THE ART OF STARS

天体写真、タイムラプス、登山の記録です。

季節外れのオリオン大星雲 M42

2014-06-01 17:47:26 | 天体写真
SBIGのST-iカメラを壊しました。肩をぶつけて。
一瞬にして595ドルが「燃えないゴミ」になりました。

…というのが、約10日ほど前の話で、しばらくショックから立ち直れなかったわけですが、
システムを組み直すのにちょうど良い機会だと考え直し、ようやく正常心に戻りかけています。

実はST-iカメラを壊してしまう直前に、天文ハウストミタからQHY5L-Ⅱカメラを購入していたので、
直接的な影響はあまりないのですが、物を壊してしまうと、いくら代替品があろうとショックですね。
QHYのカメラをGP赤道儀に取り付けて、星景写真のガイドにしようと思っていたのですが、そんな計画もあえなく砕かれました。

とりあえずはGP赤道儀の使用は諦め、QHYカメラをメインのガイドカメラとして使おうと思います。
今はこのカメラをオートガイド用として、システムの再構築中です。いろいろとkastecに依頼をし、今月下旬までには全て揃いそうです。
冷却CCDを二台使ったダブル撮影システムも、そう遠くはない将来に実現させたいと考えています。
今回の再構築はその実現に向けた布石です。

さて、タイトルの通り、今更ながら去年の12月1日に撮影したオリオン大星雲(M42)を処理しました。
多段階露出をして、中心部まで描写してみました。もっと白飛びを抑えることもできたのですが、
このくらい白飛びしていた方が、オリオン大星雲の迫力が伝わる気がしたので、あえてそうしています。



露出時間合計:162分35秒

オリオン大星雲は思い出深い対象です。
私が天体望遠鏡で初めて星の撮影を始めたのが、小学5、6年の頃。
その頃から星雲の撮影練習の素材として、少し天文から離れていた時期を除いて、毎年撮影してきました。
一番最初に撮影した時は、ビクセンのED102SとGP赤道儀というセットでした(両方とも今も持っています)。
最初期はガイド鏡もなく、短時間露出でとにかくたくさん撮りました。
そして、ガイド鏡を買ってからは、ビクセンのGA-4を覗きながら、一晩中撮影していました。とても懐かしいです。
たぶんこれからも毎年撮影するんだろうなぁと思いつつ、少しでもレベルアップできればいいなぁと思います。
今度実家に帰ったら、当時のフィルムを探してみよう。

さて、明日からまたしばらく中東・アフリカです。
出張中に必要なパーツが全て届くはずなので、帰国が楽しみです。



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