雇われの悲しみを君に

アングラ

突然ですが、皆様は、「金融世界のアングラ」ときいて

何を想像するでしょうか?

インテリヤクザ、地上げ屋、土地ころがし・・・そうそんな世界です。

わたくし実は、そのような世界を垣間見たことがあります。

わたくしの以前の職場は、秀和紀尾井町TBRビル内にありました。

このビル、知る人ぞ知る「スルガ社事件」の舞台となったところなんです。

場所は上智大学の側で、有名ホテルや大使館がある、まさに高級地です。

どんな事件かといえば、ダーティーな不動産会社であるスルガ社が

暴力団を使ってテナントを追い出し、ビルを更地にして高額で転売しようとした

分かりやすい土地ころがし。。

その事件の顛末は、以下にしっかりと記載されています。

http://www.data-max.co.jp/2008/07/post-1953.html

テナントの一つであったわたくしの職場では、その暴力団による追い出しを

目の当たりにしたのです。暴力沙汰はご法度ですから、威圧して追い出すという手段

が採られたようで、それはもう、プレッシャーがかかりました。

わたくし、数百万円もの札束を封筒にも入れずに片手でつかんで

肩をいからせながら廊下を歩いている怖い方々を見たのは、初めてでした。

その大金は、「入居時に支払った敷金」を「返却してあげる」

という主旨で各テナントに手渡すものだったのです。

おまけにテナントには直ぐに立ち退いてもらいたいから

引越し代まで上乗せされてました。
(うちの事務所の場合、家賃10ヶ月分+引越し代=700万前後?)

いや正直言って太っ腹というか、でも実際、彼らには金銭的には損はないわけですよ。

だって土地の転売後に入る莫大な大金に比べれば、はした金なわけで。。
(記録によれば、365億で転売されたようですな)

そういう方々を見て、わたくし、お金にまつわるアングラ世界は本当に闇だ、と思いました。

そんな事件の舞台も今は、住友不動産が取得し、

何やらプロジェクトが進んでいるらしいですな。

http://building-pc.cocolog-nifty.com/helicopter/2014/05/tbr-ac54.html

こうやって歳月を経て、そこにはただ土地が存在し、

人々の思惑に沿った建物が建ち続けるわけか。

バブル時代の狂乱の残り香を感じさせる事件だったのだと思いますな・・・。

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