川端誠司ブログへようこそ

シンガーソングライターです。オセロが趣味でユーチューブで選手宣誓の場面を見れます。川端三段と打ち込んでください。

「甦るがいい、4人のリレー日本代表選手たち!」男たちの全力疾走2020年スポーツの日バージョン

2020-07-24 12:00:00 | 男たちの全力疾走(2020年以降)

男たちの全力疾走2020年スポーツの日バージョン

「甦るがいい、4人のリレー日本代表選手たち!」

激闘全開!

カタール・ドーハ世界陸上に挑む

日本代表男子400メートルリレーチーム!

新しい仲間が加わった

サニブラウンだった 

 

ピアスが生意気だった

「こいつ、生意気だな!」と多くの人が思ったが、

彼の圧倒的競技力がその雑音を打ち消していた

 

リレー日本代表!

勝つために集結した男たち!

 

確定された走順!

それぞれの役割分担が明確だった

サニブラウンもアンダーハンドパスに習熟し、

日本チームにしっかりと適合していた

 

今回、サニブラウンの本当の力が試される!

日本の最強止まりか、それとも世界と戦っても勝てる

逸材中の逸材か!

今回はその試金石となるレース!

サニブラウン、試練のレース!

 

いまや陸上短距離大国になりつつある日本!

彼らはその日本陸上短距離界の正当な継承者たる4人だった

 

「勝てないならオレたちはここに来ない!」

「勝てないならオレたちはここにいない!」と彼ら!

 

「すべては勝つ、ただそのために!」と彼ら!

そして彼らはそこにいた

カタール・ドーハ世界陸上のメインスタジアムに!

 

ついにトラックに登場した彼ら、4人の日本代表選手たち!

多田、白石、桐生、サニブラウン!

勝つための走るつわものたちの集結!

 

カタール・ドーハ世界陸上男子400メートルリレー決勝!

ついにそのとき来たる!

 

無名の白石が二走にいた

大抜擢だが、実は2019年7月のロンドンダイヤモンドリーグで、

リレー日本代表のアンカーとして代表入りし、2位という実績も既にあったのだ

 

「白石の二走にかけてみたい!」と日本チーム監督!

「守りに入ったら日本はそれまでよ!」

「日本が勝つにはあくまで攻め続けなければならない!」

「それはメンバー選考においてもだ!」と監督

 

監督が「頼んだぞ、君ら!」と彼らの背中をたたき、

彼らをトラックへと送り出した

 

監督の各選手の調子を見抜く目!

それは鷹の目だった

 

「決勝は一走を多田で行く!」

「多田のロケットスタートでチームに勢いをつける!」

と監督

 

監督は2年前の2017ロンドン大会の再現を狙っていた!

そのレースの一走を走った多田に今回も一走を任せる!

 

「走らなくてもオレにはレースが見える!」

と日本チーム監督

監督のアタマにイメージされたレース展開!

それは日本代表のメダルへの青写真だった

 

「果たしてオレのイメージどおりのレース展開になるかだな!」

と監督は思い、一人心の中でニヤついた

 

「もし日本が負けたらオレも早晩クビだな!」

と監督

覚悟はできていた

 

「もしオレのイメージしたレース展開になれば

日本は勝てる!日本はメダルを取れる!」と日本チーム監督!

 

   ◎     ◎

 

満員のカタール、ハリーファ国際スタジアム!

日本人の応援も多かった

 

いよいよレースのスタートが近づいてきた

日本の一走は多田!

多田は決勝を走る幸せをかみしめた

 

ここに来るまでの道のりのなんと長かったことだろう!

全くの無名で登場し、オリンピック選手3人を打ち破った

2017年の日本選手権百メートル!

 

新人の勢いをそのままぶつけ、2位を勝ち取った

あれから2年、まだまだその力は衰えない

「勝つしかない!」その気持ちが高まってくる

「行くぞ!」と多田!

 

決勝に進出した8カ国の一走が位置に着き、腰を上げた

 

そして・・・

高らかに号砲鳴る!

スタジアムに響き渡る号砲の音!

 

8カ国の一走が一斉にスタートした!

ディフェンディングチャンピオンのイギリスに

ライバル7カ国が挑んでいく!

 

日本代表一走多田始動!

日本は多田が行く!

「多田よ、全世界に

君のロケットスタートを見せつけろ!」と日本チーム監督!

 

メダルへの夢を乗せてスタートした多田!

多田が軽快な走りをここでも見せている!

 

多田のロンドン世陸銅一走の実績!

それが揺るぎない自信となって今の多田を支えている

多田がチームと日本の期待を一身に背負って

4レーンを走り、コーナーを回っていく!

 

多田、二走白石をめざしての走り!

白石と一緒にやってきた練習!

もう、そのバトンリレーは

あうんの域に達していた

 

白石がスタートを切る!

一走多田から二走白石へと

受け渡されるリレー日本代表の魂のバトン!

 

二走白石始動!

「つなぐんだ!」

白石のその意識を前面に出しての走り!

白石が走り出した!

 

誰も助けてくれない

誰の力も借りられない

カーブさえもない

だからコーナーワークも関係ない

例えればそこはまっさらな白木(しらき)、

直線バックストレート!

 

日本からやってきた人間スポーツカー、白石!

そのエンジンが唸りを上げた!

可能な限りの最高速度を出していいんだ、と!

 

人間白石が人間が持つ獣性を解き放っていく

規則、決まり、しがらみなど

そこにはそのすべてがなかった 

取っ払われたのだ!

 

人間がその本能をむき出しにした

それが全力で速く走ること!

ただそれだけが求められていた

 

猟犬のように! そしてハンターのように!

そしてすべての抑圧から解き放たれた一人の男として!

 

しかも彼には追うべきターゲットがあった

アメリカ二走ベテランガトリンだった!

 

今大会百銀のガトリンが8レーンで前を走っていた

「世界の実績ナンバーワン選手を後ろから

堂々と追っているんだ、オレは!」

「負けじと!」と白石!

 

白石がその力強い走りで前を行くランナーを追っていく!

ひたすら前へ、ひたすら速く!

白石が7人のライバル国二走とともに

直線バックストレートを全力で駆け抜けていく!

 

白石バトンリレーの準備開始!

彼を待っている男がいた

三走桐生だった!

 

23歳トリオのトリ、桐生!

日本リレーチームのキーマン!

 

高校時代、直線が百メートルない母校のグラウンドで

必死に練習した経験!

 

陸上部なのに自分の高校のグラウンドは狭く、直線百メートルを

走れない、駆け抜けられないもどかしさがあったが

それは他の部員も同じだった

 

そこで耐える力を身につけた桐生!

そしてそのことが百メートルを走り抜ける快感を彼に植えつけ、

増幅させたのだ!

 

タイムは関係なし!

直線百メートルを走り切ること!

それが何としあわせで、うれしいことだろう!

桐生にはその喜びが体に沁みついていた

 

どこのどんなレースだろうと

百メートルを全力で走り切る喜び!

全力で走り抜ける快感!

それが無上のものとして桐生の中にインプットされていたのだ!

 

「オレはやる!」

「オレはその喜びを試合にぶつけるんだ!」と桐生!

 

リレー日本代表のあばれ馬、桐生!

あばれ馬が我慢する力を身につけたとき、その力は絶大となり、

その人間は無敵となる!

 

そして今桐生が白石からバトンを受け、走り出す!

桐生はバトンリレーのミスなど、これっぽっちも考えなかった

桐生が受け取ったバトンを右手に握り、4レーンへと飛び出した!

桐生爆走モードへ!

 

それは弓道の達人によって放たれた矢のようだった

桐生が自分自身を矢と化して4レーンへと放っていく! 

 

ビューンと飛ぶ矢のイメージ!

桐生の走りがしなっていた 

桐生の弾力あるゴムのような肉体がトラックの上で弾けていた

今、全世界の陸上ファンの目が桐生のコーナーワークに注がれている!

 

体を内側に傾け、遠心力と戦いながら

カーブを走っていく桐生!

 

桐生が4レーンを走っていく

半ばえぐるように!

 

抜き屋は健在だった

「抜くんだ!インからライバル国を!」と桐生!

桐生が自分の中で叫んだ!

「飛ばすんだ、豪快に!」

 

桐生が吠えた!

「この勢いなら何人でも抜けるぜ!」

桐生がど派手にかました!

 

すべてはあるがままに・・

練習でできていることをそのまま試合で出す!

練習でできていることが試合でできないはずがない!

 

彼は自分を信じそして仲間を信じていた、

信じ切っていた!

 

「オレは自分の走りに専念する!」と桐生!

 

桐生が「走りたい」という本能をむき出しにして

レースに臨んだとき、

それはライバル国にとって最大の脅威となる!

 

グングンとコーナーを回る桐生!

すさまじいパワーと勢いと

前を追う力!

 

「負けてなんかいられるか!

日本代表のこのオレが!」と走り屋桐生!

桐生の鬼気迫る形相!

 

日本代表三走桐生が猛然とコーナーを走り、

回っていく!

 

日本のアンカーはサニブラウンだった

「バトンをよこせ、早く!」とサニブラウン!

「なんてせっかちな奴なんだ、コイツ!」と桐生!

「それ、行くぞ!」と桐生!

「それ、来い!」とサニブラウン!

 

日本最速の男、令和のエイトマン、サニブラウン始動!

頼もしい奴!

日本のメダル獲得にとってなくてはならない逸材!

ついに大トリとして登場だ!

 

レースは8レーンのアメリカアンカー、ライルズが先行し、

これを4レーンの日本と7レーンのイギリスが並んで追う展開となった!

サニブラウンとイギリスアンカー、前回の金メダリスト、

ミッチェル=ブレークとの激突!

日本とイギリスの走りの横綱同士の最終決戦!

それは伝説の死闘となった

 

前回のロンドン大会でアメリカアンカー、コールマンの追撃を

ぎりぎりで振り切ったミッチェル=ブレーク!

 

「逃げならオレだぜ!」とミッチェル=ブレーク!

だが今回はサニブラウンとの並走だった

 

「オレと並走だって!」

「生意気な!」 とミッチェル=ブレーク!

「差してやるさ。」

「侮るな、オレを!」 とミッチェル=ブレーク!

 

しばらく両者並走の後(のち)、ミッチェル=ブレークが少しずつ

前に出てサニブラウンを引き離す!

ミッチェル=ブレーク、リード!

2位争いは最後の土壇場でイギリスが抜け出した!

そしてそのままイギリスがゴール!

 

アメリカ1着で優勝、金メダル!

2位はイギリス、銀メダル!

3位に日本が入った! 

日本銅メダル!

 

サニブラウンはやはり、

ゴールドメダリストにはかなわなかった!

サニブラウンは「これからの伸びしろ」で、

世界と戦う、それしかない!

がんばれ、サニブラウン!

 

イギリスアンカーに敗れたサニブラウンが

「うーん、強い」と唸った

 

終わったレースは仕方がない

銅メダルを獲得した感動の方が残念な気持ちより

はるかに大きかったサニブラウン!

 

サニブラウンはチームの一員として、

世界と戦えたことがうれしかった

 

「アメリカ、イギリスとはまたいつか再戦したい。

そして今度は必ず勝つ!」

サニブラウンがその気持ちを強く心に刻んだ

 

「全力を出し切る!そうすれば必ず結果はついてくる!」

とサニブラウン!

 

日本代表リレーチームは東京オリンピックをめざして、

これからも着実に前に進んでいく!

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