Studio A-Vipc Blog

スタジオA-Vipc社内写真撮影技術講習用ブログサイト

写真基礎知識編  標準レンズって何?

2013-04-15 14:40:11 | 写真技術講習



知りたいレンズの事!

フィルムカメラ・コンパクトカメラ・大型カメラ・デジタルカメラ
色々なカメラが有ります。今回は標準レンズに関する不変的な法則を紹介。


自分のカメラに付いているレンズをジックリ見てみましょう!
すると何やら数字が書いてありますね。18 24 35 50…

これは一体何でしょう?実は人の肉眼で見える範囲や大きさを
基準にしてそれよりも大きく見えるか小さく見えるかと言う
指標の数字達なのです!



では、肉眼と同じ位に見えるレンズの数字は?
その数字を記載したレンズを標準レンズと言います。
(ズームレンズでは、この数字を含むレンズは標準ズームと言います)

厄介な事に、カメラの種類によって標準レンズは異なります。
カメラと言うより、フィルムの大きさやCCD・CMOSセンサー
の大きさによって判断できます!

17.6×24mmフィルムを使用(A)

56×82.6mmフィルムを使用(B)

24×36mmフルサイズCMOSセンサー(C)

フィルムカメラの裏蓋を開くと四角い窓が見えます。
この窓から入る光でフィルムに画像を焼き付けます(A)
(とても繊細な部分ですので、良い子はこの様に
定規を当てたりしないで下さいね!)
この窓の大きさ(フィルムサイズ・センサーサイズ)
■縦mm×横mmの対角線の長さが標準レンズの数字に等しい■
と言う法則です。

35mmフィルムサイズのカメラは、24×36mm=43.5mmで
おおよそ50mmレンズが標準とこんな具合です。
(ちなみに43.5mmレンズ等は売っていませんが)
カメラを通して見える画像の大きさが、肉眼で見る
大きさと同じように見えるのが、標準レンズです。

ですので、この数字よりも大きい数字が望遠
小さい数字が広角と判断できますね!

この場合100と書いてあれば、肉眼の倍大きく見えますし
24と書いてあれば、大きさが肉眼の半分位で広さが倍広く
写りますよ!

デジタルカメラ(C)のセンサーの大きさは、カタログ記載のサイズの
対角線で判断出来ます。

56×82.6mmフィルム判カメラ(B)ならば、その対角線は99mmなので、
100mm前後が標準レンズなのです!


実戦での標準レンズ使用方法の特徴としては、肉眼に近い描写と
癖の無い距離感。違和感を感じないナチュラルなレンズです。
なので、広い景色を写す時は、自身が大きく下がれば広角レンズの様に
自身が写したいものに近づけば望遠の様に、また撮りたい物に更に
接近すれば、接写レンズ(接近して写せるレンズ)の様にも使えて
汎用度が高いです。

モデルさんや人物の撮影で全身を写す場合も像が歪まず綺麗に
写せますし、集合写真等も離れられれば使いたいですね。
試しに大人数の集合写真を広角24mmレンズで撮影してみて下さい。
前列の人と最後列の人の顔に遠近感が出て、大きさが違って見えますよ!



ズームレンズではないレンズを単焦点レンズ(数字が1種類しかない50mm等)
と呼びます。個人的にはズームレンズも技術革新でとても綺麗で使い勝手が
良いのですが、単焦点レンズのピントのキレ(キリリと合って見える)
背景のボケ見等も味が有って美しいです。これはアナログもデジタル関係無く
お勧めです!

【スタジオA-vipc】
http://a-vipc.com/