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母が亡くなった時

2021-06-08 16:22:00 | 日記
母が息を引き取った時、側に居たのは私ひとりだけだった。

新幹線でこちらに向かっていた弟夫婦に携帯からメールを送った。
長姉にも同じ事を送った。

そうしてほんの数分後に次姉夫婦が病室に入って来た。
次姉が「近くまで来ていたのに車が停められなくてあちこち駐車場を探していたのだ」と何回も言った。
そうして母の顔に軽く手を当てて「まだ温かい」と言った。

しばらくして上の姉が来た。
「会社でひと仕事終えて、もう病院に行こうと思っていたのに」と言っていた。
姉はだいぶ混乱していたように見えた。
昨日の母の様子を見たら、しばらくは大丈夫だろうと普通考えるだろう。私もそう思っていた。

次姉の旦那さまは医師だ。人の死には慣れているのだと思う。
病院の手続きを終えキレイにして頂いてから母を自宅まで義兄が車で運んでくれることになった。
私は先に自宅に戻って準備をしないといけない。
記憶は切れ切れになっているのだが、病院を出る前に階段でたまたま義兄がひとり歩いているところに出くわして一言こんなようなことを言われた。
私が父と母とそれぞれ両方の臨終の場に居合わせたというのは意味がある事だ・・、というようなことだ。たぶん。

私が家で母を迎える準備を終えた頃、車から義兄にお姫様抱っこされて母が家に戻ってきた。母はさぞかし嬉しかっただろう。
家に帰りたいという希望も叶って。
そのあと葬儀屋が来て重そうなドライアイスの塊を母の身体に乗せて帰った。

母が寝かされた部屋の隣で、弟夫婦や後から来た上の姉の旦那さまも一緒に皆で話しながら食事したのは覚えているが、思い出せないことが多い。食事に時には皆しんみりしてはいなかった。皆が帰ってからが寂しかった。
母の為に壁に何カ所か取り付けた手摺が目に入って寂しかった。

葬式までどんなふうに過ごしたのか覚えていない。





コレは使い終わった付箋が貼ってあった娘のメモ。何かの裏紙を使っている。
こういうのが、私は好き。ちゃんと許可を得て私が貰った。




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