囲碁日記:明日への一打

囲碁上達を夢見る一アマチュアの日記です。

第15回三星杯の李世ドル九段、山下敬吾九段を軽くあしらう

2010年10月14日 06時27分48秒 | 棋譜(プロ)
第15回三星杯の16強戦で日本から唯一勝ち上がっていた山下敬吾九段は李世ドル九段に敗れた。
好調とみえた山下九段だが、やはり李世ドル九段は強かった。
この碁を幽玄の間で見て驚いたのは、先日阿含桐山杯の決勝で山下九段が趙治勲九段を破った碁と、序盤がほとんど一緒だったことだ。

白番が李世ドル九段、黒番が山下敬吾九段。
若干の手順の相違はあるものの、白42と黒43の交換を除けば、黒45手までの出来上がりの格好は、先日の阿含桐山杯の決勝の対局とまったく同形である。
これは李世ドル九段が山下九段に対して、自分ならこう打って勝てますよということを示すために意識して阿含桐山杯と同じ形になるように打ったとしか思えない。
李世ドル九段に日本の本因坊が完全に弄ばれてしまっている。
日韓の実力差をまざまざと見せつけられてしまった感がある。

先日の趙九段は白A、黒Bの交換の後、白Cと動いて黒Dとかぶせられ苦しくした。
(前譜42、43の交換はなかった。)
今回李世ドル九段は、白1から手をつけて、白17で脱出。
結局、楽々中押し勝ちである。
日本の棋士は定先でも歯が立たないのではないか。
そういうことを、李世ドル九段は無言で示したのではないかとさえ思う。
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2 コメント

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うーん (GO!)
2010-10-19 21:22:22
当然、同一局面に持ってくると言うことは、
セドルプロが対策を立てているわけで、
もしasutoronさんの仰る通り、
今回の進行で黒が悪いとすれば、
無策に受けてたった山下プロがまずいということではないでしょうか?

韓国ではこの辺りまで善悪を研究しているはず。

まぁ今日も井山プロが負けたし、
定先と言われても仕方なさそうですが。
単純に出ていって負けるだけだから、
ストレスを感じますね。
返信する
Re:うーん (asutoron)
2010-10-19 22:44:31
当然山下九段も打てると思って打っているのでしょうし、相手が違うとはいえこの型で勝っているわけだから、手を変えるつもりはなかったのでしょう。
まあ相手が何枚も上手だったということでしょうね。
返信する

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