アリゾナマニアの知ったか発言集

キックオフの新ルール

・キックオフの新ルールへの対応
・タッチバックが減ってリターン機会が増えると想定されてる


□Cardinals Begin Transition To New Kickoff World (チーム公式サイト5月2日木曜の記事)

 (1カ月前の記事だけど内容は古くない)。


・ジェフ・ロジャースSTCはNFLの新しいキックオフ・ルールがフィールドでどのようなものになるか確認したかった。そこでジョナサン・ギャノンHCを含むコーチ陣や人事部門や他のスタッフを屋内練習場に並べて視覚化した。

 ギャノンHCは「私は'R5'に入った。エキサイティングなプレーになるだろうし試合が良いものになってほしい。これを自分たちのアドバンテージにしたいね」。

 ロジャースはこのときの映像を使って選手たちに新ルールを説明した。新ルールは3月のオーナー会議で承認された1年間の試験的なもので、キックオフリターンの回数を増やすと同時にプレー中の安全性を高めるのも狙いだ。

 XFLでやっていたものの派生だがいろいろな違いがあるのでXFLの映像を選手に見せることは役には立たないと思うとロジャースは語った。

 NFLではキッカーとリターナー(1人もしくは2人)以外の選手はリターンチーム側の40ヤード地点(キッカー側チーム)と35ヤード地点(リターン側チーム)で5ヤードの間隔でポジションを取らなければならない。キッカーはこれまで通り自陣35ヤード地点から蹴るが、ボールが選手に触れるかゴールラインから20ヤード地点の間の"landing zone"の地面に落ちるまで誰も動くことができない。タッチバックになると30ヤード地点からの攻撃となり、キッカーがlanding zoneまでボールを飛ばせなかった場合は35ヤード地点からの攻撃となる。

 オンサイドキックは第4Qになるまでは意味をなさず、1試合最大2回までで宣言した上で旧来の並び方で実施する。

 「これまで指導したことのないことを指導しなければならない」とロジャース。ブロッカー陣はどのようにプレーを始めるのか、ボールが選手か地面に触れるのを振り返って見て待つのか、5ヤード先にいるカバレッジチームが動き出すまで待つか、などだ。

 NFLは約22%まで低下していたキックオフリターンが60%程度にまで跳ね上がり、1,500のライブプレーが増えると予想している。

 オフシーズンの練習やトレーニングキャンプ中に選手に教える時間を見つけるのはコーチングスタッフの肩にかかっている。

 「CBA(労使協定)は新ルールができたからといって練習時間を20分増やすとはならないんだよ」(ロジャース)。

 ロジャースはこれまでは自分の時間のうち10~15%をキックオフとキックオフリターンに使ってきたが現在は60%だと言う。キックオフのルール変更は何度も示唆されてきたがオーナー会議を通るまでは通らないかもしれないものに無駄に時間を使いたくなかったからだ。

 Kマット・プレイターはタックラー陣とブロッカー陣の2列を超えてボールをlanding zoneに落とすのは技量が必要だと分かっている。

 「試行錯誤になるだろう。オレがキックオフを蹴るようになってからはずっと思いきり蹴るだけだったが、これからはもう少し戦略的になる」(プレイター)。「できればあまりタックルに巻き込まれないようにしたい」と付け加えた。

 ロジャースはプレーの将来的なリスクと安全性向上の必要性の両方を分かっているので新ルールに賛成している。

 ギャノンHCはうまくいくようにチームを適応させたいと考えている。「これをアドバンテージにしたい」。


 (キックオフはほぼほぼ形骸化しててタッチバックで25ヤード地点から攻撃開始がほとんどだった。そこをてこ入れしたいけど助走たっぷりの選手同士が正面からぶつかるのは危険だから少し制限を付けたと)。

 (タッチバックが30ヤード地点からの攻撃というのはけっこう大きいからボールをlanding zoneに落とすことになると思う)。

 (リターン側がブロッカーにOLを並べて力押しという戦法も考えられる。だからスクランブルが得意なQBをリターナー起用なんて噂も出るわけだ)。

 (ガンナーを使うのか、使うとしてもこれまでどおり両翼に配置するかどうかもわからない)。

 (オフサイドの反則取られたら罰退で蹴り直しなのかリターン終了地点から罰退なのかも気になる)。


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