

多くの第3種換気は効いていない。「隙間風」を増やしているだけシックハウス規制で義務付けられた「24時間換気装置」への取り組み姿勢には、設計や施工者によって温度差がある。そして誤った設計が行われると、ほとんど実効を失う。
トラブル実例でも見て来たように、換気装置が無いほうが良かったのではないか、と言う例まであった。
今回取材した専門家の意見を総合すると、換気計画における最大の問題は、
多くの住宅の「気密性が中途半端」だと言う事に尽きる。
気密性が高ければ、外から「隙間風」が入る割合は減る。
換気装置で空気を動かすには、「隙間風」防ぐ気密性が必要だ。特に問題なのは、最も普及している「第3種換気」だ。以下・・・・・・・と続きます。
日経ホームビルダーから抜粋
記
高気密・高断熱住宅に取り組んでない設計士や施工者から、気密性はほどほどで良いなどと、変な知識をインプットされた方が時々あさひホームに尋ねて来ます。
「高断熱は良いが高気密はなんて?」と疑問符を付けて説明を受けているのでしょうが?困ったものです。
隙間風が侵入すると言う事は当然隙間から湿気も同時に流入しているのです。
これが、壁の中のどこかで滞留し結露を起こしている可能性が多分にあります。
折角の換気システムが湿気を呼び込んで建物の寿命を縮める事にもなりかねません。外気を多量(隙間から)に室内に取り込む事になりますからこれもまた、
温度のロスが生まれ折角の熱エネルギーを無駄にして省エネと逆行します。
(無計画な換気扇は回せば寒い部屋になると言うよりも、住まい自体の隙間が多すぎる)
さらにシックハウスの防止から出発した換気システムですが、肝心の汚れた
空気を新鮮な空気に転換出来ない為、室内のどこかに汚い空気のよどみが出来る事にも成りかねません。
住いを高気密化しなければ、室内の空気を万遍なく入れ替える事が出来ない事を
認識する事が求められます。そして熱ロスの少ない経済的な換気が必要です。
たんに換気システムが付いているだけの住いが今又大量に作られている可能性が
高いのです。
設計士や施工者を選び損なえばとんでもない住いを造る事になります。
まじめな社長のまじめな家造り実践会 代表米田正憲