手取川・・・・・鳥越近辺
──省エネ性能を表示するとどういう効果が考えられますか。
どの建物も同じ方法で燃費が計算できるので、横並びの比較が一目瞭然でできます。
企業によっては入居するビルのランクを設定するケースも出てくるでしょう。
そうなると、世の中の省エネ建築への認識が大きく変わると思います。
ただし、住宅やビルでラベリングの使用が5%程度では影響力がない。
まずは、20~30%程度を目標に普及を目指したいですね。
――性能表示が効果を発揮するのは、どういった状況ですか。
例えばフランス。
パリの賃貸住宅は借りたい人が多いので、貸し手市場です。
その場合、あまりラベリングは効かないと言われています。
省エネにこだわっていると借りられませんからね。
でも、少々郊外に行くと、ラベリングがとても効くようです。
市場のメカニズムです。
物件が不足していれば省エネ性能が悪くても借りるし、物件数が豊富で選べるような状態だと省エネの表示が効力を発揮します。
――制度開始の当初は、4つ星や5つ星など、省エネ性能の優れた建物だけ表示する状態になりそうです。
欧州連合(EU)では、2010年から賃貸物件、売買物件ともに不動産取引の際にEPC (Energy Performance Certificate)の提示を求めていて、説明すべき重要事項になっています。
どのランクであっても提示する仕組みです。
だから、日本の不動産取引においても重要事項に入れるよう提案しています。
──入居者へのメリットの伝え方も課題です。
オフィスビルの場合、光熱費を定額で集めるところもあります。
しかし、省エネのビルであれば従量制にして努力した分だけ光熱費が安くなるなど、
メリットが分かりやすいほうがいい。高断熱住宅では心疾患や脳卒中が少ないなど、
健康面への影響の可能性を併せて説明することも必要でしょう。
私心
車を選ぶ場合燃費を気にしますね。特に我々世代はスピード等の性能よりいかに経済的に
しかもメンテナンスが少なくて長く快適に走れる車を選びます。
花より団子・・・・・デザインより省エネ性能を重視しましょう。
住宅も性能ですね。
現在では価格競争が繰り広げられていますが、徐々に性能にこだわる方が増えてきています。
ここで注意しなければ成らないのは、その性能を長く保つことですね。
あさひホームは創業からこだわった丈夫で長持ち、そして現在ではその上にさらなる
省エネ性能を高めた住まいをご提案しています。