なぜか急に思い出したのですが・・・。
中学3年生の頃、「翼は心につけて」という映画を学校行事で見に行きました。
(後で知ったのですが、これは石田えりさんのデビュー作でした。)
実話に基づく映画らしいのですが、当時とにかく衝撃を受けました。
あらすじは、平凡な中学性の女の子が、突然骨肉腫というガンになり、絶望のあまり自暴自棄になりかけるのですが、友達や病院で働く看護婦(師)さんの姿を見るうち、ケースワーカーになるという希望を見出し、猛勉強を始め、見事高校に合格するものの、入学を目前に死を迎える、という内容だったと記憶します(DVDもビデオもリリースされていないようで、改めて観る機会がありません)。余命いくばくもないことが分かり、親は子どもに好きなことをさせるべきでは・・・と思いつつも、絶望に淵でケースワーカーになる!という一縷の希望を得て自ら勉強に励む純真でまっすぐな娘の姿を見守るしかありませんでした。ガンが腕に転移し片腕を切断しなければならなくなり、その手術の前日、生まれて初めてのそして最後のマニュキアをするという場面に胸が締め付けられました。手術の後の場面で、幼い弟が「お姉ちゃん、手はどこにいったの?」と無邪気に尋ねる場面も印象的で、未だに覚えています。確か「ロッカーに大事に預けてあるの」と答えていたような・・・(思い違いがあるかもしれません)。
映画を観終わった後数日の間余韻に浸っていたように思います。そういえば、クラスの同級生の女の子が映画の途中では号泣していたのに、観終わって屋外に出た途端に「ああ、いっぱい泣いてスッキリした」みたいなことを言って、その後はケロッとしていたのを見て、なんだか無性に腹立たしく感じたものです。でもこの点がまさに男女の違いであり、女性の強さにも通じるものなのでしょう。
しばらくは余韻に浸っていた私ですが、数日後から猛勉強を始めました。単に映画の主人公に感化されたのです。主人公の姿と比較して自分がなんて情けない、中身のない人間なのだろう、とこのときは真剣に思ったのでした。
今から思うと、なんとも単純な性格だったなあと思うのですが、虚飾も狡賢さもなかった頃が懐かしくもあります。そして、チャンスがあればもう一度一人でこの映画を見てみたい。そして、どう感じるか試して(?)みたい。はたして心から感動できるだろうか、それとも「何でこんなのに打ちのめされたんだろう?」と思ってしまうか・・・。
映画を見てからすでに30年以上が過ぎました。ぜひ見てみたいものです。
中学3年生の頃、「翼は心につけて」という映画を学校行事で見に行きました。
(後で知ったのですが、これは石田えりさんのデビュー作でした。)
実話に基づく映画らしいのですが、当時とにかく衝撃を受けました。
あらすじは、平凡な中学性の女の子が、突然骨肉腫というガンになり、絶望のあまり自暴自棄になりかけるのですが、友達や病院で働く看護婦(師)さんの姿を見るうち、ケースワーカーになるという希望を見出し、猛勉強を始め、見事高校に合格するものの、入学を目前に死を迎える、という内容だったと記憶します(DVDもビデオもリリースされていないようで、改めて観る機会がありません)。余命いくばくもないことが分かり、親は子どもに好きなことをさせるべきでは・・・と思いつつも、絶望に淵でケースワーカーになる!という一縷の希望を得て自ら勉強に励む純真でまっすぐな娘の姿を見守るしかありませんでした。ガンが腕に転移し片腕を切断しなければならなくなり、その手術の前日、生まれて初めてのそして最後のマニュキアをするという場面に胸が締め付けられました。手術の後の場面で、幼い弟が「お姉ちゃん、手はどこにいったの?」と無邪気に尋ねる場面も印象的で、未だに覚えています。確か「ロッカーに大事に預けてあるの」と答えていたような・・・(思い違いがあるかもしれません)。
映画を観終わった後数日の間余韻に浸っていたように思います。そういえば、クラスの同級生の女の子が映画の途中では号泣していたのに、観終わって屋外に出た途端に「ああ、いっぱい泣いてスッキリした」みたいなことを言って、その後はケロッとしていたのを見て、なんだか無性に腹立たしく感じたものです。でもこの点がまさに男女の違いであり、女性の強さにも通じるものなのでしょう。
しばらくは余韻に浸っていた私ですが、数日後から猛勉強を始めました。単に映画の主人公に感化されたのです。主人公の姿と比較して自分がなんて情けない、中身のない人間なのだろう、とこのときは真剣に思ったのでした。
今から思うと、なんとも単純な性格だったなあと思うのですが、虚飾も狡賢さもなかった頃が懐かしくもあります。そして、チャンスがあればもう一度一人でこの映画を見てみたい。そして、どう感じるか試して(?)みたい。はたして心から感動できるだろうか、それとも「何でこんなのに打ちのめされたんだろう?」と思ってしまうか・・・。
映画を見てからすでに30年以上が過ぎました。ぜひ見てみたいものです。