と呼ばれているのは鐘楼である。
        


  カメラの前に集まってくれた学生達 ; 一緒に写真を撮らせてくれと頼まれた。



10. ベネチア

   りぺルタ通り、と言っても4kmある海上の橋である。これを通ってベネチア本島に着く。ここから船に乗ってサンマルコ広場の近くの船着き場へ。
   正直言ってどこをどう船が走っているのか見当がつかなかったが、今地図を見てやっとルートが確信できた。
   ベネチアと言えば何と言ってもゴンドラ。 ゴンドラに乗って約30分間水路を巡ったが、何となくこの街の裏通りの印象を受けた。
   地上の通りには狭い路地の両側にレストランや色々な店が連なっている。
   この島には車が走っていないのでゆったりとした気分で散策ができた。

  サンマルト広場の前の船着場

   

  水路を巡るゴンドラ



サンマルト広場 ; 左側はサンマルト寺院

  

11. ベローナ

  ベローナはS字形に蛇行したアディジェ川の両岸にある街で起伏が少ない街並みである。
  中世の古都の雰囲気をそのまま残した趣きのある街である。
  また、紀元前1世紀にたてられた円形闘技場や地下に保存された古代ローマ時代の街並みもある。
  ミラノのスカラ座を建てたスカラ家の墓地、ダンテの像などもある。
  シェクスピアーのロミオとジュリエットの舞台となった街であり、ジュリエットが「ロミオ、ロミオ、なぜあなたはロミオなの」と言ったバルコニーは若い人に人気が有る場所で  ある。

   ジニヨーリ広場 ; 中央にみえるのがダンテ像

 

   ロミオとジュリエットの舞台 ; バルコニーに若い女性の姿が絶えなかった



  ベローナの通り



12. ミラノ

   ミラノは歴史の街でもあるが、現在ではイタリアで一番経済の発展した街である。
   古い建物が壊されて近代的なビルの建設が行われている地域もあった。
   これまでの旅行中便座の無いトイレに悩まされてきたが都会に来てほっとした感じもした。
   期待した「最後の晩餐」観賞の予約はとれず、スカラ座、ドゥオモ、スフォルツレスコ城にあるプレラ絵画館の観賞に変更となった。

   プレラ絵画館入口の中庭にあるナポレオンをモデルにした裸体の像

   
   
   ヴイットリオエマヌエレ2世ガリレア ; 1887年イタリア統一後の時代に完成。巨大さに圧倒された。



  ドゥオモ Duomo ; 1386年の着工から500年の歳月をかけて完成した、聖母マリアの誕生に捧げた大聖堂。約3400体の彫像、150本の尖塔を持つイタリアのゴシック建築の傑作。とにかく巨大だ。聖母マリアは金色。

  
   

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