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Der König Hat Eselsohren

特別展 京都 洛中洛外図と障壁画の美@東京国立博物館



らくちゅうらくがいず~!!
岩佐又兵衛の舟木本が展示される、というのを今年早々から楽しみにしてましたよ!!
つーか、これがあるのを確認したんで、九博の年間パス買ったから!!

入って早々に、舟木本六曲一双を1/4ずつ、それぞれの部分の見所を中心に、大画面で紹介。
これが良かった!
で~~っかく表示される無数の人々!
全部又兵衛顔!
男も女も又兵衛顔!
南蛮人まで又兵衛顔!!(笑)

でもホント、この最初の見所紹介があったおかげで、実物を前にして良くわかるし、かえってポイントになっている部分以外にも注意して見られるし。
細かい部分の描写の楽しさはもちろん、全体にあふれている京の街の賑わいと勢いも存分に堪能できる。
ついでに、天気が悪かったせいか、押せ押せになることもなくじっくり見られて、実に良かった。

もうこれだけでお腹いっぱいだ!!


と、思いきや。

前期のみ展示の上杉本。
これがまた凄いのなんのって。
さすが、今回全部で7つ展示される洛中洛外図の中で、唯一の国宝!!(あとの6つは重文)
舟木本のわさわさとして楽しい感じの方が個人的には好みだけれど、華やかさと描写の細やかさ、上質感では上杉本の方が遙かに上!!
さすがは狩野永徳!!
永徳といえばダイナミックな画風が思い浮かぶけれど、この描写の精密さは絶品!
よく「国宝級」なんて言葉を使うけれど、上杉本を見ちゃったら、この言葉はそう軽々には使えないよ。
国宝、ハンパねぇ~!!

いやもう、今回はお得に年間パスで入って、まるっきり元を取っちゃってはいるけれど、この2つを見るだけでも十分、まっとうに入場料を払う価値がある。
しかも、他の洛中洛外図だって、どれもスゴイ!
おまけレベルじゃないんだよ~!

いいもん見せてもらいました。
いや~、良かった良かった。




なんてものでは終わらなかった。

洛中洛外図を見ることを目的にしていたので、残りはついでくらいのつもりでいたのだが、とんでもない。

洛中洛外図の次は京都御所。
永徳の息子、孝信の賢聖障子絵に、またもや永徳の群仙図襖。
うほ~!


で、第2会場に移ったら、今度は竜安寺だよ!
石庭の春夏秋冬を4K映像で!!
さら~っと通り過ぎる人もいるけれど、これがまたスゴイ!
本当に石庭を眺めてるみたいだ。
しだれ桜の咲く春や、秋の紅葉もいいけれど、雪の降る冬景色や、梅雨時の軒から雨が滴り落ちる様子もいい。
こんなの、普通だったら見続けることなんてできないからね。

そしてさらに、かつて竜安寺に置かれていた襖絵。
廃仏毀釈で竜安寺を離れてしまい、さらに伊東伝右衛門の手を離れて以降散逸し、大部分が行方不明になってしまったという襖絵の一部が集められ、再現され….
これがまた、凄くいいんだ。
だからこそなおさら、廃仏毀釈の愚かさをひしひしと感じるよ。
でもその心性って未だ日本人には巣くってるもんね…。
恐ろしいことだ。


でもって、最後は二条城。
普段、実際に二条城に行っても、複製を遠くしか眺めるしかない、という黒書院の障壁画がずらり。
本物をこんなに近くから眺められるチャンスなんてない!!
圧倒されますよ。
特に最後の最後、狩野探幽の松鷹図の迫力ったらない!!
これをこんな間近に見せてもらって、ありがたすぎるよ~!!(ノД`)



いやはや、マジで凄かった。
洛中洛外図が全部丸ごと入ってるというんで、図録も買っちゃったよ。
もう本棚にしまう余裕がないんだけどf(^_^;

あまりのすごさに、ほぉ~っ…、と惚けた顔で息をつきながら歩いていたせいか、上野公園ですれ違った自転車を押してるおじさんに、「面白かった?」と声を掛けられた(笑)

面白かったよ!
行かなきゃ損だよ、おじさん!!(笑)
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