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写真基礎知識編  マクロレンズは何の為に有るの?

2013-07-19 17:00:21 | 写真技術講習
知りたい!見たい!小さな世界を覗いてみよう!

今回はレンズシリーズ第四話、マクロレンズについて!
マクロ(マイクロ)とは‥一行で言うと日本語では(微細)今迄解説したレンズでは、写せない程近づいて
写せるレンズの事。
絶対では無いですが、おおよその目安として、レンズのmm数+-10cm前後が写したい物に近づける
限界が有るんですよ。(35mm判カメラで 24mmレンズならば、最接近距離が28cm位。85mmレンズなら、
85cm迄、24〜70mmズームでは、38cm迄近づける等目安ですが‥)

味気ないサンプルですが、(A)の写真はズームレンズ70mm側で接近出来る限界迄近づいて
撮影。この写真位が精一杯な所です!ナゼって?やってみて下さい!ピントが全然合いませんから。
その距離がカタログに載っているレンズの最高に近づける数字です。

しかし!マクロレンズ(又の名を接写レンズ)を使えば(Bの写真)グングン近づけます!
(A)ではわから無かった微妙な配線迄,細かく写せました!(微細/MICRO)と言う訳です!

では実際に使ってみましょう!例えば指輪や髪飾り、ネックレス等小さくて細かい物を写す
時に威力を発揮します。フィルム(CCD/CMOS)上で実物大で写せる事って凄い事ですよ!
(例えば、35mmフィルムサイズ=36mm×24.5mmで撮影し、実物のダイヤの宝石が2cmだと
すると、実際のフィルム上でも2cmの実物大で写せると言う事です。ここでは触れませんが
レンズとボディーの中間に接写リングと言う器具を付けるともっと大きく写せます。)


この写真たちは、マクロレンズでの作例集。他にも昆虫や小さい部品等を撮るには接写して
写す事で、良い写真が写せますね!この領域は工夫、発想次第でまだまだ未知の世界です。
花や植物は葉の繊維や、雄しべ雌しべ等は多く写されていますが、例えば海や川の生物や植物を
接写してみれば、また新しい写真のジャンルも開拓されるかも知れませんね。

ご紹介していませんが、接写の中には、細胞レベル迄見える顕微鏡写真や、大型カメラで蛇腹を何個か
連結して写し、昔の小さい故人の写真を高画質で大きくプリントしたい場合などの技術も有ります。
レンズからフィルムの距離が伸びて光が届きにくく成る為の複雑な計算が必要です。この計算もデジタルに
成って今後、後輩達にも伝え残すか疑問です。


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