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Arte ひととき

仕事の合間,ひとときの過ごし方。

水源

2010年04月07日 | 
1ヶ月ぶりの更新。ここしばらく写真を撮りに行っておらず,たまの休みは家でごろごろしていたので,カメラにも仕事以外では触れずじまい。先日竣工写真を撮影したとき,カメラの使い方を忘れてしまう程であった。

今日は写真の話ではなく,最近読んだ本の事を書きます。
ちなみに今日の写真は本の舞台がニューヨークの摩天楼なので,それにかけ東京の摩天楼の写真にしました。

「水源」作者:アイン・ランド,翻訳:藤森かよこ。
内容は若き天才建築家が世間の無理解にめげず,自分の建築感を貫き通し,その行為を通し,社会・宗教・利他主義・自己中心主義・芸術・愛等々が非常に綿密に書かれている小説で,思想小説の部類に入るのではないだろうか。

主人公の若き建築家は言う「人には自分でものを考え生きる人と人の考えをもとに生きる2種類がいる。前者は善で創造者であり後者は悪で征服者である」と。

この小説は1940年代に書かれたものだが,今の社会に通ずるものがある。今の時代テレビやネットの影響力が強く,自分で物事を考えず,マスコミの意見に流されている風潮が非常に強い。また,社会や教育界では人の眼を気にし,マニュアルが正義であり,マニュアルから外れると悪と見なされる。
本来社会は流動的であり,もっと柔軟に人の心はなった方が良いのではないだろうか。

私も自分でものを考えなければいけないとつくづく反省させられる本であった。

この小説1030ページからなる非常に長い本であるが,私のお薦めの小説である。


I Come With The Rain

2010年01月18日 | 
昨日の日曜日ビデオでI Come With The Rainを観た。映画の舞台は香港,台湾の街並みの風景にも似ているので,この写真を載せます。
この映画は現代版イエスの受難を表しているのだろう。グロテスクな映画ではあるが,一つ気になったシーンは自分をイエスの生まれ変わりと思っている若者が実は予言者であり,最後キムタク扮するシタオに今まであったことが無いにもかかわらず,シタォが十字架に貼り付けのシーンで「僕が君の福音を伝えよう」と言う。福音とは後に残された人々の想像により造られたものであり,シタオの言葉はその中には無いような印象を受けた。この映画はアンチキリスト教なのだろうか?

悼む人

2009年01月26日 | 
作者:天童荒太。人の生き方・死に方・人を愛すること,煩悩,憎しみ,許し等々考えさせる事が多かった本である。主人公が亡くなった人を悼む行為自体,今を生きている人にとっては無意味な行為に写るだろうし自己満足の行為かもしれない。しかし私には彼の行為が死者を向き合う答えのように思える。私は死は無になると思っている。無となってしまった死者を記憶にとどめることが生者の勤めなのだろう。

日本の歴史

2008年05月16日 | 
最近歳をとったせいか,日本の歴史に興味を持ちだした。小学館から出ている「日本の歴史」毎月一冊でるのだが,いまやっと平安時代まで行った。日本人はどこから来てどこに行くのだろう?それを知る一つの手がかりになればと思う。

天切り松闇語り

2008年05月12日 | 
浅田次郎著,天切り松闇語り。僕は浅田次郎の作品が好きである。何が好きなのかと言えば,どの作品の登場人物も愚直なまでに不器用な生き方をしているところである。そして,泣かせ方がうまく安心して読める。遠藤周作も好きな作家の一人ではあるが,人の描き方が共通している様に思う。この作品の舞台は大正末期から昭和初期にかけてでがあるが,人々の生活や考えは現代と共通しているところがある。

地下鉄に乗って

2008年02月27日 | 
丸ノ内線本郷3丁目のプラットホーム。左は光の世界,右は闇の世界。地下鉄は闇の世界から突如として目映いばかりの光の世界が現れる。何気なく地下鉄に乗っているが,この先に何があるか分からない風景は,浅田次郎の「地下鉄に乗って」を思い出させる。