男たちの全力疾走令和元年２０１９年クリスマスバージョンその３野球編

男たちの全力疾走令和元年２０１９年クリスマスバージョンその３野球編
「野球日本代表、華麗なるベースランニング！」

異国の野球場
そこに南国の風を切って走る彼らがいた

彼らは日本代表！
日の丸のユニフォームを着た野球国際大会日本代表選手たち！

南国での野球国際大会！
日本代表５回表の攻撃！
得点は０対０！

２アウト満塁の場面で打者が打った打球は豪快に右中間を割った！

日本代表４選手が一斉に走り出し、ダイヤモンドを全力で駆け抜ける！
飛び跳ねるような日本代表選手の走塁！

風を切るイメージ！
塁間を抜ける風！それに乗っかるように
彼らがダイヤモンドを駆け抜ける！

スタンドまで伝わる躍動感！
これぞ、野球日本代表の走塁だ！
彼らがダイヤモンドを全速力で飛ばし、駆ける！

「とんでもない奴らだ、彼らは！」とスタンドのある日本人野球ファン！
日本代表が白地にブルーと赤のストライプが入った
日の丸のユニフォームを揺らし、ダイヤモンドを駆けめぐる姿を
その目に焼きつけていた

３塁ランナー、２塁ランナーは次々に生還、
１塁ランナーも２塁を蹴り、３塁へと向かう！
そして彼はサードベースコーチを見た

サードベースコーチの判断！
アウトは２アウト、すべての条件がこの場面、
走者の本塁突入を支持している！
サードベースコーチ、走者に本塁突入を指示！
サードベースコーチが右手を大きくグルグルと回した！

それを見た走者は、
「わかりきったこと。この場面ほかに何があるんだ！」
とばかりにサードベース内側を左足で踏む！そして蹴る！
それから彼は軽く返球方向を一瞥した！

返球、急！
さすが国際大会、相手チーム守備陣も素早くそして懸命に返球を返してくる！
間一髪が予想される本塁でのクロスプレー！

ホームに向かう途中で彼は甲子園大会に出場したときのことを思い出した
無我夢中でプレーした甲子園の大舞台！

試合に出られる喜びを感じていた
走塁も無我夢中だった！
スタンドで応援する野球部員とベンチ入り選手との一体感を感じながら
走り回った！

そして彼は決断した！
ホームベース三塁よりへのヘッドスライディングを！
ホームを守る相手キャッチャーの後ろへ回り込む走塁！

それは忍者的な走塁！
相手の背後に回っての攪乱だ！

彼は走塁のエキスパート！
体操の着地と同じく走塁の締め！
それが本塁へのスライディングだ！

「鮮やかに決めるんだ！」
彼が自分に言い聞かせた

そして・・

「それ～っ！」
彼が勢いよく空中を飛んだ！

野球選手空中を飛ぶ！

「バァ～ッ！」
コウモリが翼を開いて滑空するように
彼は飛んだ！
ホームベース三塁側へ！
それは相手キャッチャーのタッチをかいくぐる
豪快なダイビングヘッド！

その瞬間、彼は飛んでいた
宇宙飛行士のように重力に逆らうかのような大ジャンプ！
スーパーマンが空を飛ぶようなポーズで
両腕を前に突き出して彼は飛んだ！

味方のチームの選手も相手チームの選手もスタンドの観客も
そのジャンプに見とれていた！

そして着地！
胴体で着地した彼はすぐに左手を伸ばしベース端（はし）にタッチ！
体はそのまま抜けていった！

「セーフ！」
主審のコールが響いた！

「アンパイアが自分のベースタッチを見てくれていたんだ！」
と選手が心の中で叫び、主審を見た
「あれを見落とすようじゃ審判は勤まらないよ！」
と主審が目で返してくれた

ランナー生還！

湧き上がる日本ベンチ！
監督がコーチと抱き合った！
「こんな走塁見たことない」と日本代表監督！
「凄すぎて言葉にならないよ」と監督が続ける！

日本代表、５回表に３点を先行！
打者走者も２塁に進んでいる！
日本代表が今勝利に向かって力強く進撃を開始した！

日本代表は今大会、最終戦まで打ち続け、
全力でプレーし続け、そして・・・

勝ち続ける！