さて、マルセル・エメ広場からジェラルドン通りに出ます、すぐ左に風車が見えてきますよ。一体何でこんなところに風車がと思いますが。
パリの歴史を紐解くと14世紀頃から、現在のパリ市内にもたくさんの風車があったと記されています。それもモンマルトルは小高い丘だったので、たくさんの風車があったのです。小麦を粉にするためには欠かせない建物だったわけです。
現在はこのムーラン・ド・ラ・ギャレットと、モンマルトルの麓にあるムーラン・ルージュだけになってしまいました。
とくにこの、ムーラン・ド・ラ・ギャレットはルノワール(1841-1919)が好んでよく描いています。
まだまだ一般市民の娯楽が少なかった時期に、工場労働者でも行くことができた一大社交場だったらしーですよ。
ルノアールはここに大きなキャンバスを持ち込んで、絵をかいていました、その頃はそんなことができたんですね、驚き。
特にここで描いたダンスパーティの様子、木漏れ日の光を描くのに苦労したようです。人や洋服に当たる木漏れ日をサロンの画家や評論家は、ハゲなどと揶揄したようです。
しかし現在その絵は堂々とオルセー美術館に飾られています。
ムーラン・ド・ラ・ギャレットは今はレストランになっています。散歩で少し疲れたので入ってコーヒーでも飲みましょうかね。
中はガラスがふんだんに使ってあってかなり明るいんです。
もうすぐランチの時間になるので、ドアの向こうで調理師さんたちが下準備をしている姿が
垣間見えますね。
今度来た時には食事をしてみたいです。