囲碁日記:明日への一打

囲碁上達を夢見る一アマチュアの日記です。

1月17日(土):大矢布石研究所から

2015年01月17日 19時03分49秒 | 棋譜(プロ)
碁ワールド2月号の「大矢布石研究所」に、以前驚かされた手が取り上げられていた。
黒7のハサミに白8から黒9のヒラキという流行の変化で白10とツケる手。
この手は碁ワールドの昨年の7月号と11月号にもちらりと紹介されていたが、今回はいくつも変化図を掲載して総まとめ的な内容になっている。

日記にも書いたが、これを最初に見たのは、去年のパンダネットの月例大会の優勝決定戦だった。
大矢九段によれば、去年4月のLG杯予選で大流行した手とのこと。
碁ワールドの去年の7月号では「日本の安達利昌三段の新手といわれています」と書かれていたが、今回の2月号では「沼館沙輝二段が入段前に披露した新手と聞いています」とあった。
誰の新手かはともかく、LG杯が行われたのが去年の4月で、パンダネットの月例大会の優勝決定戦は3月29日だった。
世界戦で流行するような手を、その世界戦が行われる前に打っているのだから、パンダネットで優勝した人は、ものすごく研究熱心なんだなと感心した。

ところがこのツケは、昨年8月の三星火災杯では全くみられなかったそうだ(碁ワールドの昨年11月号)。
今回の大矢九段の解説によると、打たれなくなった理由は、昨年5月に打たれた黒11のブツカリによるものかもしれません、とのこと。
白の意図を封じ、これで白が悪いらしい。
アマチュアの対局で白10のツケを打つような人は殆どいないだろうから役に立つことはないかもしれないが、勉強になった。
それにしても、大流行した手がすぐに廃れてしまうとは、プロの研究のスピードは凄いんだなあ。
世界の最先端で戦うって大変なことだなと思った。
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