悲鳴にも似たその声を包み込むように、ぼくは殊更ゆっくりと
語りかける。
「分かるだろ でんマイ、ぼくはこの箱からは出られない。
だけど小さなキミなら出られるよ。
棲家へ帰るんだ、森はキミを守ってくれる。」
「ポロンのいない森なんて意味がないよ。
ポロンと一緒が良い!」
でんマイにとっても譲れない選択になることは、解っている。
だけど今のぼくにとって、でんマイを守れる方法はこれしか
思いつかない。
「あの森にはタンタンの葉がある、それにアルマジロが棲む
森だ、あそこにいればいつか気の合うアルマジロに出会える
チャンスもあるさ。
ココはまだ森の匂いがする、きっと帰ることができるから。
だけどこれ以上一緒にいることにこだわって、もしもトモダオレ
なんてことになったら、ぼくは悔やんでも悔やみきれないよ。」
「ぴゅ~~~~~ぅ ぴぷぴぷぴぷ」
聞き覚えのある声がした。
シシが近くにいるらしい、ぼくらが捕まったのを聞きつけて
追って来てくれたんだ。
「今ならシシが外にいる、確実に森へ帰れるチャンスだよ。」
語りかける。
「分かるだろ でんマイ、ぼくはこの箱からは出られない。
だけど小さなキミなら出られるよ。
棲家へ帰るんだ、森はキミを守ってくれる。」
「ポロンのいない森なんて意味がないよ。
ポロンと一緒が良い!」
でんマイにとっても譲れない選択になることは、解っている。
だけど今のぼくにとって、でんマイを守れる方法はこれしか
思いつかない。
「あの森にはタンタンの葉がある、それにアルマジロが棲む
森だ、あそこにいればいつか気の合うアルマジロに出会える
チャンスもあるさ。
ココはまだ森の匂いがする、きっと帰ることができるから。
だけどこれ以上一緒にいることにこだわって、もしもトモダオレ
なんてことになったら、ぼくは悔やんでも悔やみきれないよ。」
「ぴゅ~~~~~ぅ ぴぷぴぷぴぷ」
聞き覚えのある声がした。
シシが近くにいるらしい、ぼくらが捕まったのを聞きつけて
追って来てくれたんだ。
「今ならシシが外にいる、確実に森へ帰れるチャンスだよ。」