DEベンソン・マヨワ

・4月下旬に加入したDEベンソン・マヨワ（前DAL、26歳）
・SEAに1年、OAKに2年、DALに2年いて通算9サック
・去年膝ACL断裂したマーカス・ゴールデンの復帰時期次第で開幕先発もありそう

□Benson Mayowa Chips Away At Cardinalls' Role　（チーム公式サイト6月20日水曜の記事）

今年アリゾナはディフェンスのベースを4-3に変更、スターターのマーカス・ゴールデンは去年第4週で膝ACLを断裂してリハビリ中で、DEの控え選手を見つけておくことが重要。ゴールデンとチャンドラー・ジョーンズの先発2人以外で豊富な出場経験があるのはベンソン・マヨワのみ。

マヨワは3月にサラリーキャップ対策でDALを解雇されアリゾナと契約。FA訪問でアリゾナに来たときかなりの好感触で、DEの状況を調べて契約すべきだと判断した。

「オレは元から4-3のDEだ」というように6-5、265のサイズ。アイダホ大ではチーム状態が悪くマヨワはドラフト指名されなかったばかりかNFLが開催したシアトルでのpost-draft regional combineとダラスでのsuper regional combineを経てようやくSEAへの加入を果たす。

1年目の2013年は出場2試合、次にOAKでの2年間で2サックを記録、RFAになったときDALから3年総額8.25Mの契約オファーが来た。当時DALはDeMarcus LawrenceとRandy Gregoryが開幕から4試合出場停止処分を受けたためDEを必要としていた。

マヨワは2016年は6サックしたが去年はチーム状態が良くなかった影響もあってわずか1サックに終わり、3月に解雇された。

スティーブ・ウィルクスHCはDL全体の選手層についてはドン・ジョンソンDLコーチの指導もあって全体的に満足していて、マヨワの第一歩の速さとエッジからの動きの鋭さを気に入っている。「DAL時代もそうだった。彼も3rd downで相手QBを捕まえられる選手だ」。


□
　2013　SEA　2試合（0先発）　2タックル
　2014　OAK　16試合（1先発）　13タックル　1サック　1PD
　2015　OAK　12試合（2先発）　16タックル　1サック　1FF
　2016　DAL　13試合（6先発）　25タックル　6サック　1FF
　2017　DAL　14試合（2先発）　21タックル　1サック

1年目は開幕から2試合出たあと14試合インアクティブで、翌年開幕前に解雇されてウェーバーでOAKに拾われた。トライアウトから這い上がってきたのに1年目から開幕53人枠入りして5年間所属チームが途切れてないのはなにげにすごい。

26歳。アリゾナでの背番号は91。

ゴールデンが開幕までに復帰できない場合はマヨワが先発に繰り上がって、3番手は去年ゴールデン離脱後PSから昇格して7試合に出場したブライソン・オルブライト、今年のアリゾナのルーキーFAで一番高い契約金をもらったアレック・ジェームズ（ウィスコンシン大出身）、ドイツにあるGFLというリーグのケルン・クロコダイルズで去年12サックしたムバラク・ドジェリ（まだ22歳）で争うという状況。

DEでいまロースターにいるのはここにペリ・アナウ（ノーザンアリゾナ大出身、昨シーズン中盤からずっとPSにいた、今年5月に解雇されたけど1週後に呼び戻された）、プレイズ・マーティン＝オグイケ（去年のMIAのルーキーFA、去年のアリゾナのドラフト1巡LBハーソン・レディックと同じテンプル大出身）、ボンタリウス・ドーラ（去年一時期PSにいた）を加えた9人。


（よく考えたら去年までみたいなDLローテを新コーチ陣がやるかどうかわからない。でもどっちにしても使える選手を3番手に置いておくのは必要）。

（ドラフト後のコンバインなんて知らなかった。ルーキーFAにも掛からなかった素材を発掘するシステムがあったとはね。そこで目を付けられてルーキーキャンプ等にトライアウトで呼ばれ、53人枠入りを果たしたというパターンがアリゾナでもあったのかも）。