デジタル画、始めました。

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偶然って?

2021-06-30 00:35:00 | 日記
この世が必然でできているのか、偶然でできているのか、ふたつの混ぜこぜなのか、長い間考えていた。
そのきっかけになったのは小学校の教科書に出ていた森鷗外の「雁」という話だった。

そのうち、右足から歩き始めるのと左足からとでは人生にどんな違いが出るのだろうか、などとバカな事を真剣に考えるようになってしまった。本当にバカだったと思う。単にヒマだっただけかもしれないけど。

今はそれなりに自分なりの答えがあるので大丈夫。ヘタな事を考える時間が減った。

前にもちょっと書いたのだが家の門のところで一日中隠れていた猫に纏わる顛末にも、偶然があった。
朝、猫がいることに気がついたのはアルだった。猫はとても上手に隠れていたので姿はちっとも見えなかった。
アルが幌に鼻を入れてクンクンしてたら突然猫が飛び出して来た。毛を逆立てて怒っている。フーって。でもアルは吠えない。
そのまま猫を置いて散歩に行った。近所をひと周りして戻った時、猫の体が幌の下から覗いていた。

昼に見た時にもそこにいた。そして暗くなってからも。

夕飯時、次男に猫の事を言うと見に行くというので一緒に付いて行った。
次男が撫でていると綺麗な顔が見えた。次男が「僕の理想の猫だ」と言った。
そして猫はゆっくり歩いて行ってしまった。

しばらく経ってアルを外に出した。アルは庭がトイレになっている。
そうしたら家の横の狭い道で二人連れが懐中電灯であちこち照らして何か探している。
あの猫?と思って声をかけたら、やはり猫を探しているという。

その後、次男が出て行き猫を見つけた。

今彼が自分の部屋で飼っている黒猫は次男の言う事をよく聞く。クロの世界の殆どを次男が占めていると言ってもいい。
次男が入院したときには、オロオロしていたと思う。私もそうだったのでよく覚えていないが。
クロのためにもう自分は入院は出来ないと言っていたことがあった。

ついでに言うと、アルも次男が大好きだ。

ところで私はその後、電話で義妹にその話をした。しばらくして義妹からラインで猫の飼い主の方が書いたフェイスブックが送られてきた。
猫が見つかりました、という内容だった。
実はそのフェイスブックを見た弟の友人が、遠くに住む弟に送ってきたということだった。
義妹が弟に、私から聞いた猫の事を話そうとしたら、弟から「もう知ってる」と言われたというのが面白かった。

私はアルのために外に出て偶然、猫を探している方を見かけたのだけれど
飼い主の方は、私が親切心から表に出てきたのだと思っておられる、ということがわかった。
いえいえそんなことはないのです。単に偶然だったのです。

後日飼い主の方からご丁寧な御礼をいただいてしまい恐縮している。


膝に置いた手をひっくり返した形。
「こちらへどうぞ」なんて言いながら、方向を指し示す時にはこんな感じの手にする
両手でお盆や御膳などを持つ時にも使う。



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