7月7日の亜爽会で、一奏「依羅娘子」を踊ることになりました。
今回は念願叶い、一奏の皆さんの生演奏です(^ ^)
「依羅娘子(よさみのおとめ)」については、2009年12月のブログに書いています。
********
柿本人麻呂が赴任先・石見で愛した現地妻を、依羅娘子(よさみのおとめ)と言います。
水の刑にあった人麻呂をひたすら待ち続け、人麻呂を求め続けた彼女の和歌は、 万葉集に幾つか収められています。
京都の高折さんと言うお医者さまが作詞、まだ推峰さんだった藤舎名生さんが作曲された「依羅娘子」を、33年前、師匠がリサイタルで踊りました。
推峰さんの笛、呂悦さんの鼓、禄三さんの三味線、尚之さんの唄、沢井忠夫さんの琴による演奏でした。
舞台上手に設えた黒い紗幕の掛かった枠の中に入り演奏され、それは、まさに“水底の歌”でした。
魂をこめた演奏と、その斬新な素晴らしい曲に、能の形式で臨んだ師匠の舞。。。
師匠の祖母は京地歌の師匠をしていて、高折さんというお医者さまの奥さまが女学生だった頃、そのご実家にお琴の出稽古に伺っていたそうです。
これは、師匠がこの曲を踊ることになって、偶然わかったことです。
。。。後半省略。。。。
(2009.12)
********
私は この曲を2回踊ったことがありますが、CDでしたので、、、、
今回 念願の生演奏!なのです。
埴輪(はにわ)のザラッとした質感を出した衣裳で踊ります。
師匠の舞台は、彷徨う魂の哀しさに溢れ、人間には見えませんでした。
私など、師匠の千分の一位の事しか出来ませんが、、、
作品に向かう姿勢は、師匠と同じでありたいと思います。