12月から週2日ペースで実施してきた冬の剪定・整枝作業も終わった2月8日の午後に、コマツガーデンの小松オーナーに接ぎ木の講習をしていただきました。
芽接ぎは9月頃に行い、切継ぎは2月頃に行うのが良いということで、今回は切接ぎを教えてもらいました。
切接ぎは、台木の形成層と穂木の形成層をつなげてやることで、そのための作業を実演して見せていただき、接ぎ木したものを管理する要領も教えてくれましたので、以下に記載しておきます。
■接ぎ木後
接ぎ木したものを鉢に植えて十分水を含ませ、ビニール袋をかぶせて密封し、段ボール箱などに入れて毛布をかけ、リビングなどの暖かい部屋に置いておきます。
■3週間後
3週間ほどで形成層が活着して芽が動き出し、もうしばらくそのままにしておくと、接ぎ木してから1か月経った頃、白い新芽が生長してきているのが確認できます。
⇒今日でちょうど3週間経ったので中を開けて見てみると、白い芽が出始めているのが確認でき、再び元の状態にしておきました。
■1ヶ月後
新芽が確認できたら、ビニール袋を切り開いて空気が流通するようにして、日中は段ボール箱の室内側の片面を開けて光を与えてやります。
■2ヶ月後
寒い夜は毛布をかけ、土がかわいたら水遣りをして、さらに1か月経てば屋外に出せるようになり、地植えすることも可能です。
芽接ぎは9月頃に行い、切継ぎは2月頃に行うのが良いということで、今回は切接ぎを教えてもらいました。
切接ぎは、台木の形成層と穂木の形成層をつなげてやることで、そのための作業を実演して見せていただき、接ぎ木したものを管理する要領も教えてくれましたので、以下に記載しておきます。
■接ぎ木後
接ぎ木したものを鉢に植えて十分水を含ませ、ビニール袋をかぶせて密封し、段ボール箱などに入れて毛布をかけ、リビングなどの暖かい部屋に置いておきます。
■3週間後
3週間ほどで形成層が活着して芽が動き出し、もうしばらくそのままにしておくと、接ぎ木してから1か月経った頃、白い新芽が生長してきているのが確認できます。
⇒今日でちょうど3週間経ったので中を開けて見てみると、白い芽が出始めているのが確認でき、再び元の状態にしておきました。
■1ヶ月後
新芽が確認できたら、ビニール袋を切り開いて空気が流通するようにして、日中は段ボール箱の室内側の片面を開けて光を与えてやります。
■2ヶ月後
寒い夜は毛布をかけ、土がかわいたら水遣りをして、さらに1か月経てば屋外に出せるようになり、地植えすることも可能です。
今日は、バラの育苗・販売をされているコマツガーデンの後藤みどり社長をお招きして、冬の剪定・整枝の作業について指導していただきました。
バラは春から秋にかけてが成育期で、冬は休眠期で、この休眠期に剪定や植え替えをします。
その冬の剪定は、整枝のために行うもので、翌春に花を咲かせるためだけでなく、樹形をどのように整えていくかを考えながら行うもので、植えてある場所やバラの品種により異なり、バラの性質を知って剪定が行えるよう心がけることが大事であり、樹形を整えていくには、さらに土作りも欠かせないとのことです。
■木立バラの剪定・整枝
初めに木立バラについて、剪定・整枝作業の要領を実際にやって見せてもらった後、参加してくれた皆さんも数人ずつのグループで実習してみました。
まず初めに枯れ枝を取り除きます。バラの品種によってどの程度の枝を伸ばして花を咲かせるか異なりますので、花を咲かせたい高さに対して枝が伸びる長さを考慮した位置で切り戻すことになりますが、どちら方向に新枝を出したいかで残す芽を決めて、その上で剪定します。
さくっと簡単に剪定できるようであれば、枝が十分成熟しておらず、新枝も未熟なものになるので、切った感じが固い感じがして、切り口中央の白い部分が少ないことが望ましいとの説明がありました。
その他細かい作業ポイントについては、以下、【バラの性質を知って剪定】にまとめてみました。
【バラの性質を知って剪定】
バラの葉の付け根にはわき芽があって、枝の先端が伸びている間は休眠していますが、先端に花が咲いたり、病害虫の被害を受けたりして、先端の成長が止まると、先端近くのわき芽が動き出して、そこから再成長します。
枝の途中で剪定すると、切り口近くのわき芽が動き出しますが、枝元近い場所で剪定すると、わき芽が動き出すのに時間がかかります。
枝先のわき芽から出た新枝はきゃしゃで花つきも良くありませんが、枝元から新しく成長した枝はしっかりしていて花つきが良くなります。
枝先に細枝がたくさん出ている場合は、その部分全体を切り戻します。
冬の剪定時に、伸び出してしまったわき芽を残しても傷んでしまいますので、芽が伸びず膨らんだままの芽を活かすようにします。
春から夏に伸びた枝を剪定した場合は春の新枝に花が咲きますが、古い枝で切った場合の新枝には花はつきません。四季咲きのバラであればその枝をもう一度剪定してやればその後に出てくる枝には花が咲くようになります。
わき芽は葉の出ていた方向に伸びるので、枝を伸ばしたい方向を決めて剪定してください。
秋に伸びた未熟な枝や古くて勢いの無くなった枝、密集している枝は剪定して取り除きます。
枝の途中から伸びた勢いのいい太い枝をシュート、また、根元近くから伸びたものはべ―サルシュートといいますが、このようなシュートを生かして古い枝を処分することで、若返りが図れます。
■つるバラの剪定・整枝
木立バラに続いて、つるバラについての剪定・整枝のやり方を教えてもらいました。
昨年の誘引紐などは外して、下の枝から始めて徐々に上の枝へと作業を進めていきますが、まず初めに枯れ枝を処理するなど基本は木立バラと同様ですが、つるバラをフェンス仕立てにしている場合、夏に伸びた枝をそのまま上に向けたままにしておくと、先端にしか花がつかなくなります。
冬の休眠期に枝を水平に曲げて同じ高さにしてやると、栄養が十分であれば、たくさんのわき芽から新枝を出してその先端に花が咲きます。
花後に水平に曲げた個所から上向きにシュートが出たら、シュート位置より先の元の枝は剪定して取り除き、シュートを残すようにします。
つるバラを高く育てている場合には、高い位置に花を咲かせている幹といえるようなりっぱな枝から出ているシュートを残せば、元からのりっぱな幹となっている枝が枯れていってしまうので、このようなシュートは冬まで待たずに、夏場に処理してしまっておく方が良いと言われました。
手ほどきを受けた後は、皆さんにも実習を兼ねて作業してもらいました。
実際に自分でやってみて、続けてみることで自分なりの要領をつかんでいくことだと思います。
人がいてバラがあり、バラがあって人もいるといった環境であるからこそ、バラもきれいに咲き、人も喜び、バラも喜ぶと、後藤社長がおっしゃっていましたが、バラと対話する気持ちで、末永くバラとつきあっていきたいものです。
ご縁があって、今日の講習会に参加していただい方、ぜひご一緒にあたごバラ園のバラとお付き合いしてみませんか。
お正月が明けたら、1月から2月にかけて、週2〜3回の頻度で冬の剪定・整枝作業を行いますので、作業予定日が決まりましたら掲示しますので、いらっしゃってみてください。
バラは春から秋にかけてが成育期で、冬は休眠期で、この休眠期に剪定や植え替えをします。
その冬の剪定は、整枝のために行うもので、翌春に花を咲かせるためだけでなく、樹形をどのように整えていくかを考えながら行うもので、植えてある場所やバラの品種により異なり、バラの性質を知って剪定が行えるよう心がけることが大事であり、樹形を整えていくには、さらに土作りも欠かせないとのことです。
■木立バラの剪定・整枝
初めに木立バラについて、剪定・整枝作業の要領を実際にやって見せてもらった後、参加してくれた皆さんも数人ずつのグループで実習してみました。
まず初めに枯れ枝を取り除きます。バラの品種によってどの程度の枝を伸ばして花を咲かせるか異なりますので、花を咲かせたい高さに対して枝が伸びる長さを考慮した位置で切り戻すことになりますが、どちら方向に新枝を出したいかで残す芽を決めて、その上で剪定します。
さくっと簡単に剪定できるようであれば、枝が十分成熟しておらず、新枝も未熟なものになるので、切った感じが固い感じがして、切り口中央の白い部分が少ないことが望ましいとの説明がありました。
その他細かい作業ポイントについては、以下、【バラの性質を知って剪定】にまとめてみました。
【バラの性質を知って剪定】
バラの葉の付け根にはわき芽があって、枝の先端が伸びている間は休眠していますが、先端に花が咲いたり、病害虫の被害を受けたりして、先端の成長が止まると、先端近くのわき芽が動き出して、そこから再成長します。
枝の途中で剪定すると、切り口近くのわき芽が動き出しますが、枝元近い場所で剪定すると、わき芽が動き出すのに時間がかかります。
枝先のわき芽から出た新枝はきゃしゃで花つきも良くありませんが、枝元から新しく成長した枝はしっかりしていて花つきが良くなります。
枝先に細枝がたくさん出ている場合は、その部分全体を切り戻します。
冬の剪定時に、伸び出してしまったわき芽を残しても傷んでしまいますので、芽が伸びず膨らんだままの芽を活かすようにします。
春から夏に伸びた枝を剪定した場合は春の新枝に花が咲きますが、古い枝で切った場合の新枝には花はつきません。四季咲きのバラであればその枝をもう一度剪定してやればその後に出てくる枝には花が咲くようになります。
わき芽は葉の出ていた方向に伸びるので、枝を伸ばしたい方向を決めて剪定してください。
秋に伸びた未熟な枝や古くて勢いの無くなった枝、密集している枝は剪定して取り除きます。
枝の途中から伸びた勢いのいい太い枝をシュート、また、根元近くから伸びたものはべ―サルシュートといいますが、このようなシュートを生かして古い枝を処分することで、若返りが図れます。
■つるバラの剪定・整枝
木立バラに続いて、つるバラについての剪定・整枝のやり方を教えてもらいました。
昨年の誘引紐などは外して、下の枝から始めて徐々に上の枝へと作業を進めていきますが、まず初めに枯れ枝を処理するなど基本は木立バラと同様ですが、つるバラをフェンス仕立てにしている場合、夏に伸びた枝をそのまま上に向けたままにしておくと、先端にしか花がつかなくなります。
冬の休眠期に枝を水平に曲げて同じ高さにしてやると、栄養が十分であれば、たくさんのわき芽から新枝を出してその先端に花が咲きます。
花後に水平に曲げた個所から上向きにシュートが出たら、シュート位置より先の元の枝は剪定して取り除き、シュートを残すようにします。
つるバラを高く育てている場合には、高い位置に花を咲かせている幹といえるようなりっぱな枝から出ているシュートを残せば、元からのりっぱな幹となっている枝が枯れていってしまうので、このようなシュートは冬まで待たずに、夏場に処理してしまっておく方が良いと言われました。
手ほどきを受けた後は、皆さんにも実習を兼ねて作業してもらいました。
実際に自分でやってみて、続けてみることで自分なりの要領をつかんでいくことだと思います。
人がいてバラがあり、バラがあって人もいるといった環境であるからこそ、バラもきれいに咲き、人も喜び、バラも喜ぶと、後藤社長がおっしゃっていましたが、バラと対話する気持ちで、末永くバラとつきあっていきたいものです。
ご縁があって、今日の講習会に参加していただい方、ぜひご一緒にあたごバラ園のバラとお付き合いしてみませんか。
お正月が明けたら、1月から2月にかけて、週2〜3回の頻度で冬の剪定・整枝作業を行いますので、作業予定日が決まりましたら掲示しますので、いらっしゃってみてください。