よくもまあ 無事に家にたどり着けるものだ
電車の乗り越しもしょっちゅうらしい たまに正直にもらす
どんなに酔っていても 家に戻ったらすぐお風呂に入る
以前は帰る頃にあわせて お風呂を沸かし直していたものだが
あの状態では危険と思い ぬるい設定のままにしている
本人も気がついていないのか 文句も言わない
ソファでうたた寝をする父ちゃんの顔には 疲れが前面に出ていて 無防備である
ブランケットをかけ 本人がベッドに入るまでそっとしておく
30分もすれば ちゃんとベッドに入っていく
まだかろうじて人生を持ちこたえている父ちゃんだ
もう働かなくてもいいよと言ってあげたいが
日本の国は空気を吸って生きるだけでも お金がかかってしまう からね
何を言いたいんだか
父ちゃん身体を壊すなよ 若くはないんだからね
