投資家の目線

投資家の目線822(駅の売店・コンビニエンスストア)

 4月21日、京王グループの京王ストアがセブンーイレブン・ジャパンと業務提携し、駅の売店、コンビニエンスストア約40店舗をセブンーイレブンに変更することが発表された。鉄道の売店が大手コンビニエンスストア系にどんどん変わっている。また、4月30日には3月末までファミリーマートだった多摩モノレール駅構内の売店7店舗がセブンイレブンに転換すると発表された。鉄道経営母体と大手コンビニエンスストアの関係は次の通りである。

セブンーイレブン
JR北海道、新京成、京王、小田急、京浜急行、多摩モノレール、大阪モノレール、JR西日本、神戸電鉄、JR四国

ファミリーマート
仙台市営地下鉄、つくばエクスプレス、東武、西武、京成、相模鉄道、横浜市営地下鉄、名古屋鉄道、近畿日本鉄道、神戸市営地下鉄、JR九州
(「コンビニと鉄道の提携続々 JR東日本は自前主義を貫くのか」(2018/3/31 NEWSポストセブン)では、東京都営地下鉄、名古屋市営地下鉄、京都市営地下鉄も提携鉄道会社に挙げられている。)

ローソン
東京メトロ、東急、大阪市営地下鉄、山陽電鉄、西日本鉄道

JR東日本、JR東海、阪急阪神ホールディングスは自社系列コンビニエンスストア、京阪と南海は両社提携のアンスリー、札幌市営地下鉄と福岡市営地下鉄は特に提携先はないようだ。

 駅ナカのコンビニエンスストア事業もかなり飽和しているように見える。

 なお、京王は駅に食品卸の国分系のコンビニエンスストアのコミュニティ・ストアとK-SHOPや京王ストアエクスプレスwithコミュニティ・ストアを展開している。コミュニティ・ストアを街中で見つけるのは、ますます難しくなりそうだ。

追記:
 2021年5月14日、コミュニティ・ストアを展開する国分グローサーズチェーン株式会社は、すべての事業から撤退することを発表した。コミュニティ・ストアは、2020年12月末現在で489店舗ある。大手コンビニエンスストアチェーンの草刈り場になるか?
 阪神阪急は、駅ナカコンビニのアズナスをローソンに転換(『H2O、コンビニ「アズナス」をローソンに転換』2021/6/23 日本経済新聞WEB版)。関西で残っているのは京阪・南海のアンスリーだけになった。
 12月2日、京阪はアンスリー32店にうち19店を小型スーパー「もより市」に転換、残りは賃貸等へを発表。残るアンスリーは南海の17店舗。

 

南海フードシステムが運営するコンビニエンスストアを、セブン‐イレブンのフランチャイズ店舗に転換します。(南海グループとセブン‐イレブン・ジャパン コンビニエンスストアのフランチャイズ化に関する業務提携契約を締結 7-11HP 2022/9/28)


                      最終更新 2022/9/28

参考資料:「コンビニと鉄道の提携続々 JR東日本は自前主義を貫くのか」(2018/3/31 NEWSポストセブン)
       鉄道グループ各社HP

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