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そのころの生活が ブレラ美術館 ミラノ

2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。

 ★そのころの生活がわかって面白い ブレラ美術館 ミラノ




 "Vincenzo Canpi"『ヴィンチェンッオ・カンピ』(1530-1599)  Kichen 1580

 まずはこの絵をご覧ください、私はこのような絵を見ると嬉しくなります、特にこの時代。

 どうしてかというと、16世紀のこの時代宗教画はたくさんあります、貴族を描いた肖像画や宮廷の貴族たちの絵はたくさんあります、しかし、庶民を描いた絵というとほとんどありません。

 絵や彫刻は、注文者がないと始まりません、芸術家も生活がありますから皆がみんな『レオナルド ダ ヴィンチ』のようにはいきません、そのころのパトロンたちは、教会か貴族です。一般市民が絵をかいてくれなどとの注文があるはずはありません。

 この絵を見ると実に生き生きとこのころの庶民が描かれています。ここはたぶん鳥肉屋さんなんでしょうね、いろいろな鳥を職人さんたちが処理したり調理したりなかなか楽しそうです。

 当時の庶民の服装や髪形、着こなしなどがよくわかって非常に興味深いです。




 この左下隅に入り坊やを撮ってみました、この坊や何かを膨らましていますよね、何かわかりますか。

 このころは、ゴムのボールなどはありませんでしたから、豚の膀胱などを大人からもらって、こうして膨らましてボールのようにして遊んだそうです。面白いですよね。一心不乱に膨らませて顔が紅潮しています。




 "Fishmongers" 同じ作者です。

 これもとてもいい絵ですね、これは魚屋さんでしょうか、若い娘さんと、中年の女性に必ずといってよいほど絡んでくる酔っぱらいの男、何か言い寄っているんでしょうか、若い娘さんは「またか」とあきれ顔ですね。このころの性風俗はかなり開放的だったようですから。
 この若い娘さんと中年の婦人の服装の違いも面白いですね。

 魚に白肉にしろ、結構豊富にあって、それなりに豊かな食生活をしていたんだなと妙に感心したりします。

 こんなところも芸術の森の中を歩く楽しもの一つです、時には迷子になり、時に戻り、行きつ戻りつが楽しみなのです。

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