Der König Hat Eselsohren

シャモニ2日目

寝過ごしてはいけない、と思うと、いつも以上に何度も目が覚める。
モンブランは白く光っているのだが、空はまだ暗い。
そりゃそうだ。4時になんて起きる必要はない(笑)
どうせ山に登るんだから、大して化粧もしなくていいし。
むしろばっちりメイクをしている方が怖いf(^_^;

そう考えたら、5時半過ぎに起きて、全部片付けて、6時半くらいには部屋を出て、朝食を食べて、そのまま行くのがちょうどいいのでは?

と、ある程度予定通り、6時半過ぎに朝食に行ったら、やたらと日本人だらけ…f(^_^;
今日はどこへ行っても日本人だらけだったりして…。

そんな心配もどこへやら、実際にエギュイユ・デュ・ミディに上るロープウェー乗り場には、日本人は見あたらず…。
でもそれ以上に、やたらしっかりした装備の人ばかりいて、結構焦る。
ていうか、ザイル?!
本格的に山に登る人たちばかり…f(^_^;
こんなユニクロの薄手のダウンに、折りたたみデイパックなんて出で立ちで、ホントに申し訳ない…。

ま、それはそうと、無事7時半のロープウェーに乗り込む。
地球の歩き方曰く、途中、乗換駅のプラン・ド・レギュイユで休んで体を慣らした方がいい、とのことだけど、一切無視!!
本格派の皆さんと一緒に、そのままエギュイユ・デュ・ミディへ!!(笑)

すごいぞ~!
いきなり富士山の頂上より高いところへ行っちゃうんだから。
さらにエレベーターで展望台に上って、標高3480m。
目の前にはモンブラン!!









すげー!!
しかもまだ朝の8時なので、人も少ない。
モンブラン見放題、写真撮り放題(笑)

しかも携帯を見てみると、バリ3本立ってる?!
りーこちゃんにメールしたときに、まさかね~、とは思っていたけれど、ホントにアンテナ立ってるので、写メ撮ってその場で送信!!

と、思いきや。
送信に随分と時間が掛かる上に、送信中に電池切れ…orz
くっそ~!!

でもこうやって眺めていると、実際に雪の上を歩いている人が多い。
もちろんちゃんとした装備をして。
中にはモンブランの山頂を目指しているんだろう。
しかも雪の中には、結構な数のテントが張られている。

それにしてもモンブランの雄大な眺めに気をとられて、しばらくの間気が付かなかったけれど、さすがにここはかなり寒い(笑)
そりゃそうだ、4000m近い高さで吹きっさらしなんだから。
しかもよくよく考えたら、自分が下りたいときに、すぐにエレベーターが来るわけじゃない…f(^_^;

でも下りるのがもったいなくて、しばらく粘る(笑)
それにモンブランの頂上に笠雲がかかり気味だったので、スッキリと晴れないか、しばらく待っていたのだ。
とはいえさすがに限界…f(^_^;
エルブロンネにも行きたいし。

ここからさらに、別料金でエルブロンネ行きのテレキャビンに乗り、ヴァレー・ブランシュ(白い谷)を渡って、イタリアとの国境に行ける。
4人乗りのキャビンが3台連なっているだけなので、確かに混雑するときは大変かも。
それでも今日はまだ朝早いので、そうそう待たされることもなく、乗車。

大パノラマ~♪





メール・ド・グラス(氷の海:フランス最大の氷河)を上から眺める!!





他のキャビンの乗降に合わせて、いちいち停まるので、ホントにゆっくりと景色を楽しむことが出来て最高!

そしてエルブロンネに到着!
展望台に上る。

って、ほんのちょっとの階段を上るだけなのに、きつい。息が切れる。

なんでだ?と思ってよく考えたら、ここも富士山より高いのでした(3462m)。
そりゃあ、息切れもするってもんよ。


この展望台の上を、フランスとイタリアの国境線が走っている(笑)



ここへ来るまでの間に、モンブランに掛かっていた雲がすっかり晴れている!!
いい眺めだ~♪





しかし寒い!!(>_<)
体も冷えるが、何より手がかじかんで、カメラを持つ手が怪しくなる(笑)
階下のクリスタルの展示室やカフェにいったん避難。
少し回復したところで、もう一度展望台に上り、景色を堪能。

あまりの景色のすばらしさに、見飽きると言うことはないものの、寒くていられないので(笑)、再びテレキャビンに乗ってエギュイユ・デュ・ミディに戻る。

朝よりも明らかに人が増えている(笑)
エレベーターにかなり行列が出来ていて、上の展望台までもう一度上る気が失せたので、下の階から再びモンブランを眺めて、さらに下に降りるロープウェーへ。

はき出されてくる人数も凄いが、朝に比べたら、ほとんどの人が軽装だ。
時間としてはすでに予約客のはず。
団体客なんかはこの時間から上って、展望台でモンブランを眺めて、それで終わりなのかも知れない。

プラン・ド・レギュイユまで下りてくると、日差しが強くて暑い!
ダウンを脱いでデイパックにしまい、フラノのシャツも腰に巻く。
すでに11時近く。
気温としては半袖でも大丈夫なんだろうが、日差しが強すぎるので、長袖Tシャツでちょうどいいくらい。

当初の予定では、ここからモンタンヴェールまでハイキングコースを歩いて、メール・ド・グラスを見に行くことにしていたのだが、いざここで見てみると、本当にたどり着けるのか心配だ。
試しに、ここから15分と書かれているラック・ブルー(青い湖)に行ってみよう。

ところがこれが意外と大変で。
時々目印を見失いそうになったり、意外と足元が歩きづらかったり。
到底15分でなんかたどり着かない。
普通のスニーカーで来ていたら、絶対にもっと苦労している。

そしてようやくラック・ブルーに到着。




う~む。
この調子ではモンタンヴェールまで歩いたら、どれくらい掛かるのかわからない。
それ以上に、一人で行くのはさすがにやめた方がいいのでは?f(^_^;
道に迷ったらシャレにならないぞ。

よし!名誉ある撤退!!
ロープウェーで下まで下りよう。

そう待たずに乗れたものの、案外ロープウェーが混んでいる。

と、隣に立っている男の子が気になった。
なぜその手にノートとペン?
しかもCampusノート。日本人に間違いない(笑)

なんなのだろう?とても気になる…f(^_^;
でも下手に話しかけて、なんだこの変なおばさん、なんて思われてもなぁ…。

結局声を掛けずじまい。疑問も解けずじまい(笑)


さて、予定外に下りてきてしまったので、ホテルの部屋で荷物を詰め直しつつ、携帯を電源に繋ぎ、さっき送り損ねた写メを送信(笑)
しかもとてつもなくお腹が空いたので、近くのカフェで軽く昼食。

で、だ。
下りて来ちゃったんだから、別にメール・ド・グラスに執着する必要はない。
むしろこれだけの良い天気だし、昨日行き損ねたグラン・モンテに今から行って、メール・ド・グラスは明日の午前中にしたらいいのでは?
もう一度落ち着いてガイドブックを読み直したら、グラン・モンテにはバスだけじゃなく、アルジャンティエールまで電車で行くという手もある。
むしろ乗りたい、モンブラン・エクスプレス!

駅に行って訊いてみたら、ちょうどもうすぐ電車が来るところ。
これは乗るしかない!




と、勇んで行ったはいいが、電車の中からは近くに見えたロープウェーが、駅から結構遠くて閉口。
暑い…orz
しかもアルジャンティエールから途中駅のロニャンまではガラ空きだったのに、ロニャンからはビックリするくらい人が乗ってくる。

しかし!

グラン・モンテ展望台からの眺めは予想以上!!







確かに、モンブランに関しては、エギュイユ・デュ・ミディよりは距離があるけれど、素晴らしくよく見えるし、そして何よりも、ここから眺めおろすアルジャンティエール氷河の凄いこと。
しかも奥の方のとがった峰を境に、手前はフランス、右手はイタリア、左手はスイスだって(笑)
しかもシャモニの谷を挟んだ向かい側の眺望も素晴らしい。

でも寒い!(笑)

さっきホテルに戻ったときに、さすがにもういらないだろう、と思ってダウンを置いてきてしまったorz
でもここだって、標高3275mもあるんだよf(^_^;
せめて風よけに雨具を着る。これ買ってよかった。
つーか、朝のエギュイユ・デュ・ミディに比べたら、ずっと気温が高いので、これ一枚着るのがちょうど良いくらい。

なんてことをしていたら、「日本の方ですか?」と声を掛けられた。
日本人のおじさん。っつっても、もしかしたらそんなに年が違わないかも知れないが(笑)
写真を撮って欲しいので、ということで、あ、いいですよ、私が自分が映りたくないのでいいんですがf(^_^;、と言って撮ってあげる。
絶世の美女ならともかく、こんな自分の顔なんか、見たくねぇ…orz

「お一人ですか?」
「えぇ、ひとりです。ひとりで来るようなところじゃないと思うんですが…(笑)」

訊いてみると、私よりも早く、6時半にはエギュイユ・デュ・ミディに上ったらしい(笑)
でも残念なことに、エルブロンネには行かなかったとか。
そりゃもったいないことしましたね。


展望台からの眺望をひととおり堪能したところで、思い切って雪の上に下りてみることにした。
なぜ思い切ってなのかというと、また上ってくるのがきついだろうと予想できるからだ(笑)



雪の上に立つ。


その向こうに踏み出せば、クレバスが待ち構えている(笑)



でもここから氷河を眺めると、そのまま繋がっているんだ、と感慨深い。
雪の上に立って、時間を忘れて眺める。



雪の上に仁王立ちの日本人女子。
こわい(笑)
でも、この大自然の前では、吹けば飛ぶようなちっぽけな存在だよ。


心ゆくまで雄大な景色を眺めた上で、下山。

アルジャンティエールまで下りると、シャモニに戻るバスが来るまであと25分。
微妙…。
でもこれで駅まで行って、次の電車まで物凄く時間がある、というのも嫌だし。
どうせまだシャモニバスには乗ってないんだから、一回くらい乗っておこう。

ということで、バスに乗ってシャモニ帰着。

ホント、山の上は寒いのに、下に下りてくると夏の暑さ。
というか、自分の服装が厚いんだな。
長袖Tシャツに、足元は5本指ハイソックスだ(笑)
ホテルの部屋に帰って、盛大に着替える。
タンクトップにスリップドレスを重ねて、足元はサンダル。見事にリゾートスタイルだ!!(笑)

あぁ、涼しい。
繁華街からちょっと外れるくらいのところに、なかなかかっこいいビストロを見つけて、夕食。

帰ってきてから、また今日も、音楽を聴きつつ、ワインを飲みつつ、モンブランの夕暮れを堪能する。



昨日よりも更に天気がよくて、また完全に暗くなるまで眺めてしまった。
いい加減、ブログをアップしなければ、と思いつつ、眠くなる毎日(笑)
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