Der König Hat Eselsohren

Quedlinburg(2)

8月16日(日)

昨夜、部屋でネットに繋ごうとしたら、HotSpotしか出なかったので、朝フロントで訊いたら、ホテルのネット接続は今壊れていて使いないという。Σ( ̄□ ̄;

えぇ~っ?!

WLANがあるって書いてあったから、より一層このホテルにしたのに。
ならば、多少金をかけても、まずはHotSpotで繋いで、明日からのWernigerode(ヴェルニゲローデ)でネットに繋げられるホテルを予約してしまおう。
もしいいところだったら、ここにのんびりしてもいいかと思ったけれど、ネットに繋がらないんだと困る。
1時間8EURは痛いけれど、背に腹は代えられない。

Wernigerodeもツーリストインフォでホテルを紹介してくれると書いてあったけれど、あっちもインフォは旧市街のど真ん中辺りだっただけに、ここの駅の寂れっぷりを考えると、駅でスーツケースを入れられるようなコインロッカーがなかったらお手上げだ。

さいわいいつも予約に使っているHRSのサイトで、駅から近くて新しくて部屋でネットが使えて朝食付きで3つ星で、それでいて1泊45EURというホテルを見つける。
最初、2泊にしようかと思ったけれど、とっさに3泊に変更。
最後の1泊は後で考えよう。

そんなこんなをしている間に、10時からの市内見物ツアーは完全に間に合わなくなってしまったが、今日はむしろこっちに行きたかった!というFachwerkführung(木組みの家ツアー)が11時からある。
インフォメーションで訊いてみると、通常のツアーよりは難しいというが、とりあえずチャレンジしてみることに。

参加者はたった6人。
ガイドのおじさんは、なるべくゆっくり説明するから、と言ってくれる。



が、途中からはすっかりついていけず…orz
他の人と違って、質問はしなくていいから、と言われてはいても、質問以前に全くわからなければどうにもなりません。

ただ、ところどころで通りすがる、通常のガイドツアーに比べたら、人数も少ないし、実際には木組みの家だけではなく、町中の名所はほとんど網羅して、最後はSchlossberg(シュロスベルク・聖セルヴァティウス教会)まで行ったんで、よかったんだと思うけどね。



しかも、ガイドブックには確か、城の庭から町を一望するといい、と書いてあったけれど、同じ庭でもすぐそばの、小さな家がひしめき合っているところを説明してくれるとか。



もちろん、庭からの眺めはすごかったですよ。
まさに目の前に中世の町並みが広がっている、という…。





でも、90分~120分という話だったのが、実際に終わったときには13時半を回ってましたよ!!
私のせいか?!ゆっくり話したから…f(^_^;

疲れたので何か飲みたかったけれど、城のレストランの庭は埋まってしまっていたので、先に教会の中を見学する。
中は撮影禁止なので写真が残っていないけれど、内装がすっかりなくなっているのは戦争のせいではなく、ナチスの仕業なのだそうだ。

教会をゆっくり見学してから出たら、レストランの席が空いていたので、とりあえずビールを一杯。

さっき見学の時にはなかなか写真を撮りづらかったので、山を下りていって、同じ経路をもう一度歩いてみたりしたけれど、小さな町のごく限られた地域を歩いていただけなので、大して時間がかかるわけでもない。







ここは古い市壁の跡。






剣を重ねた紋章はマイセンだけでなく、この一帯で共通しているとか。


まだ時間があるので、見学ツアー中に知った、Feininger Museumに行ってみることにする。



Bauhausで教鞭を執った一人だ。
見学者は少なかったけれど、なかなか綺麗な美術館で、展示もそこそこ面白かった。
もっとも私としては、今回の展示の中心である、ハルツ地方でFeiningerが描いたスケッチや木版画よりも、銅版画に水彩で彩色した船や海の絵の方が好きだったんだけど…f(^_^;

美術館を出てきても、まだまだ明るくて、夕食という気分ではないけれど、すでにレストラン以外は皆閉まっている。
どうしようかと思って歩いていると、ある閉まっているカフェの窓のところに、Münzenberg(ミュンツェンベルク)まで来て、眺望を楽しんでください、と書いてある。

これは行くしかないでしょう!!(笑)

実際に行ってみると、なるほど、ドイツ観光局はここを勧めたいのか、と思うほど、城が山上にくっきりと屹立して、町中から眺めるのとはまるで印象が変わる。
晴れた空にそびえる城の塔の、そのさらに上をグライダーか何かが飛んでいる。




ひとまずここのカフェでゆっくり座って休もうと思ったが、メニューがどこにもない。
持ってきてくれる気配もなく、そのまま注文を取りに来たので、何か飲み物、ビールかワインか…といったら、どっちもある、というのでグラスワインを注文する。
と、いきなりグラスが1個と、0,25L入りのカラフェが…f(^_^;
ま、時間が稼げていいんですが。

何しろ、明るいとはいっても、少し日が傾いてきて、雲のやや出てきているので、刻々と変わる城の表情を見ていると、いくら見ていても見飽きない。
まさに中世そのまま、御伽話に出てきそうな景色ですよ。

遠くの方では雨の降っているところがあるらしく、城の向こうの方に、薄く虹のようなものが出てきたり。

延々、ぼ~~~~っと見ているうちに、ほかの客が全くいなくなってしまったので、代金を支払って帰ることにする。
この代金がまた、信じられないくらい安いんだ(笑)
QuedlinburgはMarkt Platzをのぞけば、どこへ行っても飲み物が安い。
食べ物はベルリンとそんなに変わらないか、むしろ高めなのに。

カフェを出てから、降りていく階段の途中にもベンチがあったので、またしばし城を眺める。
この景色を見るだけでも、価値があったかも知れないなぁ。




どの店に行っても、料理が高くて量が多そうで、しかもイタリアンだったりするんで、どこかにいい店はないかとうろうろしていると、昨日も今日も長々と見物した家の向かいのカフェがFlammkuchen(フラムクーヘン・ドイツ風のピザ)を出している。
値段も安いし、これなら見た目はでかくてもそんなに量は多くないし、ここに決定。
実際、ここのFlammkuchenはとてもおいしかった。

たぶん今までに食べた中でも1,2を争う味。

ホテルのチェックアウト時間が12時までになっていたので、明日はまず10時からFachwerkmuseum(木組みの家博物館)に行くことにする。
全部荷物をまとめた上で行けば大丈夫だろう。
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