OLコーディ・フォードがいきなり先発チームで練習

・新加入OLフォードは合流初日にピューの代役で先発LGに入った

□After All That, Cody Ford Ready To Try Working For Cardinals　（チーム公式サイト8月25日木曜の記事）

・OLコーディ・フォードが2019年にドラフト指名された日、大学のチームメイトであるQBカイラー・マレイからメールが来た。

　マレイは全体1位でアリゾナに指名されていた。アリゾナは翌日にあるドラフト2巡の最初の指名権を持っていた。

　「カイラーからのメールが来た。『おい、オレたちは実現のために努力している』と言っていた」（フォード）。

　しかしアリゾナはCBバイロン・マーフィーを指名。その5つ後にBUFがフォードを指名した。だが今年アリゾナはWRハリウッド・ブラウンに続いてオクラホマ大時代のマレイのチームメイトをトレードで獲得した。

　フォードは木曜に「非常に超現実的だ。マニフェストみたいだ」と語った。「すべてがうまくいった」。

　フォードは今週土曜のTEN戦に出場予定だとキングスベリーHCが発言。

　月曜に2023年ドラフト5巡指名権と交換でフォードを獲得したのは必要なことだった。アリゾナはOLの負傷者続出に悩まされている。深刻度はさまざまだがフォード獲得を急がせるのに十分なものだった。

　月曜にトレードが決まると身体検査を受けるため火曜にアリゾナへ飛び、その日のうちにテネシー行きの飛行機にも乗った。水曜午前には背部に痙攣を起こして療養中のジャスティン・ピューの代わりに先発ユニットのLGに入った。

　「振り回されたが、『one（先発ユニット）でやれ』と言われたのが一番効いた」（フォード）。

　フォードは大学では野獣のような選手だった。QBカイラー・マレイにハイズマン賞を獲らせるためのビヒモス（旧約聖書に出てくる巨獣）の1人だった。

　BUFがフォードをドラフト2巡で指名した。先発RTとして期待され、1年目から16試合中15試合で先発した。

　しかし足の付け根の負傷で2年目は7試合のみの出場に終わった。その後BUFはフォードをOTではなくRGとLGで起用した。去年はRGで15試合に出場したが先発は7試合だけ。BUFは今オフシーズンに別のOGを補強したためフォードはよくてバックアップという立場になった。

　フォードはLT Ｄ.Ｊ.ハンフリーズの隣でプレーできることに笑顔になった。彼はオクラホマ大に入る前はフロリダ大ゲイターズの大ファンで、ハンフリーズのプレーを大学でもプロでも観ていた。

　「いま彼の隣で練習しているなんてクレイジーだ。彼はとても声が大きい。情熱を注いでいるのが分かる」（フォード）。

　フォードはアリゾナでのハネムーンを楽しんでいる。オフェンスを学ぶために居残り練習に付き合ってくれるショーン・クグラーOLコーチを賞賛した。新しいOLのチームメイトのことも好きになった。

　QBマレイがTENとの合同練習で何かを修正するために大声を出しているのを耳にするのが彼には間違いなく心地良い。「ノーマン（オクラホマ大のある場所）に戻ったみたいだ」。

　BUFでうまくいかなかったのにアリゾナでうまくいくのかという質問にフォードは思案した。「わからない。正直うまくいくか誰にもわからない。ここでの違いは、自分自身への賭けだということだ。オレは新しい機会を求めていた。何が起ころうとすべて自分の責任だ」。

　（アリゾナでの背番号は72。NFL入り4年目だからこの人も契約最終年ではある）。

　（ケガの多い選手を加入させたらやっぱりケガ続きというパターンは多い。前BUFだとDEジョーダン・フィリップスは3年総額30Mで契約したのにケガ続きで2年間で計18試合出場にとどまり今オフに解雇されてるし。ちなみにフィリップスはBUFに出戻りしてた）。

　（オクラホマ大ではRT、BUFでも当初はRTだった。アリゾナには次期RT有力のジョシュ・ジョーンズがいる。ジョーンズはOGよりOTに適性があるとOLコーチがはっきり言ってる。となるとフォードがOGに回ることになるけど、クグラーOLコーチがどう判断するか）。