見返り美猫

見返り美人という立ち姿の美しい浮世絵があるが、ズーズーしくも題名を拝借。
シウのこの姿、可愛いでしょう？
この前の「Ｃａｔｓ展」に出品した、シウの４ポーズを横長のキャンバスに描いた絵にこんなキャプションをつけてしまった。
『さび猫は美しい。利巧でかしこい。愛らしい。人の心にいつしか入り込んでとりこにする。「さび猫」をただ「ねこ」と代えてもいいのだが。』
さび猫賛歌になってしまったが、ただのネコオヤバカです。

ねらいは何？

のったりしていたネコたちが急に緊張することがある。
中の誰かが、たいていはシウだが、小さな虫などを見つけたような時だ。シウがそこへ飛んでいくと、他の子たちも必ず同調する。
ヒヨは体が大きいせいかシウやミルほど敏捷ではないようだ。そのくせ、低くうなりながら構えだけは立派だ。
この時も、彼ら３ハンターの狙いは、壁に取り付いていた小さな小さなクモ１匹だった。

ジャンプ！

ミルがカウンターからテーブルへジャンプしようと身構えている。
戸棚から冷蔵庫へ、冷蔵庫からカウンターへ、テーブルへと彼らは自由自在にジャンプする。
助走もなく、着地点でたたらを踏むこともなく、狙った所へぴたりと跳んでいく身体能力にはいつも感心させられる。
でもね、後ろから背中に飛び乗るのだけはやめてね。

網戸に張り付くシウ

ここ２，３日、「Ｃａｔｓ　ｃａｔｓ展」のための絵の仕上げに集中していました。
ミル、シウの茶と黒の入り混じった毛色を描きながら、さび猫は美しいとあらためて気づきました。ゾウキン猫などといわれる地味な毛色で、ブログを描き始めた頃はなんて描き難い色かと思ったものですが、描き慣れてくるとなかなか味のある毛色です。むしろ真っ白なヒヨの胸からお腹の毛の柔らかな感じが出せなくて苦労しました。

そろそろ網戸もおしまいの季節です。シウのこの姿もカーテンに移ることでしょう。
猫たちの活き活きとした姿態をもっともっと追い求めて行きたいと思っています。
大好きな猫たちの絵を描くことはほんとに楽しいです。そしてそれを見て楽しんでくださる方々がいらっしゃることが、大きな励みになります。