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シンガーソングライターです。オセロが趣味でユーチューブで選手宣誓の場面を見れます。川端三段と打ち込んでください。

男たちの全力疾走令和元年2019年クリスマスバージョンその2

2019-12-22 20:00:00 | 男たちの全力疾走

男たちの全力疾走令和元年2019年クリスマスバージョンその2
「おんどりゃあ4人衆、出陣す!」

2019カタールドーハの世界陸上は男子400メートルリレー決勝を迎えていた
決勝にコマを進めていた日本!

日本代表爆走の予感!
23歳トリオ、多田、白石、桐生の三人衆!
そしてレースの締めは弱冠20歳のアンカーサニブラウンに託された!

「カタールで勝ったる!」
軽くしゃれを飛ばした選手!
多田だった
予選一走の小池に代わり急遽抜擢された逸材、多田!
うれしさと同時にとまどいもあった

オレでいいのか、今は百なら小池の方がオレより絶対速いのに、という思い
最近はさしたる実績もなくさえない存在だった多田!
でも日本チーム監督は多田の実績を買った!

「お前に一走を任せる!」
「決勝はお前が行け!」
「小池は今調子を落としている!」

それは容赦のない監督の決断だった!
否も応もなかった
行くしかない!
「ボク行きます!」と多田

前回のロンドン世界陸上で一走を任され、銅をたぐり寄せた男、多田!
そして再び世界陸上決勝の舞台に帰ってきた男、多田!

今回も一走、4人組の切り込み隊長としての指名だった
「やるしかない!」
「オレが先陣を切る!」と多田!

日本は4レーン!内側から3つ目!
前回のロンドン世界陸上決勝は大外9レーンだった日本!

文字通り何も考えず爆走した前回一走の多田!
大外9レーンはカーブもゆるく新人にふさわしいレーンといえた
がしかし今回は4レーン!

でも多田は「問題ない、今のオレは大人だ!」と胸を張った
場慣れが多田をそうさせたのだ
人間は場数を踏むことで成長する、タフになる!
多田もそうだった

どこの大会のどのレーンで走ろうが何走だろうがその場に合わせ、
臨機応変に走れなければリレーの代表は務まらない、と多田!

山縣、小池の穴を埋めるべく一走に放り込まれた男、多田!
多田はタイムトンネルで前回のロンドンへ飛び、その走りを思い出し、
また同じトンネルを通ってカタールに戻ってきた!

あのときの走りのイメージと肉体感覚がしっかりと今の多田の内(うち)に戻り、
多田の全身に充満してきた!

そして今回、多田は新たなイメージを構築していた
それは、転がるイメージでのコーナー走り抜け、だった!
それをして二走にしっかりとバトンをつないでいく!

多田が心にそのイメージを刻み込む!
「よし、行くぞ!」と多田!

いよいよスタートだ!
決勝に進出した8カ国32人の代表選手がスタートの位置につく!
号砲鳴りレーススタート!
8カ国の一走が一斉にスタートを切り走り出した!

「しゃらくせえ、やってやる!」と多田
アメリカの今大会百の覇者コールマンも同じ一走だが、
多田は全くプレッシャーを感じなかった
「オレだってアメリカで練習したんだから!」と多田

アメリカでの練習で名ランナー、アサファ・パウエルに師事し、
彼から仕込まれた走りの技!
それをアメリカ相手に見せつけたいと思った

多田が多田らしく軽快に飛ばしていく!
見えてきた白石!
「同学年のホットライン、行くぞ!」と多田!

多田が近づく!
白石が出る!
多田がバトンを渡す!
白石が多田が差し出したバトンをむんずとつかんだ!
そして白石が走り出す!
白石、初めての世界陸上決勝の走り!

二走白石!
新人だった!
彼は「誰だ、お前!」といわれても
「白石だ!」と返すだけだ!
他の3選手と比べ知名度は低かった白石!
でも気にしなかった
今大会百銀のガトリンと同じ二走を走れることが楽しかった!

白石は37歳になってもまだ走っているガトリンに
敬意を払わずにはいられなかった
それは勝ち負けを超えた感情だった

彼だって無名の新人だったときがあるはずだ
白石はそう思い自分を励ました

白石が飛ばしに飛ばしていく
ノーマークだから何のプレッシャーもない
それを走りの糧にした白石!
「でもチャンスをもらえば活かすだけだ!」と白石!

白石の全身にみなぎる走りへの絶対の自信!
日本代表二走白石が胸を張り、長い直線のバックストレートを
ライバル国の7人の二走とともに全力で駆け抜けていく!

「お~うっ!」と白石の走りの出来栄えに
日本チームも唸った!
三走桐生、アンカーサニブラウンもびっくりの白石の快走だ!
「やはり白石は選ばれるだけの選手だった!」
と改めて思った桐生とサニブラウン!

白石を二走に持ってきた日本チーム監督!
「白石が期待以上に走れている!」と声を上げた

そしてバトンは桐生へ!
「コーナーワークなら桐生がいちばん!」と言われたい
桐生はその一心での走りだった
「がんばるだけだ!」と桐生!

北京五輪銀の高平から桐生へと受け継がれてきた日本の三走のバトン!
4レーンを走る桐生が高いコーナーワーク技術をバックに
5レーンから外側の強豪国をしゃかりきに追っていく!

抜けなくてもいい、少しでも差を縮めたい、と桐生!
その走る様は まるでラガーがタックルをはねのけて
突進するような強烈なイメージだ!

問答無用!
それは大和魂をいだく日本人男性の潔い言葉!
これが桐生の口から出た!
そしてバトンは三走桐生からアンカーサニブラウンへ!

百の準決勝で痛恨の出遅れをしたサニブラウン!
「何、バカやってんだ!」と思ったが、すぐにリレーへと
気持ちを切り替えた

百の失敗は大会が終わってからしっかり分析し総括したい
今はリレーに集中だ!
とサニブラウン!

三走桐生がバトンを運んできた
サニブラウン、名誉挽回の走りへ!

リレー日本代表アンカーサニブラウン始動!
サニブラウンが前を向いて走り出す!
バトンが桐生の手からサニブラウンへアンダーハンドパスで綺麗に渡った

アメリカに次いで2位でバトンを受けたサニブラウン!
日本のアンカー、サニブラウンと前回優勝国イギリスアンカー、ミッチェル=ブレーク
との激突!
最後の直線、ホームストレートでの両国の激闘!
しかしゴール手前でサニブラウンがイギリスアンカーにかわされた!

サニブラウン不覚!
「オレとしたことが!」とサニブラウン!
サニブラウンはイギリスアンカーの強さに脱帽だ!

「仕方がない!」
サニブラウンはそのまま3位をキープしゴール!
日本銅メダル!
日本は2大会連続の銅メダル!

アメリカが金、イギリスが銀だった
日本代表はアジア新を出すも、今回も銅に甘んじた
決勝はアメリカは百の金、銀、二百の金と今大会の3人のメダリストを
そろえてきた

アメリカのまるでポーカーのエースのフォーカードのような布陣!
日本が立ち向かうには今回のアメリカは強すぎた!
今回アメリカはカタール世界陸上にドリームチームで臨んできたのだ!

今回、個人種目だけでなくリレーも重視へ、へと転換した陸上王国アメリカ!
何がアメリカをそうさせたのだろう!
わからない
でも彼らにもプライドがあった
前回のロンドン世陸ではバトンを受ける際の受けるランナーの
振り向いてのバトン目視を各界から笑われたのだ

いくらバトンミスを防ぐためとはいえそこまでやらなくても、というわけだ
実際前回はイギリスに負けて銀に甘んじたアメリカ!
前回決勝でアンカーを走ったコールマンも、こんなことしててリレーの国の代表って
いえるのか、と思った 彼にも恥ずかしい気持ちがあったのだ

そして今回、イギリスに勝ちたい、と2年間しっかり準備してきたアメリカ!
とにかく速い選手をそろえる! アメリカのベスト4を!
その上でバトンの練習もしっかり!
そしてバトンリレーは当然バトンを受ける全選手が前を向いてのバトンリレー!

そしてアメリカは勝った!
しっかりと今回アメリカは修正してきたのだ!
今回きっちりと結果を出して、
「してやったり!」とアメリカチームは大喜びだ!

一走を走った百金のコールマンが、
「オレがアンカーを走ったら負けてたな!」と二百金のアンカー、ライルズにいうと
ライルズが、
「君が一走を走ってくれたから勝てたんだ!オレは前のランナーがつくってくれた
貯金を守っただけだよ!」と笑って返した

そして日本は東京の金をめざし、今一度戦略の練り直しを迫られた
東京で金をめざす日本の戦略とは!

リレー日本代表は東京オリンピックをめざし、これからも限りなく
前進し進化し続ける!

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