再読のための覚え書き
あかい花
フセーヴォロド・ガルシン(1855-1888)
神西清訳
《あかい花》
精神病院に拘束された男は、病院の庭に咲く赤い花を「悪の象徴」と判断し、それを摘むことに正義感を燃やす。
他四編
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ガルシンは度々精神を病み、33歳の若さで自殺未遂し、その怪我の為に亡くなる。《あかい花》は病んでいる時期に書かれ、自分の精神病院での体験をもとにしているという。感受性の強さと正義感の強さのせめぎ合い故に自らが壊れていく苦悩を感じた。
2021.7.22読了
岩波文庫
1937年9月15日初版発行
1978年10月10日34刷
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