Der König Hat Eselsohren

Wernigerode~Leipzig

8月20日(木)

夜寝る時間も遅くなっているけれど、それに輪をかけて、毎日起きる時間が遅くなっている(笑)
それにしても、ベルリンを出てからというもの、ずっと晴れた空のもとを歩き回っているので、目が日焼けしているのがわかる。
目玉が(笑)

ホテルから駅まではすぐなので、10時過ぎまで部屋でダラダラと片付け。

今日はいったん終点のHalleまで行き、そこで乗り換えたらまたLeipzigは終点だ。

Leipzigは駅にインフォメーションがあったのでは?と思ったけれど、それは勘違いだった。
駅に出ていた案内を見たら、そうそう、確かに前回泊まったホテルの隣だった(笑)

普通だったら、駅のコインロッカーに大きい荷物を預けていくんだろうけれど、そんなに遠くないので、そのままスーツケースを引きずっていく。
単にコインロッカー代がもったいないだけf(^_^;

ホテルを紹介してもらえませんか、と訊くと、とても感じよく応対してくれる。
中心部で、3つ星以上で、70EUR以下という条件だと、3カ所引っかかったが、駅のすぐ隣のHoliday Innが1泊53EUR、朝食13EURで、近くて安くて一番いいのではないかというので、そこに決定。
結構簡単に見つかってよかった。
朝食が13EURもするんだったら、朝外へ出て行って、どこかで食べればすむことだし。

ホテルのフロントで、ツーリストインフォメーションで予約してきたんですが、と言うと、今?と訊かれて、慌てて奥へ確認しに行く。
一瞬どきっとしたが、ちゃんと確認が取れ、まだ13時だというのにチェックインしてもらえた。
今朝までいたホテルに比べたら、部屋は狭いし、古びているけれど、まあいいだろう。

とりあえずどこかで休みながら、インフォでもらってきた地図やパンフレットのたぐいをよく読もう。
何しろ、一応ライプツィヒもガイドブックをコピーしてきたが、地図の載っているページをどこかへやってしまったらしくて見あたらないのだf(^_^;

どこか軽いものが食べられるものを探しつつ、町を歩いてみた限りでは、3年前に比べたら多少ここも活気があって、のんびりとした雰囲気は感じるが、駅の向こうに見えた旧東独時代の建物がなくなった以外は、あまり変わっていないような気がする。

が、明日からメンデルスゾーン関連の催しが始まるだけでなく、ここも「平和革命」20周年の催しが色々と行われているらしい。

ベルリンと違って、「壁」の存在よりも、ここでの抗議デモが壁の崩壊に繋がっていったという自負がとても強いのだろう。
私も、それを考えて、やはりこの旅の最後はライプツィヒがふさわしい、もっと見なければならないものがあるはず、と思ってきたのだけれど、想像していた以上に、「革命」20周年は大きいもののようだ。
WILLBURIが言ってたのは、このことかも知れない。

それにしても暑い。
日本と違って湿度が低いので、日陰に入るとさほどでもないけれど、日が当たっているところはじりじりと暑い。
確かに今日は、特別暑いような気がする。

まずはRunde Eckeへ。



ここは、1989年10月9日に、民衆がここにあったシュタージの建物を取り囲み、非暴力での革命を達成した場所だ。
今は、シュタージの博物館のようなものになっている。
入場自体は無料なのだが、ちょうど行ってすぐ、3時からガイドツアーがあるというので3EUR払って、ドイツ語は話せないけど大体わかります、と嘘をついて参加(笑)

案の定、半分くらいしか説明はわからないが、実物を見ながらなので、言ってることは大体わかる。
しかも展示の手作り感がたまらない(笑)
ベルリンのシュタージ博物館に行く余裕がなかったのが心残りだったけれど、ここは建物をそのまま使っていることもあって、結構雰囲気がよくわかるんじゃないかな。


その後、時間はちょっと微妙ながら、現代史博物館へ。
ここはまた、戦後からの歴史について展示している。
ある意味、ベルリンで見てきた、ユダヤ博物館や、Bundestag Aussterungや、DDR博物館で見てきたことの集大成といった感じもするけれど、またちょっと違った雰囲気と趣向が凝らされていて興味深い。
何よりも、他国の歴史をここまでも繰り返し繰り返し学ぶなんてことはそうそうないし、特に戦後の歴史となると、どうしても日本と比べざるを得ない。

全部をじっくり見ていたわけではないのに、やはり途中で時間がなくなった。
明日もう一度来よう。
何しろ無料だから(笑)
ま、明日はいくらか寄付して帰るべきだろう。


うれしいことに、ここはちゃんと店が8時まで開いている。
そんなことがうれしいと思うようになるとは、我ながらびっくり(笑)
アーケードで見つけたスーパーで、水とビールと明日の朝飲むジュースを買う。

あまりおなかが空いていないので、軽く、といっても馬鹿でかいバゲットサンドを食べつつビールを飲み、ホテルへ帰るまでの道中をまたふらふら。

と、あれは映画館?!

建物の中庭に映画館があるらしいぞ。
行ってみると、出来れば今日見たかった映画をやってるではないか!
さっき別のシネコンを発見したときに、そこでは上映してなくて、これはあきらめるしかないかと思ったんだけど。

本当は、早めにホテルに帰ってネット接続を試みよう、と考えていたけれど、これはいったん重い荷物だけ置きに帰って、それで戻ってきて間に合ったら次の回を見ようと考えた。

ということで、「Horst Schlämmer」を見る。



ホモのおじさんが思い立って「HSP=Horst Schlämmer Partei(Horst Schlämmer党)」という政党を作り、「Bundesukanzlerin(女性首相)になりたい!」と叫んでいる予告を見てしまって、こんな馬鹿映画は絶対に日本では見られないと思ったのだ(笑)
どうせ9月の選挙を当て込んだ映画だし…f(^_^;
そのくせZDFが大々的にバックアップしていて、頻繁に取り上げるので、もしやホントにこの人が立候補してるのでは?と思ってしまうほど。

で、チケットを買って、入場したものの、客がほとんどいない…今日が初日なのに(笑)
その後、ぱらぱらと人が来たものの、満員にはほど遠い状況だ。

そして、案の定、半分以上言ってることはわからなかったけれど、実物の政治家や有名人が、本人として出演していたり、素人さんっぽい人はおそらくドキュメンタリーっぽく撮ってるっぽかったりして、筋書きは単純なのになんかおかしい(笑)
しかもキャッチフレーズが「YES WEEKEND」とか、馬鹿馬鹿しいにもほどがある。

つーか、そもそも主役のおじさんが、Horst Schlämmerという強烈なキャラのほか、何役も扮装を変えて出ていて、最後には自分が変装したAngela Merkel(ドイツの首相)とHorst Schlämmerがテレビ討論をするという大サービス!
このMerkelがまた、似てるのなんのって…f(^_^;
でも、こんな映画、日本では作れないだろうなぁ。
いや作るとしたら、河崎実がいる(笑)


終わって出てきたのが10時過ぎだったので、なるべく人通りのあるところを歩いて帰る。
が、駅前の通りを渡るのに、一番便利なのは地下道だったりする。
最初は遠回りしてでも駅の真ん前まで行って、地上を渡ろうかと思ったけれど、それだと2度も更地の横を通らなきゃならないので、それもなんだかなあ。

と思っていたら、地下道に人がどんどん入っていく。
お年寄りとかも地下道を通っているんだから、大丈夫なんじゃん?

つーことで問題なし。
でも、出た目の前がまた、廃業したホテルだったりして、ここはあっちもこっちも更地は空き家だらけなんだよねぇ。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Deutschland」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事