THE ART OF STARS

天体写真、タイムラプス、登山の記録です。

中東・アフリカへの旅

2014-06-30 18:10:06 | 旅行
中東・アフリカから無事帰国しました。
今回は、レバノン→エジプト→UAE→チュニジア→モロッコ→イランというルートでした。
前半は一人、後半は上司と一緒に訪問してきました。やはり誰かが一緒だと飽きなくていいですね。
一人だと話す相手もいないので、つまらないです。特に搭乗までの待ち時間とか、乗り継ぎの間の時間とかですね。
今回は、なんとイスタンブールの空港で行きも帰りも7時間待ちでした。僕が行くような国は、飛行時間帯で優遇されてないですねぇ、まったく。

まずはレバノン。
今年初めに自爆テロがあった影響で、街中検問所だらけでした。
とくに爆発のあった場所に通じる主要な幹線道路では検問だらけで、どこに行くにも時間がかかり参りました。
また、ベイルートの街中には、レバノン内戦の傷跡がまだ残っていてびっくりです。



銃痕の跡が生々しいですね。
こんなビルが残っているかと思えば、一方でこんな綺麗なショッピングモールもあります。



こんなモダンなショッピングセンターで買い物をしているレバノン人がいるかと思えば、
ベイルートの街中には、行き場のないシリア難民とパレスチナ難民が路上生活をしています。
レバノンは、そうした人々の大量流入で治安が相当悪化しているそうです。

さて、お次はエジプト。
エジプトに滞在したのは、6月5日~8日だったのですが、6月8日はシシ大統領の就任式ということで、物々しい雰囲気でした。
大統領就任式の前日に、宣誓式が行われる最高憲法裁判所の向かいにある陸軍病院に行ったのですが、
とにかく病院に入るだけですごい時間がかかりました。
エジプトは、一時の極端な外貨不足は解消されたものの、やはりまだ問題を抱えています。早く安定してほしいものです。

UAEはもう何度目かわかりませんが、とにかくたくさん行ってるので、もう書くべきこともありません。

そして次はチュニジアです。
チュニジアはリゾートですね。地中海沿いは気持ちがいいです。



ただ残念なことに全く観光する時間がありませんでした。
到着したのが夕方で、翌日は朝から商談してそのまま空港に行って出国しました。まあ、チュニジアは今度観光でゆっくり行きたいです。

モロッコも特筆すべきことはなく、最後のイランです。

イランといえばラム肉です!これがたまらなく美味しいのです。



そして、もう一つはピスタチオです!



ピスタチオは日本で買うと高いですが、イランだと格安です。
今回はレバノンでナッツを6キロもらい、イランでピスタチオを2キロ程もらってしまったので、いまナッツ天国です(笑)

中東やアフリカは危険なイメージが強く敬遠しがちですが、実際に行ってみると良いところです。
空港を出た時の喧騒やタクシーの客引きなど、欧米諸国とは全然雰囲気が違います。でも個人的にはこの感じがすごく好きです。
毎回のごとく腹痛になるので正露丸は手放せませんが、人々の生命力の強さのようなものを感じます。

日本は梅雨の季節ですね。
全く毎日晴れずに気が重くなります。今週末は撮影に行きたいと思っていますが、どうなることやら。




季節外れのオリオン大星雲 M42

2014-06-01 17:47:26 | 天体写真
SBIGのST-iカメラを壊しました。肩をぶつけて。
一瞬にして595ドルが「燃えないゴミ」になりました。

…というのが、約10日ほど前の話で、しばらくショックから立ち直れなかったわけですが、
システムを組み直すのにちょうど良い機会だと考え直し、ようやく正常心に戻りかけています。

実はST-iカメラを壊してしまう直前に、天文ハウストミタからQHY5L-Ⅱカメラを購入していたので、
直接的な影響はあまりないのですが、物を壊してしまうと、いくら代替品があろうとショックですね。
QHYのカメラをGP赤道儀に取り付けて、星景写真のガイドにしようと思っていたのですが、そんな計画もあえなく砕かれました。

とりあえずはGP赤道儀の使用は諦め、QHYカメラをメインのガイドカメラとして使おうと思います。
今はこのカメラをオートガイド用として、システムの再構築中です。いろいろとkastecに依頼をし、今月下旬までには全て揃いそうです。
冷却CCDを二台使ったダブル撮影システムも、そう遠くはない将来に実現させたいと考えています。
今回の再構築はその実現に向けた布石です。

さて、タイトルの通り、今更ながら去年の12月1日に撮影したオリオン大星雲(M42)を処理しました。
多段階露出をして、中心部まで描写してみました。もっと白飛びを抑えることもできたのですが、
このくらい白飛びしていた方が、オリオン大星雲の迫力が伝わる気がしたので、あえてそうしています。



露出時間合計:162分35秒

オリオン大星雲は思い出深い対象です。
私が天体望遠鏡で初めて星の撮影を始めたのが、小学5、6年の頃。
その頃から星雲の撮影練習の素材として、少し天文から離れていた時期を除いて、毎年撮影してきました。
一番最初に撮影した時は、ビクセンのED102SとGP赤道儀というセットでした(両方とも今も持っています)。
最初期はガイド鏡もなく、短時間露出でとにかくたくさん撮りました。
そして、ガイド鏡を買ってからは、ビクセンのGA-4を覗きながら、一晩中撮影していました。とても懐かしいです。
たぶんこれからも毎年撮影するんだろうなぁと思いつつ、少しでもレベルアップできればいいなぁと思います。
今度実家に帰ったら、当時のフィルムを探してみよう。

さて、明日からまたしばらく中東・アフリカです。
出張中に必要なパーツが全て届くはずなので、帰国が楽しみです。